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アライグマはなつくのか?人懐っこい?過去のペットブームや飼育禁止についても紹介

アライグマ なつく

かつてテレビアニメに登場したことのある人気のアライグマ。

かわいらしい姿をテレビや動物園で一度は見たことがあると思います。

あまりのかわいさにペットとして飼いたいと思う方もいるかもしれません。

実際アライグマはペットとして飼うことができるのでしょうか?

そしてなつくのでしょうか?

過去のペットブームについてもふれながらご紹介していきます。

目次

アライグマはなつくのか?

結論から言うと、アライグマが人になつくことはかなり珍しいです。

なぜなら、成長するに従って気性が荒くなり、獰猛になってしまうことが主な理由です。

一見おとなしそうでかわいらしい見た目をしていますが、非常に凶暴な動物で人間に襲いかかって来ることもあります。

人懐っこいアライグマもいる?

アライグマは、幼いときは力も弱くおとなしい印象があります。

しかし、大人になるに従って攻撃的になっていきます。

気が荒く、手を出すと噛まれたりして大怪我につながる可能性もあるので、人懐っこいアライグマはいないといってもいいでしょう。

それほど人間になつく可能性はかなり低いです。

ただし、海外では凶暴さがなく、アライグマが飼い主に懐いているような姿を写した動画が存在します。

また、元々飼っていた犬と仲良く暮らしているもの、一緒に散歩するような微笑ましいものもあります。

アライグマはペットにできる?

アライグマは、今の日本ではペットにすることはできません。

その主な理由を3つ説明していきます。

日本はアライグマ飼育禁止なの?

法律による規制

これが一番大きな理由です。

アライグマは、外来生物法に基づき、特定外来生物に指定されています。

特定外来生物ってなに?

生態系、人の生命や身体、農林水産業へ被害を及ぼしたり及ぼす恐れがあるもの。

捕獲や駆除の対象になる生物のことです。

  • 特定外来生物に指定された経緯

アライグマブームで大量に輸入され、その後捨てられたアライグマが野生化して繁殖し、被害が深刻化したことから法律で禁止される事態になりました。

そのため、飼育はもちろん、輸入、販売、譲渡など原則禁止されています。

非常に高い運動能力

アライグマは、非常に運動能力が高い動物です。

高い壁に登ることもあるほど木登りが上手です。

また、ちょっとした油断で簡単に逃げられてしまうこともあります。

動物園では逃げられないようにドアを設置しても、飼育員がどのように開けるかを観察して自分で開けることもあるほど認知能力や学習能力が高いのです。

身の回りにある道具や体の使い方が上手く、枝や石を道具代わりにして取りにくいエサを手に入れることもあるほど知能も非常に高いです。

このように、動物の扱いに慣れている飼育員でさえも手をやくほどなのです。

病気の感染

アライグマは、病気の感染源になってしまう可能性が高い動物です。

人間に感染すると死の危険性が高い病気であることが多いです。

過去には、飼い主がアライグマと遊んでいたときに噛まれてしまい、病気に感染してしまうこともありました。

以下に、主な病気をご紹介します。

アライグマ回虫

アライグマの小腸に寄生し、人間に感染した場合は脳にまで寄生し死亡することもあります。

狂犬病

狂犬病ウイルスが原因で起こる、人間と動物共通の病気です。

感染した場合は治療が極めて困難で、回復がかなり珍しい病気です。

レプトスピラ症

レプトスピラと言う病原体で起こる、人間と動物共通の病気です。

七日熱という名前で恐れられた病気で、現在は抗生物質などで治療は可能ですが、感染しても症状が出ないため注意が必要です。

このように、感染しているかどうか見た目だけでは判断できない病気を持っている場合もあるため、アライグマをペットとして飼うことは難しいとされています。

過去にアライグマのペットブームがあった?

1970年代に放送されたアライグマのアニメの影響で、アライグマが大人気になりました。

そしてペットとしての需要が高まり、アライグマのペットブームになったことがあります。

ペットブームになったときは、今のように飼育禁止の法律はありませんでした。

過去にアライグマを飼うことができたときの値段

ペットブームになったときは、原産地であるアメリカから大量のアライグマを輸入しました。

当時は1頭5万円程度で飼うことができたという記録が残っています。

アライグマをペットにして後悔した結果

アニメの影響とかわいさに飼う人が続出したものの、アニメでの愛らしい姿とは反対にアライグマは気性が荒くペット向きではありません。

そのため、なつかなくて手がつけられなくなり、またその凶暴さに耐えきれず、手に負えなくなった飼い主が飼育放棄してしまい、捨てられたケースがたくさんありました。

またアライグマは知能が高く、手先が器用なことから、いつの間にか脱走してしまったということもたくさん起こりました。

アライグマは繁殖力の高い動物です。

そのため、捨てられたアライグマは競争種となる動物が少なかったこともあり、日本で急激に増殖していきました。

その結果、野生化したアライグマによる被害が深刻化するほど人間にとって脅威となり、ついに法律により飼育禁止となってしまったのです。

今では、飼育することはもちろん、輸入や譲渡も許されていません。

アライグマがペットに適さない理由

  • 攻撃的な性格

アライグマは気性が荒く、非常に厄介な動物です。

牙も鋭く、噛む力も強いため、他に犬などのペットを飼っている場合は簡単にやられてしまうのです。

  • 非常に高い運動能力や学習能力

動物への対応に慣れている動物園の飼育員でさえも、誤って脱走させてしまうこともあるほどです。

少しでもすきがあれば柵を飛び越えたり、柵の間から抜けたりといった方法で脱出してしまいます。

高い塀を作っても、木登りが上手なので登ってしまったり、扉を作ってもどうやって開け閉めしているのかを観察して開けてしまうなど、運動能力や学習能力が非常に高い動物です。

  • 高い繁殖力

一回で平均4頭の子どもを産むため、数がどんどん増えていってしまうということも理由の一つです。

アライグマがなつかないのはなぜ?

