かわいらしい見た目からは想像できないほど凶暴な性格のアライグマ。
近年、アライグマによる被害が全国に拡大しているのを知っていますか？
今回の記事では、アライグマの行動パターンや習性を探り、被害を防ぐための方法を解説していきます。
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アライグマの行動パターンは？
エサを求めて活動する
アライグマの活動が活発になるのはエサを探している時です。
雑食性の動物のため、野菜、果物、魚、昆虫などなんでも食べます。
川や池などの水辺を好みますが、農地はアライグマが好きな甘い果物や野菜が豊富にあるため、人気のない夜の時間を狙って食い荒らすことが多いです。
また、民家に侵入して食べ物を探すこともあります。
夜に活動することが多い
アライグマは夜行性の動物です。
そのため、基本的には夜に活動が活発になることが多いです。
日中は寝ていることが多く、12〜14時間程度を睡眠時間にあてています。
アライグマの基本的な行動
アライグマの習性
- 攻撃的な性格
アライグマは見た目に反して非常に気性が荒く、身の危険を感じると私たち人間を襲ってくることもあります。
- 運動能力が高い
アライグマは木登りや泳ぐことが得意です。
ジャンプ力も高いため、柵を乗り越えたり、家の中を登っていくのも簡単で、屋根裏や天井裏に侵入されやすいです。
- なんでも食べる
アライグマは雑食性の動物です。
特に甘い果物や野菜が大好物のため、私たちの生活圏に侵入して食べ物が食べられてしまう被害が発生しています。
- 決まった場所に溜め糞をする
アライグマは、決まった場所に何度も糞をします。
理由は主に3つです。
- 仲間に自分の健康状態を知らせる
- エサのある場所を仲間に伝える
- 他の動物に自分の縄張りを知らしめる
もし糞が溜まっている場合は住処にされている可能性が高いため、早急に除去する必要があります。
- ねぐらが複数ある
アライグマは一カ所に住み続けるわけではなく、複数のねぐらを持っています。
複数のねぐらの中から選び、その日に眠りにつく場所に戻る習性があります。
ねぐらになりやすい場所
- 人の気配が少ない
- 雨や風をしのげる
- エサが豊富にある
アライグマの行動範囲
アライグマは好奇心が強く身体能力がとても高いため、エサを探しに高いところに登ったり水中を泳ぎ回ったりと行動範囲は広めです。
しかし、家の中のようにエサがたくさんあり、快適な環境に住み着いている場合は行動範囲が狭くなります。
また、複数のねぐらを持っていて、その中からその日寝るための場所を探して行動します。
アライグマの行動時間
基本的には日中は寝ているため、夜間に行動することが多いです。
エサを探し始めるのも暗くなってからです。
アライグマは単独行動で集団行動はしない？
アライグマは独立心が強いため、普段は単独行動の場合が多いです。
しかし、3〜5月頃の繁殖期は子育てのために群れになって集団行動をします。
アライグマの寿命は短い？
野生のアライグマの寿命は5〜8年ほどです。
動物園で飼育されているアライグマは10〜20年程度で、野生のアライグマの方が平均的に短いです。
繁殖力が高く、1回の出産で4〜8頭の子どもを生みます。
それでいて1歳未満の死亡率は50％程度です。
生まれてから1歳くらいから妊娠することができるため、対策をしないとどんどん繁殖してしまう恐れがあります。
アライグマの習性でモノを洗うのは本当？
結論から言うと、野生のアライグマはモノを洗う習性はありません。
動物園やテレビで洗っているような仕草を目にしたことがありませんか？
実は、その動作はモノを洗っているのではありません。
アライグマは私たち人間と同じように5本の指を持っていて、前足を器用に動かすことができます。
そのため、私たち人間の影響を受けてつかまえたエサを押さえたり、食べやすいように中身をむいたりしている動作が洗っているように見えると言われています。
また、アライグマは視力があまり良くありません。
そのため、見つけたエサが何かを確認するために手で擦り合わせて触っている動作が、洗っているように見えるとも言われています。
