MENU

鳩のフンは病気の原因になる?確率や潜伏期間・症状について解説!自分で掃除する方法も紹介

鳩のフン 病気

私たちの身近なところで生息している鳩。平和の象徴でもあり、人馴れしている個体も多くかわいらしいですよね。

そんな鳩ですが、実は鳩の出すフンにより私たち人間に健康被害をもたらす危険性があることを知っていますか。

そこで、今回は鳩のフンがもたらす健康被害や病気、被害を受けないための対策方法など詳しく解説していきます。

目次

鳩のフンは病気の原因になる?

野生の鳩の体内には、多くのウイルスや細菌が生息しています。

それらウイルスや細菌は鳩が排泄するフンから出されます

フンを媒介として、私たち人間の体内に感染すると様々な病気や感染症を引き起こします。

感染症の中には重篤化、重症化すると命にかかわるものもあるため注意しなければなりません。

鳩のフンが原因になる病気や感染症

鳩のフンによる主な病気や感染症として以下が挙げられます。

鳥インフルエンザ

鳥インフルエンザは、鳩を含む鳥類がA型インフルエンザウイルスに感染することで引き起こされる感染症です。

鳥インフルエンザは通常、私たち人間に感染することは基本的にありませんが、感染した鳥に直接触れたり、長期間濃厚接触をした場合などに稀に感染することがあります。

人から人に感染をしたという報告は現在まで報告されてはいません。

人が感染すると1~10日の潜伏期間のあと高熱、咳などの症状が現れ、重篤化すると死に至る場合もあります。

鳥アレルギー

鳥アレルギーは、鳥の皮膚やフンに含まれるたんぱく質(ブルームと呼ばれるもの)やカビを吸引するなどして引き起こされるアレルギー反応で、正式名称は鳥関連過敏性肺炎といいます。

