「庭に、何の動物かわからないフンがあった!」
「嫌だなぁ、感染症は大丈夫?どうしたらいいの?」
庭に動物のフンがあったら、なんの動物なのかわからないし、対策の方法もわからないので、とても不安になりますよね。
ここでは、動物のフンの見分け方をご紹介して、動物を追い払うための対策を詳しくお伝えします。
庭に動物のフンがあったときの見分け方は?
庭に動物のフンがあったら、捨てる前にフンの様子を注意深く確認することが大切です。
その理由は、どのような動物か見分けないと、対策ができないからです。
フンを見分けるには、以下の4つの特徴を見比べてみましょう。
- 形
- 色
- 大きさ
- フンのあった場所
フンを観察すると、どんな動物のフンか予想することができます。
季節による食べ物の違いや、動物の健康状態によってフンの形状が変わるので、この記事でこれからご紹介する写真を確認して見比べてみましょう。
どんな動物がフンを落としたのか、見分けることができれば、追い払う対策につなげることができます。
庭にフンがあったとき動物の種類の見分け方と対処法
ここでは、動物のフンの写真とともに、見分け方と対処法をわかりやすくお伝えします。
フンの確認のときは、感染対策から始めてください。
まずは事前準備が必要です。
フンの処分のときは、以下は必須アイテムです。
- 使い捨てのマスク
- 使い捨てゴム手袋
- 使い捨てちりとりとホウキ、または割り箸など
- ビニール袋2.3枚(二重にして使用)
- アルコールなどの殺菌消毒液
他にも、肌の露出はなるべく少なくしてください。
処理や確認のあとは、手洗い、うがい、消毒も忘れないようにします。
溜めフンで山になったフンの処理は、ダニやノミの増殖も考えられますので、駆除業者に相談することをおすすめします。
また、近寄らずにスマホで写真を撮って、相談するのもいいかもしれませんね。
どんな動物がフンを落としたのか見分けたうえで、対策をするのがたいせつです。
イノシシの場合
【イノシシのフンの特徴】
- 新鮮なフンは小さなお団子に似た塊のものが、押しつぶされてつながり棒状になっている
- 時間の経過ににより、乾燥してばらけてる
- フンの大きさはまちまち
- 木の根や木の実を食べるので繊維状の物、柿のタネなどを含む
イノシシは、臆病で賢い動物です。
臆病で警戒心がとても強いのでヒトの目を恐れます。
まずは庭木や藪を伐採して、見通し良く、イノシシが隠れることができる場所を作らないでください。
また、イノシシの嫌いな唐辛子の匂いや音などを使って、ここは危険だと思わせましょう。
難易度は高めですが、電気柵を使って侵入経路をふさぐのがもっとも手堅い対策です。
シカの場合
【シカのフンの特徴】
- コロコロの俵状で、表面は黒いが、中は草を食べるため緑色になっている
- 食べ物の違いで夏は黒く、冬は茶色っぽい
- 大きさは、長さ0.5~2cm程度
- 歩きながら、食事中、所かまわずするので各所にちらばっている
シカは、とても臆病な動物です。
まずは、シカが嫌がる狼の尿や、唐辛子の忌避剤を使ってみてください。
狼の尿はウルフピーとも言われ、ネットやホームセンターなどで購入が可能です。
また、シカの嫌がる音を使って追い払う方法もあります。
一般的には、犬や狼の鳴き声を嫌がるとされていますが、車のエンジン音をとても嫌がるという調査結果もあります。
効果があるのか、試してみるのも良さそうです。
アライグマの場合
【アライグマのフンの特徴】
- 人の太い指を伸ばしたような銃弾型
- 強烈なアンモニアの臭いを放つ
- 大きさは、長さ5~18cm、直径2~3cm程度
- 噛まずに飲み込むので、昆虫の羽などがみられることがある
- 決まった場所にフンをする(溜めフン)
※溜めフン…同じ場所に排泄する習性
アライグマのフンは、特に危険なフンです。
人体に被害を及ぼす、病原菌、寄生虫やウイルス、ダニ、ノミなどが多く潜んでいます。
溜めフンで、フンが山になっていた場合は近寄らないほうがよいです。
早急に対策が必要ですので、駆除業者に連絡してください。
生ゴミや廃棄農作物などは、アライグマの餌になるので、できるだけすぐ処分しましょう。
サルの場合
【サルのフンの特徴】
- 食べるものによって変化するが、段がついているのが特徴
- 大きさは、長さ6~8cm、直径2~3cm程度
- 犬のフンより臭い
- イノシシのフンと似ている
サルは、学習能力が高い動物です。
ここなら安心して、食べ物にありつけるとわかるとやってきます。
サルの餌になる廃棄農作物、生ゴミなどは、できるだけすぐ片付けましょう。
