民話などでよく出てくるたぬきは私たちにも身近な動物です。
そのたぬきは住宅街や畑といった様々な場所でふんをします。
最近たぬきといった動物のふんの被害に困っている…。
ふんを見つけたけどどうやって対処したらいいのか…。
そんな方たちのために、今回は写真を交えてたぬきのふんの特徴や対処法、他の動物のふんとの見分け方といった点について詳しく解説していきます。
たぬきのふんの特徴は?
たぬきのふんの写真
たぬきのふんの特徴
たぬきのふんは形が楕円形をしており、色は黒いことが多いです。
大きさはおおよそ2~3cm程度で、強烈な悪臭を放ちます。
また、たぬきは雑食性のため、ふんの中に動物の骨や種子、昆虫の羽といった様々なものが混じっていることがあります。
たぬきはふんを同じ場所に繰り返しするって本当?
たぬきは「ためふん」をする
たぬきは一か所にふんを集める「ためふん」と呼ばれる習性を持っています。
そのため、一度ふんをされると何度も同じ場所にふんをされるため、対策をしないとふんによる被害が深刻となっていまいます。
たぬきがためふんをする理由
たぬきが「ためふん」をするのは、主にえさのありかや自分のいる場所を仲間に伝えるマーキングのためといわれています。
ためふんをすることで仲間がふんの匂いを頼りに自分の存在やエサ場の情報を得ることができます。
また、それ以外にも自分のエサ場を守るために、周りの他動物に対して自分の存在を示す役割もあるともいわれています。
たぬきのふんによる健康被害
建物への被害
たぬきは雨風がしのげる建物の屋根裏や天井、床下、倉庫といった屋内に侵入することがあります。
屋内に侵入したたぬきは、ためふんの習性から同じ場所に何度もフンをする可能性があります。
そのため、建物にタヌキが棲み着いてしまった場合、ふんによるシミや跡などが建物に残る可能性があります。
また、たぬきのフンの臭いは強いため、建物中に悪臭がたちこめることにもなります。
さらに、蓄積されたふんを長期間放置すると、建物の建材が腐敗するため、建造物自体に影響を及ぼすことにもつながります。
こうした被害を防ぐために、ふんをみつけたらすみやかに処分し、対策を講じましょう。
人やペットへの健康被害
たぬきは体内に様々なウイルスや病原菌を保有しています。
病原菌には飼っているペットや私たち人間に健康被害をもたらすものも多いです。
それらはふんとして体外に排出されます。
そのためたぬきのふんには、多くの病原菌が含まれており、それらを素手などで触ってしまうと感染症を引き起こす可能性があります。
そのため、たぬきのふんをみつけても絶対に素手では触れないようにしましょう。
畑の被害
ふんの被害だけでなく、タヌキは餌場を求めて畑を荒らすことがあります。
たぬきは雑食性のため、果物やトウモロコシなど様々な農作物をエサとします。
そのため収穫前の農作物などを食べ漁り、農家の方々へ被害を与えています。
たぬきは一度エサ場として認識すると、繰り返し何度も訪れることが多いため、被害は甚大になりやすいです。
そのため、被害にあわないためにも柵や忌避剤といった対策を講じることが重要です。
食の被害
たぬきは雑食性ゆえに人間の食べものもエサとするため、人間が出したお菓子のごみや生ごみを荒らし、周辺地域へ環境面での被害をもたらします。
特に、人気のない夜間にゴミを漁ることが多く、近隣住民を困らせています。
このような事態を防ぐためには、ゴミをなるべく放置しないこと、漁られないよう蓋つきのゴミ箱や侵入防止用のネットなどをするといった対策が有効です。
たぬきのふんの対処法は?
ふんを処理するための道具を準備する
たぬきのふんを処理する際には、感染リスクがあるためしっかりとした準備が必要です。
そのため、まずは必要な道具をそろえるましょう。
以下に必要なアイテムをリストアップしていますので参考にしてみてください。
・感染予防用アイテム
- マスク
- 捨てても良い服
- ゴム手袋
- ゴーグル
- (女性など髪の長い人)髪ゴムや帽子
・処理用アイテム
- ほうき
- ゴミ袋
- ちりとり
- 雑巾
- 殺菌スプレー
ふんには病原菌などが多く含まれていますので、作業中の感染を防ぐことが重要です。
ふんに直接触れえうことがないようゴム手袋をつけ行いましょう。
また、ふんが飛散して感染する可能性もあるので、マスクやゴーグル、帽子を使用して飛散しても体内に取り込まないように注意をしてください。
服は病原菌がつく可能性があるため作業後は捨ててもよい服を着用し、終わった後はゴミ袋に入れて処分してください。
ふんを集めて処理する
処理を始める前に、感染予防対策のゴム手袋、マスクやゴーグル、帽子を必ず着用してください。
まず、ほうきとちりとりを用いて、ふんを一か所に集めましょう。
この際、掃除機は絶対に使用しないように注意してください。
掃除機を使うことで、空気中にふんやそれらに含まれる病原菌をが飛散させることになるため、感染してしまう恐れがあります。
ふんを集めたあとはゴミ袋に入れて、処分します。
ゴミ袋に入れる際もふんが乾燥していると空気中に舞う可能性があるため、丁寧に行ってください。
その後はゴミ袋を完全に密封しておきましょう。
密封が甘いと、病原菌が気づかないうちに拡散したり、ニオイが漏れ出す原因になったりするため、しっかり密封をしておきましょう。
殺菌・消毒をする
処理した後は、感染を予防するためにもふんのあった箇所の殺菌・消毒をする必要があります。
殺菌。消毒にはエタノールや次亜塩素酸ナトリウムといった殺菌、消毒効果のあるスプレーを使用しましょう。
使用方法としてはふんがあった場所に噴射すれば大丈夫です。
この作業により、フンに混じっていた病原菌や寄生虫を除去することができます。
最後に雑巾を使ってふんがあった箇所をきれいに拭き上げれば作業は完了です。
なお、使用したほうき、ちりとりや雑巾は、病原菌が道具に付着している可能性があるため、可能であれば処分することをおすすめします。
たぬきのふんと他の動物のフンとの見分け方
たぬきのふんと他の動物のフンとの見分けるためには、たぬきのふんの特徴を把握しておく必要があります。
たぬきのふんは大きさが約2~3㎝程で黒っぽいものが見た目の特徴です。
コウモリやネズミといった小動物のふんは細長い形をしており、タヌキのフンよりも小さいです。
逆に、アライグマやハクビシンのふんは、大きさが5cm~10cm以上で丸くて長い形をしています。
動物によって見た目に特徴があるため、まずは大きさや形で判別していきましょう。
それ以外にも、たぬきのふんは匂いが強烈な点も特徴の一つですので判断の材料になります。
また、ふんの近くに足跡が残っている場合もあるため、それも参考にするとよいでしょう。
たぬきの足跡は4本指で手のひらが小さく、短くて丸い形をしています。
たぬきのふんの特徴を調べている人がよく思う質問
まとめ:
たぬきのふんには多くの病原菌が潜んでいます。
また、「ためふん」の習性により同じ場所に繰り返し排泄するため、放っておくと建物や健康に甚大な被害をもたらす可能性があります。
被害を最小限に抑えるためにもたぬきのふんを見つけたら、適切な対処法ですみやかに処分をしましょう。
ただし、処分する際には感染症にかかるリスクもあります。
さらに、侵入させないよう防ぐ必要もあるため、人によっては難しいと感じるかもしれません。
そのような場合には、安全かつ確実に行ってくれる害獣駆除専門業者に頼るのがおすすめです。
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