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ねずみのふんを見つけたらどうする?病気になる?家の中や家の外に見つけた場合の対処法

ねずみのふんを見つけたら

家の中など生活圏でネズミのフンを見かけた時、不安になる方も多いと思います。

この記事ではネズミのフンを見つけたらどうするべきか、掃除方法や手順、状況別の対処方などをまとめています。

掃除の方法を間違うと感染症に罹ってしまうなどの心身的なリスクが上がってしまう可能性もあるので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

ねずみのふんを見つけたらどうする?

ネズミ フン 見つける 対処法

ネズミのフンを見つけたら、すぐに掃除を行ってください。

また、掃除にはいくつか準備が必要で、注意事項もありますので詳しくはこの記事の【ねずみのふんの掃除方法】を参考にしてみてください。

ねずみのふんの特徴は?

家に発生するネズミの代表例は「ドブネズミ」「ハツカネズミ」「クマネズミ」の3種類となり、それぞれフンに特徴があるので紹介します。

また、ネズミによく似たフンをする「アブラコウモリ」のフンの特徴も参考にしてみてください。

ネズミの種類フンの大きさフンの色特徴
ドブネズミ10~20㎜こげ茶色・灰色フンがまとまっていて太い
クマネズミ6~10㎜茶色・灰色フンが散らばっていることが多く、細長い
ハツカネズミ4~7㎜茶色米粒ほど大きさで、両端が尖っている
アブラコウモリ
(イエコウモリ)
5~10㎜茶色・黒色フンはパサパサしており、形が崩れやすい
参考サイト:アース製薬 これってなんのフン?

ネズミは雑食で何でも食べるため、フンからアンモニアの臭いを放っているので、フンのある場所にはすぐに気づくことができます。

ねずみのふんを放置して乾燥するとどうなる?

ネズミのフンが乾燥してしまうと、ネズミが近くを走っただけや人が近くを通った際の風などでふんの微粒子が空気中に舞ってしまいます

このフンの微粒子にはさまざまな病原菌が含まれていることが知られており、免疫など抵抗が少ない子供やお年寄りが吸い込んでしまうと重い感染症に罹ってしまう可能性が高くなるなど、大変な状況となります。

もし、ネズミのフンらしきものを見つけた際はすぐに掃除をしてください。

この記事の【ねずみのふんの掃除方法】に詳しい手順や準備するべきものを紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

ねずみのふんは病気の原因になる?

病原菌 微粒子

病原菌による感染症を発症すると、まず風邪のような症状から腹痛や出血を起こし、最悪の場合、透析や死に至るケースもあります

そんなネズミのフンには、どんな病原菌が含まれているのかご紹介します。

ネズミのフンに潜む病原菌

サルモネラ菌

ネズミのフン尿を介し人の手や食器、食べ物などに付着し経口感染をします。

感染してしまうと、嘔吐・下痢・急性胃腸炎といった症状を引き起こします。

レプトスピラ菌

ネズミのフン尿によって汚染された土や水などを介し、傷口や粘膜から感染します。

3~14日ほどの潜伏期間があり、感染してしまうと発熱・悪寒・頭痛・筋肉痛・腹痛といった風邪に似た症状が現れます。

これはまだ軽症の症状となっており、重症(ワイル病)となると黄疸・出血・腎不全といった重篤な症状になることもある恐ろしい細菌です。

ハンタウイルス

乾燥したフン尿の含まれた埃を吸い込むことで感染します。

感染すると発熱・頭痛・悪寒・脱力・めまい・背部痛・嘔吐といった風邪に似た症状が現れ、突然症状が重症化することもあり、死亡率も3~15%と決して低くはないものとなっています。

ネズミのフンが家の中にある場合の対処法は?

ネズミのフンを見つけたら、直ぐに掃除を行ってください。

キッチンペーパーやティッシュなどで拭き取り、拭き取った後はアルコールやエタノールで消毒を行い、細菌が繁殖するのを防ぎましょう。

アルコールやエタノールがあるのが理想ですが、無ければ洗剤や除菌スプレーも代用可能です

また、ガムテープなどを使用しネズミのフンをくっつけて除去するとフンが転がったり風で舞ってしまうのを最小限に抑えることもできます。

ネズミのフンを写真に撮っておくと駆除業者へ依頼した際にネズミの種類や対処方法がすぐに判明可能なので、少し抵抗があるかもしれませんが以外と重要な作業の一つです。

ねずみのふんの掃除方法

ネズミ フン 掃除 撮影

この項ではネズミのフンの掃除(準備~掃除後の処理まで)方法をご紹介します。

面倒に感じるかもしれませんが、感染症のリスクを考えると決して損はしませんのでぜひ参考にしてみてください。

準備するもの

以下の9点を準備してください。

掃除するために準備するもの

・使い捨てのゴム手袋

・使い捨てのマスク

・使い捨ての保護メガネ

・使い捨てのホウキ

・使い捨てのチリトリ

・ゴミ袋

・ティッシュやキッチンペーパー(除菌シート)

