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アナグマを見つけたらどうするべき?猫を食べたり人を襲ったりする?アナグマ駆除方法

アナグマ 見つけたら

アナグマは北海道、沖縄を除く全国で確認されています。

また、アナグマは古くから日本に生息しており、見た目はずんぐりとした可愛らしい動物です。

ただ、アナグマは建物や農作物へ与える被害が大きく、害獣としての顔も持っています。

この記事では、そんなアナグマを見つけた時にはどうするべきなのか、アナグマの駆除方法などをご紹介します。

目次

アナグマを見つけたらどうするべき?

アナグマ 見つけたらどうするべき

まず、気を付けたいのは、アナグマが「鳥獣保護管理法」という法律で守らている動物だということです。

これに違反(許可無く捕獲や殺傷するようなこと)した場合「1年以下の懲役または100万円以下の罰金」に科されることがあります。

このように法律で守られている以上、やるべきことは2つです。

追い払う

追い払う場合は、アナグマを傷つけないような仕掛けを用いります。

音や光を使って驚かせる

アナグマを含め、他の動物にも一定の効果のある方法です。

センサーに反応した機器が大きな音や強い光によるフラッシュライトで照らすことで、動物を驚かせて追い払うことが可能です。

一度この方法を受けた動物は強いストレスを受けるため、近寄ってくることが減ってきます。

ただし、デメリットとして「時間帯によって、近所の方に迷惑がかかる可能性がある」「動物が音や光に慣れてしまうと効果が薄くなる」という点があります。

畑や家庭菜園を行っている場所に柵を設置する

網や金網、トタン板を使って柵を作ることで、直接農作物に被害を出さないようにする方法です。

アナグマを含め、モグラやハクビシンなどの害獣にも高い効果があります。

また、電気柵を用いる方法もあり、こちらも追い出すことに高い効果が期待できます。

ただし、デメリットに「費用がかかる」「除草作業など管理が必要」「柵の高さや設置調整が必要」などが挙げられます。

忌避剤を使用する

害獣専用の忌避剤をホームセンターなどで購入することができます。

アナグマは嗅覚が鋭い動物のため、忌避剤に含まれる苦手なニオイはアナグマに大きなストレスを与えられます。

そのため、柵の設置に比べると比較的安価で簡単に設置することができます。

また、忌避剤ならば近づくだけで効果が出るので、アナグマを傷つけることなく追い出すことが可能です。

ただし、デメリットとして「定期的に交換が必要」「小さい子供が触れないように管理が必要」「ニオイに慣れる可能性がある」などが挙げられます。

害獣駆除専門の業者に相談する

アナグマの掘る巣穴はかなり大きく深いことはご存知でしょうか。

建物などの下に大きな巣穴を掘ることもあり、専門的な知識が無い状態で放っておくと建物が倒壊する可能性もあります。

また、アナグマによるフン尿には感染症の原因となる病原菌が含まれている可能性が大きく、知らず知らずのうちに感染症に罹患することも考えられます。

害獣駆除を専門とする業者では、アナグマを含めた害獣駆除の方法や清掃から除菌、更に再度侵入することを防ぐ技術を全て取り揃えています。

現地調査や見積りまでは無料で行っている業者も多いので、お困りの方は一度相談してみることをおすすめします。

そもそもアナグマとはどんな動物?

アナグマ どんな動物

アナグマが諺(ことわざ)に使われていることはご存知でしょうか。

同じ穴の貉(むじな)」(一見関係が無いようでも実は同類、仲間であることの例え)

この貉というのが、アナグマの異称となっています。(地方によってはタヌキやハクビシンを指す事もあります。)

この項では、そんな諺にも登場するアナグマの生態や特徴を紹介します。

アナグマの生態

アナグマは夜行性のため、主に夜間によく活動します。

視力は弱く、嗅覚と聴覚が鋭いため暗い場所でも活動することができ、エサとなる果物や小動物を捕食することが可能です。

春~夏にかけて、繁殖し子育てを行います。

秋頃になると子供は親とほとんど同じくらいの大きさに成長するため、冬を前に独り立ちしていくこともあり、冬は冬眠をし、1日の平均気温が10℃を超えた頃に活動を始めます。

