私たち人間の生活に害を与えるいわゆる「害獣」として知られているハクビシン。
かわいい見た目ですが、むやみに近づくと思わぬ被害を被る可能性があります。
最近、家の近くに出現して困っている…、ハクビシンを追い出したいが方法がわからない…
そんな方に向けて今回はハクビシンの危険性や見つけたときの対処法を中心に詳しく解説していきます。
ハクビシンの危険性とは?
人間が受ける被害
ハクビシンによる被害は様々なものがありますが、まず考えられるのが畑などの農作物への被害でしょう。
ハクビシンは農作物や果物といったものを食い荒らします。
一度エサがあると認識すると何度も来る可能性があるため被害も甚大になります。
また、ハクビシンの体には寄生虫や病原菌が多く存在しています。
それらに感染すると重大な感染症を引き起こす可能性があるため、注意しなければなりません。
さらに、家屋への被害も考えられます。
ハクビシンは民家や物置などを住処にすることがあり、そこで、大量の糞尿をします、
その糞尿によって家屋の建材が腐敗してしまい、修理をせざるを得ないことにもつながるのです。
ペットが受ける被害
ハクビシンの被害は人間だけでなく、飼っているペットにも被害を及ぼします。
ハクビシンは雑食性のため、様々なものを食べます。
そのため、飼っているペットのエサを狙って食べたり、場合によってはペット自体を襲うこともあります。
室外でペットを飼われている方は特に注意する必要があります。
ハクビシンに噛まれたらどうなる?
ハクビシンは基本的に人間へ攻撃することはありませんが、刺激されると噛みつく場合も考えられます。
ハクビシンは体内に多くの病原菌を有しているため、噛みつかれると感染症にかかる恐れがあります。
特に危険な病気として狂犬病や破傷風、サルモネラ菌やレプトスピラ菌といったものが挙げられます。
ハクビシンに噛まれると、命にかかわる病気にかかる可能性もあるので、ハクビシンを刺激するような行動は控えましょう。
ハクビシンを触るとどうなる?
ハクビシンの体には多くのダニやノミといった寄生虫が潜んでいます。
その中でも特にヒゼンダニに噛まれると、疥癬症という皮膚病を引き起こす危険性があるため注意が必要です。
また、そのほかにも皮膚糸状菌症やツツガムシ病といった疾患にも感染する恐れもあるため、ハクビシンには素手で絶対に触れないようにしましょう。
ハクビシンは犬を食べる?
ハクビシンは雑食性のため、植物や種子類以外にも小動物や昆虫といったものもエサとして食べます。
しかし、犬を食べるために襲うといったことは考えにくいです。
ハクビシンははおとなしいため、自分と同等もしくは大きい体格の犬を、食べるために襲うことは基本的にないでしょう。
ハクビシンからSARSなどの病気がうつる?
2003年ごろ、SARS(重症急性呼吸器症候群)と呼ばれる感染症が世界的に流行しました。
このSARSは当時ハクビシンを起源とするものではないかと噂されていました。
しかし、現在のところ、SARSとハクビシンとの因果関係は明らかになっていません。
そのため、ハクビシンからSARSがうつるとはいいきれないでしょう。
しかし、ハクビシンには多くの病原菌を保有しています。
むやみに近づくことは危険ですので控えるようにしましょう。
ハクビシンを見つけたら?
ハクビシンがかわいいので飼育してもいい?
ハクビシンは見た目がかわいいためペットにしたいと思う人もいるのではないでしょうか。
結論から申しますと、ハクビシンを飼育することは難しいでしょう。
そもそも、ハクビシンの飼育を禁止している自治体が多いです。
たとえ禁止されていなかったとしても、ハクビシンを販売しているペットショップはほぼなく、入手することは難しいでしょう。
野生のハクビシンを捕獲するのにも免許がいるため、一般の方には現実的ではないでしょう。
また飼育の面からみても、人になつくことは難しく、「ため糞」といった習性から家屋にダメージを与えるため、ペットにするのには現実的に難しいといえます。
ハクビシンは殺してはいけない?
ハクビシンは「鳥獣保護法」という法律によって守られています。
そのため、許可なく捕獲や殺傷をすることは禁じられています。
1年以下の懲役や100万円以下の罰金が科せられる可能性もあるので注意をしましょう。
ハクビシンを見つけた場合の対応と危険から身を守る方法
ハクビシンをもし見つけた場合はまず、その場でそっと見守るようにしましょう。
ハクビシンを追い払おうと思って刺激をすると防衛本能から攻撃される可能性もあるので危険です。
なにもしなければハクビシン自ら襲ってくることはないので、むやみに近づかないようにしましょう。
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ハクビシンの駆除方法
ハクビシンが苦手なニオイや音で追い出す
ハクビシンは鼻が利く動物なので、苦手なニオイがあるところを避けようとします。
そのため、ニオイによる駆除は有効的です。
ハクビシンが苦手とするニオイとしては木酢液、ニンニクや唐辛子といった刺激のあるものや石油系のニオイが苦手といわれています。
こうしたものを駆除対策として使うとよいでしょう。
また、ハクビシンは聴覚も優れているため音を使った対策も有効です。
苦手な音としてはモーター音、警報音といった機械的な音や爆発音、発砲音といった突発的な音が挙げられます。
このような音対策もニオイ対策と一緒に使うことでより効果が得られやすくなります。
市販の忌避剤や燻煙剤で追い出す
ホームセンターやインターネットにはハクビシン対策グッズとして、市販の忌避剤や燻煙剤が多く販売されています。
それらを用いるのも非常に有効的です。
様々なメーカーが忌避剤や燻煙剤を販売しているので自分に合ったものを購入してみることがおすすめです。
専門業者に依頼する
自分で行うのは自信がない、確実にハクビシンを駆除したいといった方には専門業者を利用することをおすすめします。
費用は自分で対策を行うことに比べるとかかりますが、その分確実かつ安全に専門業者が行ってくれます。
費用が掛かっても良いから確実に駆除したいという方は、まず一度見積もり相談をしてもらいましょう。
自分でハクビシン対策を行う場合の注意点
ハクビシンを自分で駆除する際には注意しなければいけない点があります。
まず、ハクビシンを見かけても刺激しないようにすることです。
ハクビシンは基本的に自ら人間を襲いませんが刺激されると防衛反応から攻撃する場合もあります。
危険な感染症にかかるリスクもありますのでむやみに刺激をしないようにしましょう。
また、ハクビシンが頻繁に出入りするところは住処となっている可能性があります。
ハクビシンは一定の場所に糞をためる「ため糞」という習性があります。
ハクビシンの糞には多くの病原菌が含まれていますので、絶対に素手で直接触れないようにしましょう。
「ハクビシン 危険性」を調べている人がよく思う質問
まとめ:ハクビシンにはむやみに近づかない!
ハクビシンの危険性について解説してきました。
ハクビシンに近づくと思わぬ健康被害を受ける可能性があります。
そのため、むやみに近づく行為は危険ですので、自分を守るためにも控えるようにしましょう。
素人がハクビシンを駆除する際には多くの危険性が伴います。
自分で駆除するのが難しいと感じた場合にはプロの専門業者に依頼することをおすすめします。
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