アライグマの嫌いなものは？
アライグマは嗅覚がとても発達している動物です。
そのため、強い匂いに敏感に反応して嫌がります。
アライグマの出没しやすい場所や侵入経路に、アライグマが嫌がる匂いのする忌避剤などを設置すると追い払う効果が期待できます。
- ニンニク
- 唐辛子
- ハッカ
- 木酢液
アライグマの危険性は？
結論から言うと、アライグマの危険性は高いです。
可愛らしくて一見おとなしそうに見えますが、実は人間にも襲いかかってくることもあるほど非常に凶暴で攻撃的です。
特に繁殖期はより気性が荒くなるため、見かけても絶対に近づかないようにしましょう。
アライグマによる被害例
昔はペットブームになるほど人気だったアライグマ。
現在は害獣として駆除の対象になっており、さまざまな被害が出ています。
食害
アライグマはなんでも食べる雑食性のため、農作物を食い荒らされる食害が大きな問題になっています。
また、家の中に侵入して食べ物や生ごみでさえも漁ったり、飼っている鳥などのペットが食べられてしまうという被害もあります。
家畜被害
アライグマによる鳥や卵の捕食といった家畜への被害も深刻です。
鶏小屋が襲われることで鳥自体が減るだけでなく、ストレスによって卵の産卵率が低下してしまうこともあります。
生態系被害
アライグマは雑食のため、果物や野菜だけでなく昆虫、水辺生物などあらゆるものを食べてしまいます。
中にはサンショウウオやカエルなどの希少生物も捕食するため生態系にも影響を及ぼしています。
騒音被害
アライグマが民家の屋根裏などに住み着くことがあります。
夜行性のため家の中を走り回る足音や鳴き声などの騒音被害も報告されています。
騒音被害により精神的なストレスがたまり、不眠など体に悪影響を及ぼす可能性があります。
糞尿被害
アライグマは同じ場所に糞尿を溜める習慣はありますが、自ら処理することはありません。
そのため、家の中が住処になっている場合、悪臭やシミが発生して木材が腐食してしまい、進行すると建物自体を痛めてしまう危険性があります。
また、アライグマの糞尿には病原菌が含まれていることもあり、動物だけでなく私たち人間にも感染する可能性があります。
アライグマの被害を防ぐためには？
アライグマによる被害を防ぐためには、住みつきにくい環境を整えることが大切です。
アライグマは鳥獣保護法という法律で保護されている動物です。
許可のない駆除や殺傷は法律で禁止されています。
そのため、自力での対処法はあくまでも追い払うことが目的です。
侵入口をふさぐ
アライグマが侵入してきそうな場所を物理的にふさぐことが大切です。
外壁の隙間、換気口、通気口などわずか10cmほどの穴でも簡単に通り抜けることができます。
定期的に点検をして、入り込んでこないように防ぎましょう。
エサになるものを放置しない
アライグマはエサを求めて農地や家の中に入り込んでくることが多いです。
雑食性のため、生ごみでさえも食べてしまいます。
農作物は熟したらすぐに収穫したり、柵などを設置して近づけないことや、家の中の場合は食べ物をきちんと保管することが大切です。
嫌いなもので追い払う
アライグマは嗅覚や聴覚が優れています。
そこで、アライグマが嫌がる強烈なニオイのする忌避剤や燻煙剤、超音波を流すことで追い出し効果が期待できます。
「アライグマ 行動パターン」を調べている人がよく思う質問
まとめ：自分で対策が難しい場合はプロに相談を！
今回は、アライグマの行動パターンや被害を防ぐ方法についてご紹介してきました。
アライグマは無許可で捕獲や殺傷することは禁じられているため、私たち素人ができる対策は限られています。
また、非常に凶暴な性格のため、見つけてもむやみに追い払うと怪我をすることもあるため注意が必要です。
とはいえ、アライグマは繁殖力が高く、放置しておくとさらに被害が拡大するかもしれません。
自分で対策が難しい場合は、プロの駆除業者に相談することも検討してみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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