家の壁や家の中にコウモリがペタッとくっついていたら、大抵の人がびっくりして慌ててしまいますよね。
1匹いたらもっとたくさんいるんじゃないか?そこにいたのはなぜなのか?と不安に思うことも多いはずです。
そこで今回は、コウモリが1匹いたら複数いるの?家に入ってきたのはなぜ?といった疑問に答えるとともに、コウモリがくる家の特徴や対策について解説していきます。
本記事を読んで、コウモリを見つけてしまった時にも、慌てず冷静に対処できるようになりましょう。
コウモリは1匹いたら複数いるの?
コウモリの習性
コウモリは群れで生活するので、通常、すみかでは家族単位〜100匹を超える大きな繁殖集団を形成して過ごします。
そのため、1匹のコウモリが家のどこかに潜んでいた場合、見つけた場所の近くやその内部には複数のコウモリが生息している可能性は高いです。
日本にいるコウモリの特徴
日本には、樹洞や洞穴などの山林にすみかを形成するコウモリと人の家屋などにすみかを形成するコウモリがいます。
多くの種類が山林の中にすみかを持ちますが、アブラコウモリという種は、人の家屋や家屋近くにすみかを形成し、人のいない山地などにはほとんど生息していません。
そのため、普段私たちが目にしているコウモリもアブラコウモリがほとんどです。
アブラコウモリは、わたしたちの身近に生息し、カやハエなど小型の昆虫をエサとしているので、私たちの暮らしにおいては益獣としての一面もあります。
コウモリが複数いた事例
最近、我が家に、コウモリが住みついているので、撃退スプレーをかけたら、一匹だと思ったら、三匹いました😩🦇 コウモリの頭、見えますかぁ? pic.twitter.com/YgqGgApZQ6
— さち (@ZdfjGzJrElDkNxA) October 25, 2021
シャッターをすみかにしている事例です。
スプレーしたら見えないところにもいたようですね。
室外機の日除けにフンがやけに落ちとるなーと思って、周囲に水かけたら、、、
— ゴリッキー安田【 投資 × 家計 】 (@gorigori021624) August 24, 2023
コウモリ🦇が室外機パイプから7匹も出てきました‼️
うわああああ!夫婦で◎△$♪×¥●&%#?!
えええ!??!いつから?いつから? pic.twitter.com/RsH5l5b9bL
室外機のパイプ周りから7匹も出てきた事例です。
コウモリが1匹いたらどこをチェックしたらいい?
コウモリは夜行性の生きものなので、明るいところは苦手で、薄暗く少しジメッとした静かな環境を好みます。
コウモリを家の周りで見つけた時には、その近くで昼の間も日が差し込みにくく、人の気配がしない場所を探してみることをおすすめします。
具体的な場所を挙げると以下のような場所になります。
- 壁の隙間
- 屋根裏
- 屋根の隙間
- 換気口
- 倉庫の中
- ベランダの笠木や室外機周辺
- 戸袋
出入り口付近には糞の跡がみられることが多いので、家の周囲の地面やベランダなどに糞が落ちていないか探してみることも、潜んでいる場所を見つける良い方法です。
コウモリが家に入ってきたのはなぜ?
