ベランダにアシナガバチがいる!おとなしいとは聞くけど…刺さない!?
軒下に蜂の巣ができている!?怖いけど巣を見れば種類がわかる?
見つけたアシナガバチは危険ではないかとご心配ではないでしょうか。
この記事では、アシナガバチの種類と蜂の巣の見分け方をお伝えします。
読んでいただければ、蜂への安全で最適な対処方法が見つかるでしょう。
アシナガバチの種類と特徴
見かけたアシナガバチが危険ではないかを確かめてみましょう。
アシナガバチは、時期によっては攻撃性が高くなることがありますが、基本的にはおとなしい性格です。
アシナガバチが危険でないか判断できるよう、日本にいるアシナガバチの種類と特徴をご紹介します。
図鑑に載っているアシナガバチの種類
図鑑には以下のアシナガバチが載っています。
日本に生息しているアシナガバチは3属11種類と言われています。
アシナガバチ属 | セグロアシナガバチ キアシナガバチ フタモンアシナガバチ トガリフタモンアシナガバチ コアシナガバチ キボシアシナガバチ ヤマトアシナガバチ |
ホソアシナガバチ属 | ムモンホソアシナガバチ ヒメホソアシナガバチ |
チビアシナガバチ属 | オキナワチビアシナガバチ ナンヨウチビアシナガバチ |
アシナガバチの特徴
アシナガバチの特徴を写真とともに確認してみましょう。
キアシナガバチ
まず第一にアシナガバチの特徴は、後ろ足が長いです。
体つきは、ほっそりとしていて、真ん中胸部にくびれがあり、背面は水平でなく、中心に向かって傾斜しています。
キアシナガバチは、体も鮮やかな黄色をしていて目立ちます。
後ろ足をだらりと長く伸ばし、ゆっくりとフラフラとやや上下しながら飛びます。
アシナガバチの種類によってはスズメバチと同じように毒性が強い種類もいますので、注意が必要です。
アシナガバチの巣について
見つけた蜂の巣はアシナガバチの巣なのか気になっていませんでしょうか。
アシナガバチの巣の写真
アシナガバチの巣づくり
アシナガバチの子育て
アシナガバチの巣の特徴
アシナガバチは身近にいる蜂で、人の家屋の軒下によく巣を作るため、これこれ!見たことがある!と
思われたのではないでしょうか。
アシナガバチの巣の特徴は以下の通りです。
- 6角形をした個室(幼虫の部屋)でできている
- ぶら下がる様子がシャワーヘッドに似ている
- 軒下や植え込みの中などに作ることが多い
- 一つひとつの部屋は白いものや黄色のもので塞がっていることがある
- 大きさは様々
春の初めごろ、冬眠から目覚めた女王蜂が一匹で巣作りをしている様子が、上記の1枚目の写真になります。
この状態のハチの巣を見つけた場合は、女王蜂しかいないためご自分で駆除がしやすいです。
2枚目の写真では、女王蜂と一緒に子育てする蜂が生まれており、部屋には何匹もの幼虫が育っています。
白くなっている部屋は、幼虫がさなぎになるときに出す白い糸で繭を作った状態で、中にはさなぎがいます。
この白い部分が黄色になっているハチの巣がありますが、これはアシナガバチの種類によって変わります。
アシナガバチ以外のハチの巣
それでは、アシナガバチ以外のハチの巣はどのようになっているのでしょうか。
見かけたハチの巣がアシナガバチではない可能性もありますのでご紹介します。
写真で見る蜂の巣の種類
スズメバチの巣
よく知られているスズメバチのハチの巣は、球体ボール型をしてでマーブル模様が確認できます。
スズメバチの初期の巣
こちらはスズメバチ初期の段階の巣です。一輪挿しを逆さまにしたような形になっています。
天然のミツバチの巣
今ではなかなか見かけることができない、本来のミツバチの巣の写真です。板状になるのが特徴的です。
この中に美味しいはちみつが詰まっています。
図鑑に載っている蜂の巣の種類
図鑑に載っている様々な蜂の巣の種類を場所別にご紹介します。
見かけた蜂の巣はありますか?
- 風通しのよい開放的な場所
- 狭い場所
- 土の中の巣など
風通しのよい開放的な場所
左からスズメバチ、スズメバチ、アシナガバチ
狭い場所
左から、ドロバチ、クマバチ、ミツバチ
土の中、その他の場所
左から、クロアナバチ、マルハナバチ、クロスズメバチ
蜂の巣における種類の見分け方
蜂の巣における種類の見分け方を簡単にご紹介します。
ミツバチの巣
- 平らな板が何枚も垂れ下がったような形をしている
- 巣穴は六角形で、ミツバチの腹部から分泌される蜜蝋で作られている
スズメバチの巣
- 丸くマーブル模様をしているまたは、トクッリや一輪刺しを逆さまにしたような形
- 巣穴は1つで、底には巣穴が空いている
- 軒下や屋根裏、土の中に巣を作る
- 樹皮や枯木とスズメバチの唾液で作られている
- 比較的弱いが、水をはじき風雨がしのげるよう外皮が固められている
アシナガバチの巣
- 灰褐色もしくは黄色のシャワーヘッド状の巣で、巣穴が複数ある
- お椀をひっくり返した形をしており、外皮はない
- 日当たり・風通しのいい木の枝や軒先・ベランダなど開放的な空間に巣を作る
アシナガバチを一匹殺すとどうなる?