ここは、危険な場所だと学習させる必要があります。
電気柵や、爆竹やロケット花火などを継続的に行ってみましょう。
サルには長期的な対策が必要になります。
クマの場合
【クマのフンの特徴】
- 大きさは、ヒトの握りこぶし以上あり、ボトッと大きくまとまりがある
- ペースト状の中に、消化されていない木の実も混ざる
- 不快な匂いはほとんどなく、食べたものがそのままの匂いになる
- 食べたものにより色や形は変わる
クマのフンの可能性がある場合は、お住まいの地域相談窓口(警察や市町村役場)に連絡してください。
まだ、近くにいたら大変危険です。
ハクビシンの場合
【ハクビシンのフンの特徴】
- 食べたもので見た目も変わるが、果実の種がよく見られる
- 大きさは、長さ5~15cm、直径1~2cm程度
- 色は黒か茶色
- 尿によるアンモニアの臭いや、大量のフンから臭いがすることもある
- 決まった場所にフンをする(溜めフン)
ハクビシンは、ヒトの数千倍の嗅覚を持つといわれいています。
刺激臭である唐辛子スプレーや忌避剤を使って、追い払うことが可能です。
侵入経路や活動範囲と予想できる場所に忌避剤を置いてみましょう。
溜めフンで、フンが山になっていた場合は近寄らないほうがよいです。
早急に対策が必要ですので、駆除業者に連絡することをおすすめします。
タヌキの場合
【タヌキのフンの特徴】
- 色は黒く、楕円形でコロコロしている
- 大きさは、長さ2~3cm、フン山だと数十cmにもなることがある
- タヌキは家族も同じ場所にフンをするので、山のようになってとても臭い
- 決まった場所にフンをする(溜めフン)
タヌキは、夜行性で視力は弱くとても臆病な性格をしています。
雑食性なので何でも食べます。
溜めフンで、フンが山になっていた場合は近寄らないほうがよいです。
早急に対策が必要ですので、駆除業者に連絡することをおすすめします。
タヌキの餌になる廃棄作物、生ゴミなどは、できるだけすぐ処分してください。
アナグマの場合
【アナグマのフンの特徴】
- 土を少し掘ってからそこにフンをする
- フンに艶があり光っているのが特徴
- 大きさは、長さ4㎝程度、直径0.8~1.2㎝程度
- 決まった場所にフンをする(溜めフン)
アナグマは木登りが下手なので、人家では床下に住みつきます。
性格は温厚で警戒心が薄く、甘い果実などが好きです。
エサ場と勘違いさせないように、廃棄農作物、生ゴミなどは、できるだけすぐ処分してください。
電気柵が有効なようです。
嗅覚が鋭いので、忌避剤で追い払うことも可能です。
溜めフンで山になっていたら、早急に対策が必要ですので、駆除業者に相談をおすすめします。
キツネの場合
【キツネのフンの特徴】
- 細長い形をしており、光沢がある。
- 大きさは、長さ7cm、直径1.5cm程度
- ねずみや、鳥などの体毛が混ざっています
- 食べた骨による過剰なカルシウムで白いフンの時もあります
- 目立つところに1個ずつフンをする。
キツネのフンを処理する時も、使い捨てマスク、使い捨てゴム手袋などを感染症対策をします。
割りばしなどでつかんで、ビニール袋はに二重三重にして燃えるゴミに出してください。
殺菌消毒を忘れないようにします。
木酢液(焦げ臭いような酸っぱい匂い)などの忌避剤を置いておきましょう。
キツネが定着しないように、餌になる廃棄農作物、生ゴミなどは、できるだけすぐ処分してください。
タイワンリスの場合
【タイワンリスのフンの特徴】
資料は少なくフンの写真は見当たりませんでした。
- フンは細長くエビフライのような形をしています。
- 果実や植物の種子が混ざっています。
タイワンリスは、樹皮をかじって、その樹液を食すことがあります。
もし、何かに樹皮をひどく削られているような樹木があったら、タイワンリスがいる可能性が高いでしょう。
ホームセンターで購入ができる木酢液や、唐辛子の忌避剤を使って追い払います。
エサになる廃棄農作物、生ゴミなどは、できるだけすぐ処分してください。
繁殖力が高いので、駆除業者に相談することをおすすめします。
テンの場合
【テンのフンの特徴】
- 色は黒か茶色で、水分が多くしっとりしている
- 大きさは、長さ5~8cm、直径1.5cm程度
- 果実のの種子や、動物の毛などが混ざっている
- 悪臭
- 決まった場所にフンをする(溜めフン)
テンは黄褐色の毛並みの、攻撃性を持つ小動物です。
見つけても刺激しないようにしてください。
一般的には、超音波や害獣用ライトで追い払うことができますが、慣れて害がないことがわかると、戻ってくる可能性があります。