コウモリが家に入ってくる理由
一時的な休息場所としたり、繁殖や冬眠を行ったりするすみかとして利用するためです。
コウモリは夜行性のため、昼の間は暗くて環境変化の少ない場所でじっとして休息しています。
日が暮れて虫を捕食するために活動を始めても、採餌の合い間には休息をとります。
休息するときに軒下や家の内部に活用できるところがあると好んで利用するようになります。
その場所がコウモリにとって快適な環境だと、そこで繁殖したり、数年に渡ってすみかとして使われたりします。
コウモリの来る家の特徴
コウモリに使われやすい家の特徴には、以下のようなことが挙げられます。
- ぶら下がりやすい場所がある
- 家の中に入り込める隙間がある
- 清掃などの手入れが行き届いていない
- エサとなる虫が周辺に多い
ぶら下がりやすい場所がある
コウモリは、昼の間や採餌の合い間に家の壁などを使って、基本的にはぶら下がって休息を取ります。
つるつるしたところでは、足の爪が引っかかりにくいので、でこぼこした塗装壁や木材の方がつかまって休息しやすい場所となります。
家の中に入り込める隙間がある
アブラコウモリは体長5cm、体重8g前後の小さな生きものなため、隙間の厚さが1cmほどあれば内部に侵入することが可能です。
壁にできた小さな隙間や換気口、瓦屋根の間など様々な場所が使われます。
清掃などの手入れが行き届いていない
コウモリは環境変化が少なく、人の気配のしない場所に好んで潜みます。
使わなくなった物置やほとんど動かさないシャッターや雨戸の戸袋は、落ち着いた絶好のすみかとなります。
エサとなる虫が周辺に多い
コウモリの主食は、カやユスリカ、ガなど小さな昆虫です。
水場があるようなところでは虫が発生しやすいですし、街灯などがあると羽虫が灯りに集まってきます。
エサとなる虫に誘引されてコウモリも飛んでくるので、こうした虫の多い環境の近くにある住宅はコウモリのすみかとなりやすいです。
コウモリは昼間どこにいるのか
アブラコウモリは夜行性のため、昼間は人目につかない光の届きにくい薄暗いところに隠れて休息しています。
コウモリが家に入ってきたら幸運が訪れる?
日本では、コウモリが家に入ってきたら幸運の前兆とされていました。
「幸守り」「幸盛り」と漢字をあてはめて表現し、さらには群れをなして生活している姿から子宝に恵まれるというイメージもあって、日本では昔から縁起が良い生きものとされてきました。
中国では漢語で「蝙蝠」の「蝠」という漢字が「福」に通じるとして幸福を運ぶ動物の象徴とされています。
コウモリは家周囲の虫を食べてくれるので益獣としての一面もありますが、実際に家にすみつかれた場合には、糞尿などによる家屋被害や衛生管理の観点から対処が必要となってくるのも事実です。
コウモリが1匹来た時のスピリチュアル的意味は?
新しいことの始まりなどの象徴で、何か変化が訪れる幸運の前兆としてとらえられています。
コウモリが1匹家に来た時は、古い習慣などから開放されて新しいスタートを切るサインととらえることができます。
コウモリが家にきたら、幸運の巡ってくるチャンスと考えて、新しいことにチャレンジするきっかけにしたり、自分自身と向き合って今後の人生をじっくり考えたりする機会ととらえてもよいかもしれませんね。
コウモリが家にいる場合の被害
糞尿による家屋の汚染や健康を害する恐れが考えられます。
コウモリが生息していれば、糞尿によって壁や天井裏、ベランダなどは汚染されるので、それが長期に渡れば家屋の老朽化を早める原因にもなりかねません。
また、糞尿が見えるところに蓄積したり、生きものが動く気配などを感じたりすれば、精神的にストレスを感じるでしょうし、糞尿による臭気によっても不快感を抱き続けることになります。
場合によっては、コウモリが運ぶダニや病原菌などが原因でアレルギーやなんらかの症状を引き起こすこともあるかもしれません。
コウモリは世界中に1000種類以上生息していて、コウモリ由来のヒトに゙感染する危険なウイルスなども発見されています。
幸いにも日本にいるコウモリからは重篤な病気が発生している報告はありませんが、未知なるウイルスなどを保有していることは否定できません。
コウモリの追い出し方
市販の忌避剤で追い出す
市販の忌避剤には、コウモリが苦手とするハッカ成分などの天然成分を含んだ製品がたくさんあり、コウモリを殺すのではなく追い払う効果があります。
形態はスプレータイプや固形、ジェル、燻煙剤など様々あり、使用したい場所や用途に応じて使い分けましょう。
スプレータイプのものは、狭い場所にも使いやすく即効性はありますが、有効時間が3〜6時間と短いため、複数回噴射するなどの工夫が必要です。
固形タイプのものは、空間にゆっくりと成分を充満させて効果を発揮し、有効時間は1〜2ヶ月と長めです。
ぶら下げるタイプのものもあるので、軒下やベランダなどの対策に用いてみるのも良いかもしれません。
コウモリの嫌がるもので追い出す
ライトや超音波発生機を設置して追い払う
ライトを設置する
コウモリは明るいところは好まないので、すみかに直接ライトを設置したり、侵入口にセンサーライトを設置したりすることで、家から追い払うことができます。
ライトを使用する場合には、虫を寄せ付けないLED電球を活用するようにしましょう。
蛍光灯などの灯りは虫をよびよせてしまうため、この虫をとるためにコウモリがやってきてしまうかもしれません。
超音波発生機を設置する
コウモリは超音波を利用して障害物やエサとなる虫の空間位置を感知して飛翔しています。
そのため、超音波を発生させることで行動に混乱をきたし、寄せ付けないようにする効果が期待できます。
超音波の無料音源なども配信されているので、まずは簡単に手に入るものから試してみるのも良いかもしれません。
コウモリは部屋の電気をつけておくと出ていく?
