コウモリ対策にライトは効果ある？光に弱い？それとも集まる？ledライト対策も調査！

家の軒下や屋根裏に侵入し、巣を作ることもあるコウモリ。

コウモリは、私たち人間に健康被害をもたらす害獣としても知られています。

そんなコウモリは夜行性のため、光に弱いのでは？と思う方もいるかもしれません。

そこで今回は、コウモリ対策に光を使う事は有効なのかについて、他の対策も踏まえて解説していきます。

コウモリ対策にライトは効果ある？

コウモリは光に弱いのか

夜行性の動物は、光を苦手とするものが多いです。

しかし、日本に住んでいるコウモリは光を苦手としていません。

日本に住んでいるコウモリは、主にアブラコウモリと言われる種類のものです。

アブラコウモリは光に耐性を持っています。

そのため、光があるから逃げるという事は考えにくいでしょう。

コウモリは光に集まるのか

コウモリは街灯などの光に集まってくることがあります。

これは、コウモリが光に引き寄せられる習性があるというわけではなく、街灯等の光に集まってくる虫を捕食するためです。

そのため、場合によってはこのような光対策をすると、逆にコウモリが集まる可能性があります。

コウモリはライトが苦手なのか

日本に住むコウモリは、光に耐性を持っているためライトを苦手とはしていません。

そのため、ライトを使ったコウモリ対策をしても、あまり効果はみられないでしょう。

コウモリ対策にLEDライトは効果ある？

LEDライトのコウモリ対策と効果

光に耐性があるコウモリですが、一方でLEDライトでは一定の効果があるという説もあります。

動物園及び野生動物研究(IZW)ライブチッヒ研究所のChristian Voigt氏とDaniel Lewanzik氏が行った研究結果によると、アラブコウモリの活動はLEDランプ近くでは45％程度減少したとの報告があります。

また、LEDライトは蛍光灯や電球と違い、紫外線を出さないため、虫が寄って来にくいとされています。

そのため、捕食のためにコウモリが寄ってくると言うことも少ないでしょう。

LEDライトは、強力な効果を期待することはできませんが、コウモリ対策にある程度の効果はみられる可能性はあります。

コウモリのナイトルーストにLEDライトは効果があるのか

コウモリが休息を取る行動や休息をする場所をナイトルーストと呼びます。

人の住む場所を、コウモリが1度ナイトルーストにしてしまうと、追い出すことが難しくなるため、事前に防止することが大切です。

ナイトルーストを防ぐためには、コウモリが嫌がる環境を作る必要があります。

そのため、ナイトルーストを未然に防ぐという観点では、LEDライトは有効な手段の1つと言えるでしょう。

コウモリをCDやアルミホイルで撃退できる？

鳩やカラスといった鳥よけにCDやアルミホイルを使った方法がありますが、コウモリ対策にはあまり意味がありません。

そもそも、CDやアルミホイルを使った対策は光の反射による効果を狙ったものですが、コウモリは夜間に活動するため、その効果はありません。

たとえ、ライトとの併用で使ったとしても、光耐性のあるコウモリには十分な光量にならないでしょう。

コウモリは人感センサーに反応する？

コウモリ対策に、人感センサーのライトを使って対策を考えている方もいるかもしれません。

その際、コウモリが人感センサーに反応するのかと疑問に思うかもしれません。

結論からいうと人感センサーに反応する可能性はあるといえそうです。

人感センサーは赤外線で温度を感知する方式のものが多く、感知距離と範囲内に熱を赤外線センサーが感知すると、ライトを点灯させる仕組みになっています。

そのため、このセンサー内に人間と同じあるいはそれ以上の温度を発するものがあると、センサーは感知します。

コウモリの体温はおおよそ37度位で言われているので、感知する可能性はあるでしょう。

コウモリ対策にライトだけでは不十分？

LEDライトは、コウモリ除けにある程度の効果は期待できますが、それはあくまでも巣を作られにくい環境にするといった程度です。

既にコウモリの巣がある場合には、あまり役に立たず、光に慣れてくると効果が薄くなる可能性も考えられます。

そのため、根本的な解決するためには、侵入経路を塞いだり、忌避剤や対策グッズを使用して追い払う必要があります。

コウモリが来ないようにするには？

侵入経路を塞ぐ

コウモリの被害を防止するためにはまず、侵入経路を塞ぎましょう。

コウモリは、窓やドア、屋根裏の隙間、壁にできた穴や通気口や配管の隙間から家屋に浸入します。

また、コウモリは体が柔らかいため、1～2㎝程度の隙間でも通ることが出来ます。

そのため、家屋を隅々まで確認し、そういった箇所を重点的にパテやパンチングメタル、金網などで塞ぐようにしましょう。

塞ぐ際は高所であったり、足場が悪い場所もあるため、けがをしないように十分注意をしてください。

忌避剤やコウモリ対策グッズを使用する

コウモリの被害を防ぐ方法として、市販の忌避剤や対策グッズを使用する方法もあります。

コウモリは、ナフタレンやハッカといったハーブ系のにおいを嫌います。

そういった匂いのものを置いておく、もしくはそういった匂いを発する市販のスプレーを用いると、コウモリが近寄りにくくなるでしょう。

また、その他の対策グッズとして燻製剤や超音波を使った商品もあります。

予算や好みに合わせて適切なものを購入し、使用するのも対策手段として有効です。

コウモリを家に寄せ付けない環境にする

コウモリは静かで暗い環境を好みます。

そのため、シャッターや戸袋といったところに巣を作ることがあります。

そのようなことを防ぐためにも、網戸やシャッターをこまめに開閉しましょう。

そうすると、シャッター内に音や光といった刺激がはいり、コウモリが寄り付きにくい環境に近づきます。

また、エサとなる虫がいるところにもコウモリは寄り付きます。

虫は湿気の多い場所や水場があると大量に発生することがあるため、バケツや缶などに水をためたままにしないといったことも対策の一つになります。

さらに、ごみなども虫を寄せ付ける原因となるため、家の周りにごみをためたり、放置しないといったことも大切です。

「コウモリ対策 ライト」を調べている人がよく思う質問

まとめ：ライト以外の対策も考えてみよう！

日本のコウモリは光耐性があるため、光を用いた対策はあまり期待できません。

LEDライトは一定の効果があるという報告もありますが、それだけでは十分な対策とはいえないでしょう。

そのため、コウモリが寄り付きにくくなる環境を作る、侵入出来ないような対策をするといったことが重要になります。

もし、すでにコウモリの被害を受けているという方は市販の対策グッズを用いて、追い払うのも有効な手段の一つです。

しかし、コウモリ駆除にはけがのリスク、感染のリスク等があるため、素人には難しい場合もあります。

そのような場合には駆除に慣れている専門業者に依頼しましょう。