・70度以上のアルコール(エタノール、洗剤、除菌スプレー)

・カメラ(携帯でも可)

全て準備ができるのが理想ですが無い場合は少なくとも、ゴム手袋とマスクは必ず装着してください

これはフンを直接触れることを防ぐためと、フンについた病原菌が宙に浮いてしまったのを吸い込んでしまうリスクを抑えるためになります。

また、掃除の際の注意点として、絶対に掃除機を使用しないでください

掃除機を使用すると掃除機内部でフンが拡散され掃除機が汚染されてしまい、掃除機が空気を排出する際に菌も一緒に排出されてしまうためです。

ねずみのふんなどの写真を撮る

これは駆除業者へ相談した際にどんなネズミが出没していて、どんな対策を講じればいいのかの目安となりその後の作業等がスムーズに進むためです。

ネズミのフンを写真に収めるのは抵抗がある方もいるかもしれませんが、今後見なくてもいいようにするための必要な作業だと考えるようにしましょう。

掃除の手順

アルコールや除菌スプレーを吹きかけ、ティッシュを数枚重ねて拭き取りを行い、拭き取りができたら再度アルコールや除菌スプレーを吹きかけ、念入りに拭き取りを行います。

この際、70度以上のアルコールを使用することをおすすめします。

病原菌の中にはアルコールに対して耐性を持つ菌が存在し、低いアルコール濃度ではしっかりと除菌することができない可能性があるためです

また、ネズミのフンが台所にあった場合、感染症のリスクを少しでも下げておきたいので食器や調理器具も合わせて除菌しておきましょう。

掃除後の処理

使用した全ての使い捨ての道具を処分しましょう。

もったいないと感じるかもしれませんが、ネズミのフンに触れた道具は全て細菌に汚染されていると思ってください。

次に、再びネズミのフンが発生しないよう侵入経路を遮断しましょう

ネズミは小さな隙間やエアコンパイプ、排水パイプといったところから侵入してきます。

シーリング材やパンチングメタルを使用し、確実に隙間を埋めるようにしてください。

他にはネズミが嫌う臭いを発する忌避剤、超音波や光を使用した駆除器を設置するのも手段の一つです。

また、ネズミの食べ物となるものや巣作りの材料となる段ボールや紙類を放置せず、しっかりと掃除するのもネズミの発生を防ぎます。

確実な駆除をしたい方は害獣駆除業者へ依頼してみるのも手段の一つです。

ねずみのふん掃除で注意すること

ネズミのフンを掃除するにあたり、注意するべきことをまとめましたのでご紹介します。

ゴム手袋とマスクは必ず装着する

ゴム手袋はネズミのフンを直接触ってしまうことを防ぐために必要になります。

ネズミのフンにはたくさんの病原菌が潜んでおり、もし触れてしまった手で食品や調理器具などに触れてしまうと病原菌に感染し、様々な感染症を発症する可能性が高まります。

また、マスクは掃除中、空気中に散ってしまったネズミのフンの粒子を吸い込まないようにするために必要です。

ゴム手袋とマスク、どちらも感染症から身を守るために必要な装備と言えます。

掃除機は絶対に使用しない

ネズミのフンを掃除する際に掃除機を使用してしまうと、掃除機内部でネズミのフンが砕け粒子となり、空気を排出する部分から感染症の元となる病原菌が空気と一緒に排出されてしまいます。

これにより家中の空気に病原菌が漂うことになり、健康リスクが大きく損なわれます。

度数70以上のアルコール消毒(除菌スプレー)を使用する

アルコール度数70以上の消毒は、ネズミのフンに潜んでいる病原菌を殺菌するために用いります。

ただ、一部の病原菌にはアルコールに耐性を持っており、アルコール度数の低いものではしっかりと除菌できない可能性があります。

そこでアルコール度数70~95だと耐性を持っていても除菌することが可能なので、ぜひ準備することをおすすめします。

フンの写真を撮っておく

これはどんなネズミによるフンなのかを駆除業者に相談や依頼した際、スムーズに話を進めるために行います。

ネズミによって対策方法も異なるため、フンによるネズミの特定に必要になるので、抵抗を感じる方もいるかもしれませんが、写真を撮っておくことをおすすめします。

ねずみのふんに関する状況別の対処法

実際のネズミのフンは様々な状況下で見つかることがあります。

そこでこの項では、ネズミのフンが見つかる状況と状況別の対処法をご紹介します。

ねずみのふんが一個だけの場合は?

ネズミのフンが一個だけ見つかった場合、ネズミの活動範囲が人の目の届く場所まで広がってきていると考えられます

近くにネズミが出入りするための隙間、もしくは食料となる食べカスなどはありませんか?

また、ネズミは安全と感じる場所(巣など)の近くや食料の周辺にフンをする習性があります。

フンを掃除した後は周辺も念入りに掃除し、少しの隙間でも見つけた時は塞ぐことをおすすめします。

ねずみのふんが家の外にある場合は?