寿命は飼育下だと10年~15年ほどで、野生の場合はもう少し短かくなります。

アナグマの名前の通り、穴を掘って生活する習性を持ち、巣穴の長さは最も長いもので1㎞を超え、部屋数は50部屋にも上るものが発見されています。

たくさんの仲間や家族が同じ穴で生活を営み、お互いのニオイで家族であることや体調の状態を確認します。

アナグマの特徴

アナグマの正式名称は「ニホンアナグマ」と言い、よくタヌキやハクビシンなどと間違われることもあります。

体長は40㎝~60㎝程度、体重は12㎏~15㎏程度と害獣と呼ばれる動物の中では大きく、ずんぐりしている印象です。

目の周りが黒く、頭から鼻先にかけて白くなっています。

前足には鋭く長い爪があり、この爪を使って穴を掘ります。

性格は温厚で、警戒心もあまり強くないためか人が近寄っても逃げないこともあります。

アナグマは人を襲う?危ないの?

アナグマ 人を襲う 危ないのか

温厚な性格のアナグマですが、繁殖期になると気性が荒くなる個体も存在するため、無暗に近づくことはしないようにしてください。

実際に過去にアナグマに襲われてケガをした、という報告もあります。

万が一噛まれるなどのケガをした場合は、感染症の原因となる病原菌を持っている可能性があるため必ず病院で手当てと検査を受けるようにしてください。

アナグマは猫を食べる?

アナグマ 猫を食べる

アナグマは雑食ですが、ネコを食べることはありません

ただし、仔猫の時期は好奇心が強かったり、危険を感じる部分が未発達のためかアナグマに不用意に近づいてしまい、襲われてしまうことがあるようです。

アナグマの被害

アナグマ 被害

アナグマは見た目の可愛らしさとは裏腹に、人が生活している環境に住み着いてしまうことで様々な被害を及ぼします。

この項では、アナグマによって引き起こされる被害にどういったものがあるのか紹介します。

農作物の被害

アナグマは甘いもの(果物類)を好みます。

スイカやイチゴ、トウモロコシといった農家の方や家庭菜園で大事に育てている方は特に注意が必要で、アナグマの好物のため狙われやすくなっています。

もしも、一度でも被害に遭ってしまったら何度でも繰り返し侵入される可能性が高いため、早急な対策が必要になります。

また、アナグマは穴を掘ることが得意なので、簡易的な柵による対策だけでは地中に穴を掘ることで簡単に侵入を許してしまいます。

ほかにも、家畜やペット(鶏、ウサギなど)までも襲うことがあるため、外で動物を飼っている方も十分注意が必要です。

建物の被害

アナグマには穴を掘る習性があり、その穴では大家族や仲間たちが自分たちの部屋を作り、大きなコミュニティーを作りあげています。

過去には、長さ1㎞を超え、部屋数は50部屋となる穴が見つかったこともあり、

そんな大きな穴を地震の多い日本で、しかも建物の下に作られてしまうとどうなるでしょうか。

建物の下に空洞ができているのと変わらないため、地震が起きた際にその巣穴が崩壊し地盤沈下、建物が倒壊する可能性があります。

また、アナグマは人に見つからないように穴を掘り進めるため、気づいた頃には穴が深くなりすぎて手遅れになっていた、という事例もあるためアナグマを見かけた際には周辺に巣穴が作られていないか、注意観察することをおすすめします。