アライグマは、かわいらしい見た目に反して人間になつくことはほとんどありません。

その理由はなぜなのでしょうか?

アライグマの生態や行動を見てみましょう。

アライグマの生態

  • 性格

攻撃的で凶暴、気性が荒いです。

身の危険を感じると強い歯や爪で攻撃してくることもあります。

  • 能力

運動能力や学習能力が高いです。

大人になると力が強くなります。

視力があまり良くない代わりに、手先の器用さを活かして、洗うような仕草をして獲物を手で探っています。

  • 食の好み

雑食性で小動物や昆虫を捕食します。

ザリガニや糖度の高い果実なども食べます。

  • 生息地

元々は北アメリカ原産の野生動物で日本にはいなかった外来種です。

基本的には水辺の近くの森林に生息しています。

湿地、農耕地、市街地まで幅広い環境に適応することができます。

アライグマの行動

木登りや泳ぐことが得意です。

野生化したアライグマは、家屋に侵入することもあります。

基本的には夜行性ですが、日中活動することもあります。

アライグマを飼える国は?

現在の日本では、アライグマを飼うことは法律で禁止されています。

アメリカ、ロシア、ドイツやポーランドなどヨーロッパの一部、台湾や韓国ではペットとして飼うことが可能です。

特に原産地のアメリカでは、国民的な動物として昔からペットとして飼う人もいるほど愛されています。

一方で、日本と同じく野生のアライグマは、農作物の被害や生活バランスを崩すなどの問題を起こす動物として扱われ、駆除が進められています。

そのため、海外の一部ではペットとして飼うことはできますが、飼っている人は少数です。

アライグマの寿命は?

アライグマの寿命は5〜8年程度です。

中には13〜16年生きるアライグマもいます。

動物園で飼育されているアライグマは、10〜20年程度です。

アライグマによる被害

アライグマの生態がペットとして飼育向きではないということがわかったと思います。

さらに、最近では様々な被害をもたらす害獣として駆除の対象となっているのです。

野生のアライグマによる被害は主に次の3つです。

農業被害

農作物の食害があり、果物や甘味のある野菜が被害に遭いやすいです。

また、家畜の飼料を食べたり、アライグマのフンや尿による衛生被害も出ています。

生態系被害

アライグマは雑食のため、昆虫だけでなく水辺の生物や果実など、あらゆるものを食べてしまいます。

ザリガニ、バッタ、カマキリだけでなく希少なサンショウウオやカエルなども捕食するため、野生生物にも影響を及ぼしています。

生活環境被害

アライグマが家屋の屋根裏などに住み着くこともあります。

ゴミや残飯をあさったり、ニオイ、騒音、家屋の破壊、ペットの捕食といった被害が報告されています。

また、アライグマのフンや尿からダニや寄生虫が媒介され、動物だけでなく人間にも感染する可能性があるため注意が必要です。

アライグマを駆除したい場合は?

近年、民家でもアライグマが出没したという情報が寄せられています。

これまで説明してきた通り、アライグマを野放しにしたことで繁殖し、被害が拡大しています。

しかし、アライグマは鳥獣保護管理法という法律で守られている動物です。

そのため、許可なく勝手に駆除することは法律で禁止されています。

本来アライグマは追い詰めたり、威嚇するなど刺激を与えなければ、人間に危害を加えることは少ないです。

ただし、素人がむやみに追い出そうとすると、反撃されて怪我をすることもあります。

そこで、知識や技術がしっかりある専門の駆除業者に依頼することも検討しましょう。

「アライグマ なつく」を調べている人がよく思う質問

アライグマは人に懐きますか?

アライグマが人に懐くことはほとんどありません。

見た目のかわいらしさとは違い、アライグマは気性が荒く、非常に攻撃的な動物だからです。

アライグマは獰猛ですか?

はい。

アライグマは獰猛な動物です。

噛む力が強く、強力な歯や爪で引っ掻くこともあります。

動物園の飼育員でさえも手を焼くほど、高い運動能力と学習能力を持っているため近づかないようにしましょう。

アライグマは襲ってきますか?

本来は人間に襲いかかることはあまりありません。

ただし、追い詰められたり、脅かされたりといった刺激を与えられ、アライグマが身の危険を感じると、人間を襲うこともあります。

アライグマの赤ちゃんは人になつく?

アライグマの赤ちゃんは力が弱いため、人になついているように感じることもあるかもしれません。

ただし病原菌やウイルスを保有していることがほとんどなので、さわったりエサをあげたりすることはやめましょう。

まとめ:アライグマを見ても手を出さないように!

今回は、アニメにも登場したアライグマについての生態や行動についてご紹介してきました。

人間になつくことはほとんどないことがお分かりいただけたかと思います。

そして、かわいらしい見た目とは違い攻撃的な性格なので、もし見かけたとしても絶対に手を出さないように注意しましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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