天井を見てみると、いつの間にかシミができている。
「これって何のシミ?」
気になったり悩んでいたりしませんか。
そこで今回は、天井のシミが果たして雨漏りなのかネズミによるものか原因や見分け方を解説していきます。
ネズミが原因の場合の効果的な駆除方法についてもご紹介します。
天井のシミはネズミが原因なのか?
天井にシミができているのを見て「ひょっとしてネズミのせい?」と思う方もいるかもしれません。
実際のところ、天井のシミの原因が全てネズミとは限りません。
では一体何が原因でシミになっているのかを解説していきます。
それぞれ対処方法が違いますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
天井のシミの原因は?
雨漏り、結露、水漏れによるシミの場合、色は薄い茶色、黄色で匂いはしないことが特徴です。
雨漏り・結露・水漏れによるもの
- 雨漏りによるもの
天井にシミができている場合、一番先に思いつく方も多いのではないでしょうか。
特徴
天井からポタポタ水が漏れる音がしたり雨の日にシミが広がりやすい
原因
- 屋根や外壁など建物の経年劣化
- 業者の施工不良
- 自己流でのDIY(間違って穴を開けたり隙間をそのままにしたなど)
- 水漏れによるもの
上の階で水漏れしている場合にシミになることがあります。
特徴
雨が降っていないのに1階だけ天井にシミがあることが多い
原因
築年数が10年以上の家に見られることが多く、老朽化による損傷やサビなどの腐食が原因
給水管や排水管:トイレやキッチンなど水を使用したときに下の階の天井にシミが広がる
エアコンの排水ホース:本来は家の外に排出される水が逆流してシミになる
- 結露によるもの
天井が冷えて湿気が溜まると、その水が吸収されて天井にシミを作る場合があります。
特徴
- 結露ができやすい冬場に天井のシミが増える
- 浴室やキッチン周りなど湿度が高い場所にシミが増える
原因
- 建物の外側と内側との温度差が大きい
- 屋根裏の換気が不十分
- 配管があるため湿気がこもりやすい
- 断熱材を使用していない(断熱効果が低い)
対策
- こまめに換気する
- 除湿機を使用する
- カビを増やさないようにこまめに掃除
資材が経年劣化してできる
原因
建物に使われている資材が年数とともに劣化している場合に起こります。
本来建築に使われる資材は、日光に照らされたり雨風にも耐えられるように丈夫ですが、永久ではありません。
資材、塗料、接着剤など、建物に使われているさまざまなものの劣化が水漏れのようなシミを作ることがあります。
害獣の糞尿が原因でできる
家に住み着いた害獣の糞尿が原因でシミになることがあります。
原因
- 同じ場所にたくさんの量の糞をする習性があるため
- 移動しながら尿をするため(シミが広範囲になりやすい)
家の隙間から入り込むと、人の出入りができない場所に巣を作り糞尿をすることもあるため、早急に対処する必要があります。
ネズミが原因のシミと雨漏りなどのシミを見分けるには?
違い | ネズミが原因 | 雨漏りが原因 |
---|---|---|
場所 | 小さな点や筋が複数箇所 | 一箇所だけ |
色 | 濃い茶色、黒色 | 淡い茶色、黄色 |
天気 | 天気に関係なくできる | 雨の日にシミが広がる |
匂い | 独特の悪臭 | なし |
ネズミ以外の害獣によるシミの特徴
天井にシミを作るのはネズミだけではありません。
害獣のイタチ、ハクビシン、アライグマ、コウモリも糞尿により天井にシミを作ると言われています。
天井にシミを作る理由は?
害獣にとって私たちの住んでいる家の天井は、住処にしたり繁殖をするには最適な環境だからです。
コウモリが原因でできる天井のシミ
ネズミと似ているシミが特徴で、小さな点や筋が複数箇所に見られます。
ハクビシンが原因でできる天井のシミ
雨漏りのような広い範囲のシミが特徴です。
ハクビシンは一回でコップ1杯程度の尿をします。
そのため、天井に尿が染み込み垂れてくることもあります。
シミの特徴から考えられる原因
茶色の天井シミ
薄い茶色のシミの場合は、水漏れや雨漏りなど水が原因の場合が多いです。
一方、濃い茶色のシミの場合は、ネズミの糞尿が原因の場合が多いです。
色でどちらか判断するのが難しい場合は、匂いでの判断もポイントになります。
ネズミの糞尿が原因の時は、独特な悪臭を放っていることが多いです。
斑点の天井シミが
小さい斑点の天井シミの場合、ネズミの糞尿による可能性が高いです。
一方、雨漏りや水漏れなど構造上の問題の場合は、広範囲にわたってシミになることが多いです。
一階の天井のシミ
一階の天井にシミができた場合、水漏れが原因の可能性が高いです。
なぜなら、結露や雨漏り、糞尿によるシミの場合は屋根裏に近い天井にできやすいからです。
天井にネズミがいた場合どのような被害がでる?