アナグマと間違いやすい動物と見分け方

アナグマ 間違いやすい 動物 見分け方

アナグマはよく他の動物と見間違われることがあります。

駆除業者へ相談する時、どの動物による被害を受けていると伝える際にも間違った動物を伝えると対処方法等、その後の対策が異なってくる場合もあるため注意が必要です。

この項で紹介する、アナグマに間違われやすい動物の特徴を紹介するので参考にしてみてください。

アライグマ

アライグマ

アライグマは元々日本には居らず、海外より持ち込まれた動物です。

繁殖力が高く、手先が器用なため簡単なカギのついた檻ではすぐに逃げ出してしまいます。

食性は雑食で、農作物から家畜と何でも捕食してしまうため被害が深刻化しています。

アライグマは昼間活動する動物で、体長は40㎝~60㎝ほど、体重は4㎏~10㎏ほどとなり、毛色は灰色から茶褐色、尻尾には黒い縞々模様があるのが特徴的な動物です。

アナグマと間違われやすいアライグマですが、実は穴掘りは得意ではありません

でも、手先が器用で木登りが得意とアナグマとできることが正反対だったりします。

ハクビシン

ハクビシン

ハクビシンの毛色は全体的に灰褐色、四肢は黒となっています。

額から鼻先にかけて白くなっていて、目の下にも白い模様がついているのが特徴的です。

ハクビシンは夜行性で、木登りが得意なほか電線を伝って移動することができるなど、運動能力はかなり高いといえます。

食性は雑食ですが、主に植物(野菜や果物など)を好んで食べます。

実は、アナグマと違い穴掘りは苦手だったりします

タヌキ

タヌキ

日本昔話にも出てくるほど昔から身近にいるタヌキですが、山が切り開かれたりと開発が進むにつれて市街地など人の居る場所で見かけることが多くなってきました。

そのため、食べ物を求めて畑や家庭菜園に侵入し、野菜や果物を食い荒らしてしまう被害が多発しています。

体長は50㎝~60㎝ほど、体重は3㎏~5㎏ほどになり、イヌ科に属するためか顔つきや足跡はイヌに似ています。

毛色は黄褐色や灰褐色のような色で、目の周りは黒く、四肢も黒くなっており、尻尾は短くて毛がフサフサしているのが特徴的です。

食性は雑食で虫や植物、小動物に至るまで何でも食べます。(稀にドッグフードを食べている場面に遭遇する方もいます。)

アナグマと見間違われることがあるタヌキですが、実は見た目がよく似ているアライグマと間違われることも多かったりします。

アナグマ駆除は市役所に依頼できる?

アナグマ駆除 市役所 依頼

アナグマの駆除は市役所では行っていません。

市役所でできることは「害獣被害の相談」「害獣駆除業者の斡旋」「鳥獣捕獲許可証の交付」になります。

自治体によっては、捕獲器の貸し出しや害獣の回収、補助金や奨励金の支給を行っているところもあるようなので、一度確認してみるといいでしょう。

また、害獣駆除業者を斡旋してくれても駆除にかかる費用は自己負担になるため、自身で複数社に見積りをお願いし相見積もりをすることをおすすめします。

アナグマを寄せ付けないためには?

アナグマ 寄せ付けないためには

この項では、アナグマを寄せ付けないための対策を紹介します。

市販のアナグマ用駆除剤(忌避剤)を使う

ホームセンターやドラッグストアなどで購入することができる害獣用の忌避剤ですが、アナグマは嗅覚が鋭いため忌避剤による刺激の強いニオイをとても嫌います

このニオイはアナグマに強いストレスを与えるため、寄せ付けない効果が高いと言われています。

ただし、定期的に交換しないと効果が薄れてしまうほか、ニオイに慣れてしまう個体も存在するため注意が必要です。

侵入経路を塞ぐ

防護柵や電気柵、トタン板やワイヤーネットなどどれもホームセンターで購入することができるものが多くなっています。

これらを用いて、アナグマが畑や家庭菜園に侵入することを防ぐことが可能になります。

ただし、効果を期待できる深さ(30㎝以上)まで柵を埋め込む必要があるほか、雑草を刈ったりと維持に手間がかかる場合があります。

また、広い畑などの広範囲ともなると、それだけでかなりの費用がかかってしまう可能性もあります。

害獣除け装置を利用する

赤外線を使って夜間に近寄ってくる動物に対して、音や光を使って驚かせる装置になります。

アナグマは夜行性のため、聴覚と嗅覚が鋭くなっています。

そこに、大音量の音やフラッシュライトなど明滅する光を当てられると、強いストレスを感じ近寄らなくなります。

ただし、夜間に使用する場合には、大きな音や光によって近隣の方に迷惑をかけてしまう可能性もあるため、使用する場合は時間帯を決めておくなど、話し合いなどが必要になるかもしれません。

また、音や光に慣れてしまう個体も存在するため、メインで使用するのではなく補助として使用するといいでしょう。

アナグマの苦手なもので追い出す

アナグマが苦手とするもの、それは「刺激の強いニオイ」です。

木酢液や竹酢液、ハッカやミントなどのハーブ系、ウルフピーなどはアナグマが嫌いなニオイになります。

補足
  • 木酢液(竹酢液)
    竹炭、木炭を焼く過程で出る煙を冷やすことで得られる液。
    木酢液(竹酢液)からする焦げ臭いニオイは、動物の本能に山火事を連想させるため、危険を感じ寄り付かなくなると言われています。
  • ウルフピー
    山に住む動物全般の天敵でもある「オオカミ」の尿を100%使用したもの。
    動物にとっての天敵であるオオカミのマーキングが近くにあると知ると、危険を察知して近寄ってこなくなると言われています。

ただし、ニオイの強いものは近隣の方や自宅へもそのニオイが流れてくる可能性もあるため、使用の際には十分注意してください。

ニホンアナグマは絶滅危惧種?