コウモリが部屋に入ってきてしまった時に電気をつけてしまうと、驚いて飛び回った後、家具や物影に潜んで出てこなくなってしまうことがあります。
人の気配を無くして、暗くして、窓などを大きくあけたまま自然と出ていくのを待ったほうが良いかもしれません。
なかなか出ていかない場合には、懐中電灯で窓の方に追い払ったり、ハッカオイルなどを部屋に充満させるなどして外に出ていくように、誘引してあげるようにしましょう。
コウモリを追い出したあとの対処法
糞尿で汚染された場所の清掃と侵入口の封鎖を行いましょう。
清掃
コウモリを始めとする野生動物は一般的にさまざまな病原体を持っています。
コウモリの糞尿などから病原菌やダニなどを吸い込まないように、マスクや手袋をして清掃するようにしましょう。
掃除機などは空気中に埃などを拡散してしまうので、消毒も兼ねて市販の使い捨てアルコール除菌シートなどを活用して、糞やゴミなどを除去します。
換気できるような場所は、外気を取り入れて、湿気なども取り払うことも大切です。
侵入口の封鎖
コウモリは、忌避剤などで一時的に追い払えたとしても、そのままの状態にしておくと、また戻ってきてしまうことも多いです。
アブラコウモリは、体長6cmほどの小型のコウモリで、1cm程度の厚みがあれば内部に侵入することが可能です。
周囲を注意深く観察して、侵入口を金網やシーリング材などを活用して全て塞ぐようしましょう。
コウモリ駆除で注意すること
コウモリもヒトもケガをしないように注意しなければなりません。
コウモリは、鳥獣保護管理法(鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律)の対象動物なため、追い払うことはできるのですが、許可なく捕獲したり殺傷したりすることは法律で禁止されています。
そのため、燻煙剤などを利用するときも誤って殺してしまうことのないように、出入り口を開けた状態で家から追い払うという意識を持つようにしてください。
また、コウモリがいるかも知れないと思った場所に、不用意に手をつっこんで噛まれたりしないように注意する必要もあるでしょう。
コウモリは様々な病原体を持っている可能性があるため、コウモリの追い出し作業や糞尿などを取り扱う際には、マスクや手袋など装着し、直接接触しないように十分注意するようにします。
高所の作業となった場合には危険も伴いますし、コウモリの生息数が増えていた場合には自力で対処することは困難となっていることも考えられます。
自分で対処するのが難しいと感じた時には、無理せず、専門業者に相談するようにしましょう。
「コウモリ 1匹いたら」を調べている人がよく思う質問
まとめ:コウモリ駆除はプロに依頼した方が安全!
市販の忌避剤やライトなどを活用することでコウモリを追い払うことは可能ですが、数がすごく増えていた場合や侵入口の封鎖などの根本的な対策については、自力で行うことは困難に感じる人も多いと思います。
また、コウモリは法律で保護されている生きものなので、殺したり捕獲することは禁止されていることにも注意が必要です。
自分でコウモリを追い払ったり、その後の対処をするのが困難だと感じたら、無理せず専門の業者に依頼するようにしましょう。
コウモリ駆除経験のある専門業者に依頼すると、初期の段階で再発防止対策も行ってもらえるので、コウモリによる被害を繰り返さずに効率的にコウモリ駆除を行えることも大きな利点です。
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