家の中でネズミの死骸を見つけたりしたら、どうすればよいのか途方にくれる人もいると思います。
けもの臭や鼻につくような嫌な臭いがして、不快ですし、衛生的にも心配になりますよね。
今回は、ネズミの死骸を見つけてしまった時に、適切に対処できるように、ネズミの死骸の処理の仕方や臭いを取り除く方法について詳しく解説します。
ネズミの死骸の臭いはいつまでする?
ネズミの死骸の臭いの主な原因は、死骸の腐敗が進むことによるものです。
温度などの環境によっても、腐敗の進行に必要な時間は異なります。
暑い時期のほうが腐敗の進行が早く、腐敗が一気に進むと、臭いも強烈に感じることになります。
また、ネズミの死骸が大きいほど、臭いは強くなり、腐敗にかかる時間も長くなるため、臭いを発する期間も長くなります。
そのため、死後1日2日から、腐敗が終わるまでの数週間、状況によっては数ヶ月に渡って、悪臭に悩まされることになります。
ネズミの死骸の臭いはどんな匂い?
腐敗臭を発しますが、生ゴミが腐った臭いよりも強烈な臭いです。
日を追うごとに臭いはきつくなっていきますが、腐敗がある程度進行すると、少しずつその臭いも軽減されていきます。
家の中にネズミが棲みついていた場合には、死骸だけでなく、糞尿による臭いが混ざることも多いです。
その場合には、汚れたトイレの臭いのような、アンモニアの刺激臭などが混ざった臭いを感じます。
ネズミの死骸の菌は空気感染する?
ネズミの持っている菌が、空気感染する可能性は低いです。
死骸や糞尿に触れた手指を介して、口や傷口などから直接摂取してしまったり、死骸や糞尿がある場所で埃などと一緒に吸引したりすることで、菌が体内に入る可能性はあります。
万が一直接触ってしまった場合には、すぐに手洗いするなどして、菌を飲み込んだり、他の場所へ拡散したりしないように対処することが大切です。
ネズミの死骸の対処法は?
死骸の処理方法
埃や毛、ダニなどが空気に舞うことが考えられるので、マスクやビニール手袋をしてから作業します。
ビニール袋を死骸にかぶせてビニール袋を裏返しながら袋に入れると、汚染範囲を広げずに、そっと回収できます。
回収した袋をさらにビニール袋に入れて、2重にすることで完全に密封するようにしましょう。
直接つかむのが気持ち悪い人は、ゴミ拾い用のトングのような道具を用意します。
その際には、ビニール袋を死骸のすぐそばに置き、死骸をあまり移動しないように注意します。
また、ビニール手袋やマスク、使った雑巾などは、死骸と同様にビニール袋に密封して廃棄します。
トングなどの道具の洗浄も忘れずに行うようにしましょう。
回収した死骸は、燃えるゴミの日に他のものと一緒に捨てることができます。
ネズミの死臭の消し方
まずは清掃と消毒をし、臭いの原因をできるだけ除去します。
大きな残渣物がある場合には、使い捨ての雑巾などで拭き取ります。
掃除機などを直接かけると、周囲に埃などを撒き散らさせてしまうので、アルコール消毒液などを用いて消毒しながら汚れを拭き取ることをおすすめします。
キッチンハイターなどの塩素系漂白剤を100倍程度に薄めた液で代用することも可能です。
臭いが気になる場合には、市販の消臭剤を併用することで、より早く臭いを軽減することができます。
また、部屋の窓やドアを開けて、換気をすることも重要です。
床材や建具などに染み付いてしまった臭いはなかなかとることができませんが、根気よく対策をすることが重要です。
ネズミの尿や糞はどんな臭い?
尿のニオイ
アンモニア臭を帯びたツンとした刺激的な臭いがします。
長期にわたってネズミが棲みついていた場合、ネズミは一定の場所で糞尿をする習性がないので、動き回った広範囲の場所から臭いが発生することになります。
糞のニオイ
ネズミの糞は小さいので、少量の時にはそれほど気にならないかもしれませんが、溜まってくると尿と同様に不快な刺激臭がしてきます。
また、糞にはカビなども発生しやすいため、大量に糞をされた場所などがあればカビ臭も混ざった臭いになります。
ネズミの臭いで病気になる?