ニホンアナグマ 絶滅危惧種

今の日本ではニホンアナグマに対する保護を行う法律はありません。(鳥獣保護管理法を除く)

ニホンアナグマの駆除数は年間に数百頭ほどだったのが、2016年には4,000頭を超える数のニホンアナグマが駆除されています。

これにより生物学者からは、このままの駆除数が続けば個体群の消滅(絶滅)につながる可能性があると指摘されています。

また、日本ではジビエ料理としてニホンアナグマの肉が提供されることも増えていることから、警鐘を鳴らす学者も存在しています。

かつて日本にいたエゾオオカミが害獣指定され、積極的な駆除が行われていました。

その結果、エゾオオカミは日本から姿を消してしまった過去があるため、同じ過ちを繰り返すべきでは無いと話されている学者もいます。

アナグマ対策は個人では限界?業者のおすすめは?

アナグマ対策 個人 限界 業者 おすすめ

アナグマには「鳥獣保護管理法」という法律によって守られているため、許可を持たない人による捕獲や殺傷することを禁止されています。

このことから、個人でできる対応策は「追い払う」の一択となり、かなり制限された中での対策となります。

また、効果のあるとされる忌避剤や防護柵もちょっとした家庭菜園ほどの面積だといいですが、畑などの広範囲となると金銭的にも時間的にもかなりのコストがかかってしまうほか、維持管理も必要となるなどかなりの手間とお金がかかってしまいます。

ほかにも、アナグマによるフン尿には感染症の原因となる病原菌も存在しているため、適切な方法で掃除と除菌を行う必要があります。

これらを個人で行うとなると、かなりのコストが必要となります。

そこで、害獣駆除を専門にしている業者へ相談することをおすすめします。

専門業者にはこれまでのノウハウと技術、道具を取り揃えており、徹底した対策と掃除や除菌、アフターフォローまで行ってくれます。

全国に店舗を構え、丁寧な対応と施工を心がけている業者はたくさんおり、現地調査から見積りまで無料で行っているところもあります。

おすすめとしては、複数社(2社~3社)ほど相見積もりを行い、金額も含め利用される方と相性が良いと思えた業者にお任せするのがベストではないでしょうか。

「アナグマ 見つけたら」を調べている人がよく思う質問

アナグマが出たらどうすればいいですか?

アナグマは鳥獣保護管理法という法律で守られた動物です。

無暗に捕獲や殺傷すると法律違反となる可能性があるため、追い払うだけにしてください。

アナグマは人間を襲うことがありますか?

アナグマは温厚な性格で警戒心が薄く、視覚も悪いため人が近づいても逃げない場合があります。

ただし、繁殖期や攻撃的な性格の個体も存在するため、近寄りすぎると攻撃してくることもあるため、注意が必要です。

アナグマは人になつくか?

アナグマは温厚な性格で警戒心が薄いためか、人に慣れてしまう個体も存在します。

ただし、ノミやダニといった寄生虫を持つほか、気性の荒い個体も存在するため、近寄ってくるからと言って無暗に触るのは避けた方がいいでしょう。

アナグマは害獣ですか?

農作物を食い荒らすため、害獣とされています。

そのため、アナグマを見かけた際には、早急な対策が必要となります。

まとめ:アナグマの被害にあわないように対策を!

この記事では、アナグマを見つけたらどうするべきか、アナグマ駆除方法を紹介しました。

ずんぐりしている見た目と温厚な性格で、可愛いと思う方も居るかもしれません。

ただし、農家の方や家庭菜園をされている方にとっては驚異となる存在です。

もしも見かけた際には、早急な対策を行う必要があるほか、必要ならば害獣駆除の専門業者へ相談することをおすすめします。

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