アシナガバチを一匹殺すとどうなる?集まってこない?など心配ですよね。
一匹殺しても、その死骸から何か物質が出るようなことはないので集まってくることはありません。
ただし、集団行動をするアシナガバチは、巣や巣の見張り役のハチを刺激すると、攻撃的になり集まってくる
恐れがあります。
また、巣が近くにあれば一匹殺しても解決にはならないでしょう。
アシナガバチと他のハチの見分け方は?
アシナガバチと他のハチの見分け方を簡単にお伝えします。
スズメバチとアシナガバチでは、両方ともくびれていますが、スズメバチの方が胴体ががっしり太いです。
スズメバチが筋肉質の体育会系なら、アシナガバチは体型のスマートな文化系でしょうか。
アシナガバチは、名前の通り長い足を持っています。
近くを飛んでいるのを見かけた場合は、後ろ足をだらりと伸ばして、フラフラと飛んでいますのでアシナガバチ
だとわかりやすいと思います。
ミツバチは、近年減少し続けているため住宅街で見ることは稀です。
体は、小さく丸っこくフワフワとした産毛が生えており、花の周りにいて蜜を集めています。
アシナガバチをみつけときの対処法
アシナガバチはおとなしいと言われますが、場合によって刺しますので、見つけたときの対処法を知っておくと
安心です。
近くを飛んでいる場合
近くを飛んでいる場合やうっかり近づいてしまっていた場合がありますよね。
そんなときは、刺激しないように、慌てずゆっくりとした動きでその場からまず立ち去りましょう。
手で追い払ったりして刺激しては、攻撃されるため危ないです。
その後、巣があるかどうかを防護対策をとって確認しましょう。
何匹も飛んでいる場合は、明らかに巣が近くにありますので無理はしないでください。
刺されてしまった場合
その後、病院へ行くのをおすすめします。
通常刺されると、ズキズキとした痛みや腫れが出てきます。
じんましんや息切れ、呼吸困難など、アレルギー反応によりアナフィラキシーショックを起こす恐れ
もあります。
いつもと違う症状が出てきたら、命に関わるといけないので迷わず救急車を呼んでくださいね。
アシナガバチは駆除するべき?
むやみにアシナガバチを駆除する必要はないのですが、日常の生活圏内に近く心配があったり、小さなお子さん
もいたりすれば駆除したほうがいいでしょう。
アシナガバチは、毛虫やハエ、アブなどの害虫を捕食してくれています。
そのため、益虫とも呼ばれています。
アシナガバチの駆除方法
アシナガバチの駆除方法をポイントをおさえてお伝えします。
それ以上の大きさであれば、危険ですので駆除業者に依頼してほしいと思います。
- 成分にピレスロイド系と記載のある殺虫剤スプレーを用意しましょう
- 防護対策をして、黒い服や香水はしないでください
- 駆除の時間帯は、蜂が巣に戻ってきている夜に行いましょう
- 使用上の注意をよく読んでください
- スプレーをすると一斉に蜂が出てきますので、驚くかもしれませんが冷静にスプレーし続けます
- 死骸は素手で触らず、ほうきやちりとりを使い新聞紙にくるんで袋に入れて密封して捨てましょう
以上のことを守り、十分注意して行ってくださいね。
アシナガバチの被害を防ぐための対策は?
市販の殺虫剤や虫よけスプレーを、ベランダの壁や手すり、網戸などに吹きつけておくと、蜂を遠ざける効果
が期待できます。
駆除したときに使用した殺虫剤スプレーの残りがあれば、使用しても良いでしょう。
また、蜂はハッカ油と木酢液(もくさくえき)の匂いが嫌いです。
ハッカ油と木酢液はドラッグストアやホームセンターで簡単に入手できるため、手軽に試すことができます。
ハッカ油スプレーは簡単にできて、他の虫の対策にもなります。
「蜂の巣 種類 アシナガバチ」を調べている人がよく思う質問
ここでは、「蜂の巣 種類 アシナガバチ」を調べている人がよく思う質問に回答していきます。
まとめ:駆除する場合は専門業者への依頼がおすすめ!
この記事では、アシナガバチの特徴やハチの巣の見分け方などお伝えしました。
蜂は春先のまだ巣が10cm以下であれば、ご自分でも駆除が可能です。
ただし、見つけたときすでに何匹も蜂がいて巣が10cm以上であれば専門業者へ依頼することをおすすめします。
特にスズメバチは毒性や攻撃性が非常に強いので、見つけたら巣が大きくならないうちに早く対処しましょう。
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