光や音の点滅を変化させて、来なくなっても継続しましょう。
テンが嫌がる匂いに、漂白剤やお酢、ネットやホームセンターなどで購入が可能な忌避剤があります。
これらを上手く使って追い払いましょう。
テンは石の上でもフンをよくします。
溜めフンで、フンが山になっていた場合は近寄らないほうがよいです。
早急に対策が必要ですので、駆除業者に連絡することをおすすめします。
イタチの場合
【イタチのフンの特徴】
- 他の動物より強烈な悪臭
- 大きさは、長さ0.6cm~1cm程度で小さい
- 黒っぽい、細くねじれている、水分が多め
- 動物の毛や果実の種子などが混ざる
- 決まった場所にフンをする(溜めフン)
強烈な臭いがあり、しっとりした小さいフンならおそらくはイタチのフンでしょう。
テンと同じで、攻撃的で獰猛な性格をしているので、見つけても近づかないでください。
強い光で追い払うことができますが、慣れて害がないことがわかると、戻ってくる可能性があります。
点滅の方法を変えて、来なくなっても継続しましょう。
イタチが嫌がる匂いに、漂白剤やお酢、ネットやホームセンターなどで購入が可能な忌避剤があります。
これらを上手く使って追い払いましょう。
イタチにエサ場があると思わせないように、生ゴミやペットの餌などは放置しないようにしてください。
溜めフンで、フンが山になっていた場合は近寄らないほうがよいです。
早急に対策が必要ですので、駆除業者に連絡することをおすすめします。
ノウサギの場合
【ノウサギのフン】
- ノウサギのフンは、球体を少々押しつぶした饅頭型です。(シカは俵型)
- 大きさは1cm程度、個体の大きさによって変わる
ノウサギは、農林業の二大害獣のうちの一つです。
フンは、感染症対策を行って処分してください。
スギやヒノキの苗木、樹皮、キャベツ、などの農作物を食べます。
まずは寄せ付けないことが大切です。
エサとなる廃棄農作物やなどは、すぐに処分して放置しないようにしてください。
また、草をまめに刈って周辺を見通しよくしましょう。
庭に動物のふんがあったとき放置するとどうなる?
庭にあった動物のフンをそのままにしておくのは、絶対にやめてください。
特に小さなお子さんがいる場合は、見つけて、おもしろがって触ってしまったら大変です。
また、放置すればフンについているダニやノミなどが大量に繁殖します。
ダニを介してアレルギーや喘息、感染症になるなど健康被害の可能性も高くなります。
またすでに、寄生虫などがいるフンもあります。
とても不衛生で、人体や、周辺の環境に大きな被害を与えかねません。
庭に動物のふんがあったとき今後のための対策は?
では、庭に動物のフンがあったら、今後のためにどのような対策をすればよいのでしょうか?
- 動物の餌となっているものはないのか
- 庭木は乱雑になっていないか
- 生ゴミや農作物は適切に廃棄してあるか
確認できたところから、要因となるものをなくし、動物を寄せ付けない環境を作りましょう。
調べた動物のフンから、インターネットなどで駆除対策の成功例など、見てみるのもいいですね。
「忌避剤を使用してみる」、「音や光で脅かす」、「動物が入れそうな家の隙間をなくす」など、できそうなところから始めてみましょう。
自分で対処できない場合は?
「自分で対処するのは感染が怖くて難しい」
「上手くできなかった」
「片づけたはずなのにまたフンがあった…。」
とても心配になりますよね。
そんな時は、無理をせず専門の駆除業者に相談してみましょう。
また、フンの始末と同時に、住みついていないか、どのような対策があるのか相談できるかもしれません。
動物によってはお住いの地域の相談窓口で対応してくれる場合もあります。
「動物のフン 見分け方 庭」を調べている人がよく思う質問
ここでは、「動物のフン見分け方 庭」を調べている人が良く思う質問に回答していきます。
まとめ:フンを見つけた時は早めの対応を!
庭で、フンを見つけたら、早めの対処を心がけてください。
子どもがおもしろがって、素手で触ってしまったら大変危険です。
放置したままでいますと、ダニやノミが大量に繁殖し、アレルギーや喘息の発生など、人体に影響を与えかねません。
また、フンには多様な病原菌やウイルス、寄生虫などが含まれています。
素手で触らないように、扱いには十分注意してください。
難しく感じたら迷わず、駆除業者に相談してみましょう。
早めに手を打つことが、何より大切です。
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