まず、ネズミのフンなのか調べてみます。

もし、ネズミのフンの特徴に該当するならば、早急に忌避剤や殺鼠剤を散布するなどの対策を講じましょう。

家の外とはいえ、ネズミが侵入してくる確立はかなり高いと考えられます

ネズミのフンの特徴は以下にまとめていますので、参考にしてみてください。

ネズミの種類ふんの大きさふんの色特徴
ドブネズミ10~20㎜こげ茶色・灰色ふんがまとまっていて太い
クマネズミ6~10㎜茶色・灰色ふんが散らばっていることが多く、細長い
ハツカネズミ4~7㎜茶色米粒ほど大きさで、両端が尖っている
アブラコウモリ
(イエコウモリ)
5~10㎜茶色・黒色ふんはパサパサしており、形が崩れやすい
参考サイト:アース製薬 これってなんのフン?

ねずみのふんが掃除前と同じ場所にある場合は?

ネズミのフンが同じ場所で見つかる場合、巣や食料となるものが近くにある可能性がかなり高い証拠です。

ネズミはフンをする時、毎回同じ場所にする特徴をもっており、安全と感じる場所(巣など)の近くや食料の周辺にフンをします。

周辺を探しネズミが出入りしそうな隙間を埋め、食料となるものは処分するかネズミが触れない場所へ移動させましょう。

また、すでにネズミが何度も同じ場所へ出入りしているのは事実なので、忌避剤や殺鼠剤を使用する、害獣駆除の業者へ相談し駆除するのをおすすめします。

ねずみのふんを掃除機で吸ってしまった場合は?

もし、ネズミのフンを掃除機で吸ってしまった場合、直ぐに掃除機内のゴミを捨ててください。

また、ゴミは空気中に拡散しないようビニール袋に入れて口をきつく縛ってから捨ててください。

掃除機本体やノズル部分は水拭きしてからアルコール(エタノール)や除菌スプレーで除菌すれば大丈夫です。

ねずみのふんを掃除してもシミなどが残る場合は?

掃除をしてもフンや尿などによるシミが残ってしまう場合は「重曹とクエン酸」を使用してみてください。

まず、先にクエン酸を使用し、ふき取らずにそのまま重曹をかけてください。

クエン酸と重曹が化学反応を起こし、二酸化炭素が発生「泡」により汚れが落ちます。

クエン酸は、水(100ml):クエン酸(小さじ1)の分量で作成したものをスプレータイプの容器に入れるとクエン酸スプレーとして使用できて便利なのでお試しください。

ねずみのふんを触ってしまった場合は?

もし、ネズミのフンを触ってしまった場合、すぐに石鹸で手を洗います。

次いで、除菌ができるウェットシートなど「除菌ができるもの」で手を拭くようにすれば大丈夫です。

ネズミが糞をしないための対策は?

ネズミがフンをしないためには「ネズミが住みにくい環境をつくる」ことが重要です。

ネズミがフンをしないための対策

・ネズミの食料となる生ゴミは蓋つきのゴミ箱に入れる

・食品は出したままにせず、使用した食器はすぐに洗う

・新聞や段ボールなどの紙製品はネズミの巣の材料になるため、放置せずにすぐに処分する

・部屋を整理整頓し、常に清潔に保つ

これらを守ることで、ネズミにとってはとても住みにくい環境が出来上がりますので、ぜひ実践してみてください。

「ねずみのふんを見つけたら」を調べている人がよく思う質問

ネズミがフンをする場所は?

ドブネズミは水回りを好みキッチンやトイレなどの床にフンが落ちていることが多い。

クマネズミは移動しながらフンをするためあちこちに散らばっています。

ハツカネズミは警戒心が薄いためガレージや倉庫など人の目につきやすい場所にもフンをします。

ネズミのフンはどのように捨てますか?

使い捨てのマスク、ゴム手袋を着用し更に使い捨てのホウキとチリトリを使い、ネズミのフンをゴミ袋に捨て、アルコールや除菌スプレーを使いしっかりと拭き取りましょう。

家のネズミはばい菌ですか?

ネズミにはダニなどの寄生虫のほか、サルモネラ菌やハンタウイルスといった危険な病原菌を保有しているため、一刻も早く駆除する必要があります。

ネズミが出る家の特徴は?

ネズミが出る家には主に4つの特徴が存在します。

「餌となる食べ物が豊富」

「巣の材料となる段ボールや紙製品などが落ちている」

「隙間など侵入経路が存在する」

「天敵となる動物がいない」

まとめ:掃除の後はねずみ対策を忘れずに!

この記事では、ネズミのフンへの対処方法から掃除方法、状況別の対処法などをご紹介しました。

一番良いのはネズミが発生しないこと、これが最も精神的にも肉体的にも安心なのですが、もしも一度でもネズミが侵入する事態が発生してしまうと掃除の他に、次の侵入を防ぐための対応策を講じなければいけません

また、ネズミのフンはただ掃除すればいい、という訳にはいかずしっかりと対策と手順を守り、感染症のリスクをゼロに近づけるようにしていきましょう。

掃除の方法や掃除の際の必要なものも一緒に紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

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