ネズミの臭いそのもので直接病気になることはありませんが、臭いに起因する病気は考えられるので注意は必要です。
野生動物にはダニなどが寄生していることは一般的で、死骸周辺にはダニの死骸も散乱していることが考えられます。
ダニや動物の毛、強烈な腐敗臭などが原因となって、アレルギー症状を引き起こすことは十分考えられます。
また、悪臭の中で生活する時間が長くなれば、食欲の低下や睡眠の質の低下などから自律神経を乱し、思わぬ健康被害につながる可能性もあります。
ネズミを撃退する方法は?
- ネズミを呼び寄せないように清潔にする
- ネズミを家の中に侵入させない
まずは、餌となる食べ物を放置しないようにします。
キッチン回りは整理整頓して、食べ物のカスなどが残らないように心がけます。
ネズミの痕跡となる足音や糞などが見つかった場合には、併せて周辺を念入りに清掃と消毒をします。
清掃や消毒をすることでネズミの生活圏で音をたてたり、ネズミの忌避スプレーやくん煙剤などを活用して、家の中に潜んでいるネズミを追い出すことが重要です。
次に、家周りを確認して侵入経路となる隙間を塞いでいきます。
床下や屋根の隙間など、侵入経路を見つけるのは難しいかもしれません。
ネズミの種類にもよりますが、配管周りなどの小さな隙間からも侵入可能なので注意が必要です。
こうした対策をしても足音や糞が再びあった場合には、粘着シートや捕獲器などを使って捕獲する必要があることも考えられます。
その場合には、自分で責任を持って殺処分まで行うことを理解した上、実施しなければなりません。
侵入経路を見つけて塞いだり、家の中に残ってしまったネズミを捕獲したりする作業は、難しいかもしれません。
もしも自分で対処するのが難しいと感じた場合には、無理をせず専門の業者に依頼することをおすすめします。
ネズミを追い出した後に残った臭いを取り除くには?
匂いを取り除く基本的な方法
残った臭いの原因は、糞尿やそれらに発生しているカビなどが主な原因となっているため、ネズミの死臭の消し方と同様に対処します。
糞尿や汚れた家財など臭いの原因となっているものを除去し、清掃、消毒を十分に行った後、場合によっては消臭剤などを併用します。
また、外気を取り入れられる場所では、十分な換気を行って、新鮮な空気に入れ替えます。
ネズミの臭いを消臭剤で消すことはできる?
消臭剤は一時的に臭いを緩和しますが、消臭剤だけで、ネズミの糞尿や死臭を消すことは困難です。
ネズミの臭いを消すためには、やはり臭いの原因となっている死骸や糞尿などを除去することが必要です。
消臭スプレーなどで臭いが消えても、臭いのもととなる死骸や糞尿が残っているとすぐに臭いが漂ってくることになります。
そのため、周辺をよく観察し、取り残しなどが無いように十分に清掃することが重要です。
その上で、取り切れない臭いについては、消臭剤などを利用して、より早く臭いを解消するのに役立てましょう。
ネズミ用の消臭スプレーは効果がある?
ネズミ用のスプレーで市販されているものは、ネズミが嫌がる成分を含んだ忌避剤が主成分となっているものが多いです。
消臭効果があるかどうかは、製品ごとに成分と薬効を確認すべきです。
ペット全般や動物病院で活用されている消臭剤には、うんちやおしっこなどの臭い成分を中和する効果が期待できるものもあります。
製品によっては除菌効果を有するものもあります。
用途によって必要な成分が入っているかを確認し、正しい使用法を守りながら、安全に使用することが重要です。
「ネズミ死骸 臭い いつまで」を調べている人がよく思う質問
まとめ:死骸を見つけたら正しい対処法で処理を!
ネズミの死骸を放置しておくと、長い期間にわたって、悪臭に悩まされることにもなりますし、ハエがたかることでウジ虫なども発生し、生活環境の悪化に繋がります。
また、ネズミの死骸があったということは、家の中に他にもネズミが侵入してくる可能性が高いともいえます。
そういった不安の中生活するのはとても苦痛です。
正しい対処法を知っておくことで、早く快適な生活環境を取り戻すことができます。
死骸や糞尿を取り扱う際には、マスクや手袋などを装着して安全に作業しましょう。
自分で行うのが難しいと感じた場合には、無理をせず、自治体や専門の業者に問い合わせてみることをおすすめします。
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