天井にネズミがいた場合は住み着いている可能性があります。
ここではネズミによって想定される被害を3つ解説していきます。
- 騒音被害
姿が見えなくても、ネズミが住み着いている場合は走り回る音や鳴き声でストレスに感じることがあります。
特にネズミは夜行性のため、私たち人間が寝る時間帯に活動が活発になります。
寝静まっている時間帯での騒音は、かなり苦痛に感じるでしょう。
- 健康被害
ネズミの糞尿は独特な悪臭のため、精神的なストレスを感じることがあります。
それ以外にも直接健康に被害を及ぼす可能性もあります。
なぜなら、ネズミの体や糞尿には感染症の原因になる菌や寄生虫が含まれているため、直接触れることがないとしても菌が広がっていきます。
ダニやノミ、カビが増えやすくなるため、アレルギーを持っている人は特に健康被害のリスクが高くなります。
- 家屋被害
建物自体が傷んでしまう可能性があります。
なぜなら、ネズミが天井に住み着いて糞尿をすると、シミになって雑菌が繁殖しやすい状況ができます。
いくら丈夫な建材だとしても劣化して天井が腐ったり、構造自体が弱くなって地震への抵抗力が低くなるといった危険性が高まります。
また、ネズミは雑食のため家の中の建材や電気ケーブルをかじってしまうことがあります。
その結果、家の柱がボロボロになったり、最悪の場合は火災が発生する場合もあります。
ネズミを駆除する方法は?
ネズミを駆除する方法は、大きく分けて2パターンあります。
- 追い出す方法
- 天井を棒で叩く
- 忌避剤や燻煙剤を使用する
用途に応じて様々な種類があり、ホームセンターやネット通販でも購入できるため非常に手軽です。
デメリット:効果が一時的で、慣れてしまうと効果が薄れてしまうことがあります。
- 捕獲する方法
粘着シートや捕獲器を使って物理的にネズミを駆除します。
デメリット:自分で処理しなければいけないため、死体に抵抗がある人にはハードルが高いです。
天井のシミを消す方法は?
ネズミの糞尿によるシミの場合、そのままにしても匂いやシミが消えることはありません。
特にネズミは同じ場所に大量の糞をしたり、移動しながら尿をする習性があるため、シミが複数箇所に広がってくる可能性も高いです。
次のような手順で、しっかりと匂いやシミを取り除きましょう。
- 水で固く絞った雑巾でシミを拭く
- 乾いた雑巾で乾拭きをして余計な水分を取り除く
- 匂いがある場合はネズミ専用の消毒液をかけて拭き取る
- 塩素系の漂白剤を吹きかける
- 水拭き後に乾拭きをして乾燥させる
ネズミの駆除や予防・天井の清掃は自分でできる?
結論から言うと、自分でやるのはかなり難易度が高いです。
その理由を説明していきましょう。
- ネズミは繁殖力が高いため、駆除に時間をかけるとあっという間に数が増える
- 狭い場所や広範囲に被害が出ている場合は手間がかかる
- 糞尿や体が不衛生で病原菌を持っているため感染症にかかるリスクが高い
- 徹底的に駆除しないとネズミが戻ってきて被害が再発する可能性がある
一方で、市販の駆除グッズの種類がたくさんあるため、初動の費用があまりかからないというメリットもあります。
徹底的に駆除したり、清掃までを考えると専門業者に依頼することをオススメします。
「天井のシミ ネズミ」を調べている人がよく思う質問
まとめ:天井のシミの原因がネズミの場合は専門家に相談を!
今回は天井のシミの原因について解説してきました。
ネズミは繁殖力が高く、シミや糞尿を放置すると被害が拡大してしまい、住み着かれると大変厄介な動物です。
もし天井にシミを見つけた場合は、ネズミによるものかしっかり見極めて早急に対処しましょう。
判断がつかない場合や、ネズミによる被害がすでに深刻な場合は専門の駆除業者に相談することをオススメします。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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