鳥アレルギーの主な症状としては痰をあまり伴わない乾いた咳や息苦しさなどがあり、場合によっては38度を超える高熱を発症する場合もあります。

鳥の皮膚やフンに含まれるたんぱく質(ブルーム)に対して過敏に反応してしまう体質の人や、ブルームを吸い込む頻度が高い人などにに発症する場合が多いとされています。

オウム病

オウム病はオウム病クラミジアと呼ばれる細菌に感染することで引き起こされる病気です。

オウム病と名前がついていますが実際はオウムだけでなく、ハトや小鳥といった鳥などからも感染します。

感染経路としてはインコ、小鳥、ハト等のフンを介してクラミジアを吸い込んだり、口移しでエサを与えることによって感染するとされています。

感染すると悪寒を伴う高熱、食欲不振、全身の倦怠感、頭痛、筋肉痛、関節痛や咳などがみられます。高齢者や妊婦が感染すると重症化しやすいともいわれています。

サルモネラ食中毒

サルモネラ食中毒はサルモネラ菌によって引き起こされる下痢や嘔吐といった食中毒のことをいいます。

サルモネラ菌は鳩全体の約20%が持っているともいわれています。

粉塵化したハトのフンを吸い込むことで、感染するといわれており、通常8~48時間の潜伏期間の後に、悪心や嘔吐、激しい腹痛や下痢といった症状が現れます。

ニューカッスル病

ニューカッスル病は鳥類のウイルス性の感染症です。

伝染性が高く、ニワトリといった家畜類や野生の鳥など多くの鳥類に感染します。

ウイルスに感染した鳥のフンなどで汚染された餌、水、器具や衣服などを介して感染するといわれています。

私たち人間が感染すると、結膜炎や角膜炎、発熱や関節痛といったインフルエンザに似た症状を引き起こすことがあります。

トキソプラズマ症

トキソプラズマ症はトキソプラズマ原虫と呼ばれる微生物によって引き起こされる病気です。

鳩をはじめとした多くの鳥類や哺乳類に感染するとされており、一説には全人類の約3分の1がすでに感染しているともいわれています。

粉塵化したハトのフンを吸い込むことにより感染しますが、健康な人が感染しても症状がないもしくは発熱や頭痛、倦怠感といった軽い症状が出る程度といわれています。

しかし、妊婦が感染すると胎児に精神遅滞、視力障害、脳性麻痺、流産といった影響が出る可能性があり注意が必要です。

ヒストプラズマ病

ヒストプラズマ病はヒストプラズマという真菌によって引き起こされる感染症です。

ヒストプラズマは鳩をはじめとした鳥類やコウモリのフンやそれらに汚染された土壌におり、乾燥した糞や土壌を吸い込んことで感染します。

感染すると発熱や頭痛、倦怠感といったインフルエンザに似た症状や息苦しさや咳といった結核にも似た症状が出ることがあります。

通常数週間で自然治癒しますが、乳児や免疫不全の方、肺疾患がある方がかかると重症化しやすいといった報告もあります。

クリプトコックス症

クリプトコックス症はクリプトコックスという真菌によって引き起こされる感染症です。

鳩のフンで汚染された土壌でよく見られ、肺や皮膚から感染するおそれがあります。

感染すると咳や胸痛、皮膚の発疹や髄膜炎になる可能性があります。

気管支喘息

鳩の羽毛やダニ、シラミによるアレルギー反応で気管支喘息になる可能性もあります。

気道が狭くなり、息苦しさや咳といった呼吸器症状が主に発現します。

気管支喘息の症状が出た場合にはすみやかに医療機関にかかることをお勧めします。

鳩のフンがどのように影響して病気になるのか?

鳩のフンには私たち人間に害を与える菌やウイルスが多く含まれています。

そのフンを素手で触ったり、乾燥し空気中に舞ったフンを吸い込んでしまうことで病気に感染してしまうといわれています。

そのため、鳩のフンを見つけたらむやみに直接触れず、適切な方法で対処をする必要があります。

鳩や鳥のフンが原因で病気になることについて

鳩や鳥のフンが原因で病気になる確率

鳩や鳥のフンによる健康被害のリスクは人によって異なります。

健康な人の中には感染しない、もしくは無症状の方もいます。

しかし、免疫力が低下している方、妊婦、高齢者や子供といった方々は感染するリスクも高いため注意しなければなりません。

もちろん健康な方でも感染リスクはあるので、十分注意しましょう。

鳩や鳥のフンが原因で病気にかかったときの潜伏期間

潜伏期間は、長くてもおおよそ10日以内といわれています。

ほとんどの場合は2日から5日程度で症状が発現することが多いです。

鳩や鳥のフンが原因で病気になったときの症状

鳩や鳥のフンによる健康被害としては、咳や息苦しさといった呼吸器症状、腹痛や嘔吐、下痢といった消化器症状、発熱や関節痛といったように病原菌により様々です。

妊婦や免疫低下の人は重症化する恐れもあるので、症状が現れた場合はすみやかに医療機関を受診しましょう。

鳩や鳥のフンを触ると病気になるのか?

鳩や鳥のフンには多くの細菌やウイルスが含まれています。

それらを直接触れた手などで口や鼻を触ったりすることで、感染症にかかってしまう可能性があります。

また、フンが直接皮膚の傷口に触れることで感染することもあります。

ベランダの鳩のフンが原因で病気になる?

鳩のフンには多くの細菌やウイルスが含まれています。

フンが乾燥すると、フンが粒子になり空気中に舞ってしまいます。

ベランダにフンがあると、窓からの風やベランダに出た際、フンの舞った空気を吸う可能性が高くなります

そのため、すみやかに処分することが重要です。

鳩や鳥のフンがかかったらどうする?

外を歩いているとフンがかかることがあるかもしれません。

フンが衣類についてしまった場合は直接触れず、水に濡らしたティッシュやウェットシートでふき取るようにしてください。

使用したティッシュ等は細菌が多く付着している可能性があるため、すみやかに処分することを心がけてください。

ふき取った後は感染予防のためにも手洗いや消毒を必ず行うことも大切です。

鳩のフンを自分で掃除する方法

鳩のフンは乾燥すると粒子が飛散し空気中に舞うため、あやまって吸い込んでしまう危険があります。

そのため、フンを掃除する際には病気の感染を防ぐため、手袋とマスクを必ず着用しましょう。

乾燥したフンを飛散させないためにも箒は用いず、乾いたフンに少量のぬるま湯をかけてふやかし、ペーパータオルや新聞紙、雑布などで飛散しないようふき取ってください

その後塩素系漂白剤や消毒用アルコールを用いて、汚染箇所をこすると除菌効果もあり、さらに効果的です。

鳩のフンは水で流すことはできる?

鳩のフンを水で流してしまうと排水溝に詰まってしまう恐れがあります。

詰まってしまい放置しておくと、排水溝のフンが乾燥し空気中に舞い感染するリスクもあります。

そのため、掃除する際はぬるま湯でふやかし、フンの大半を新聞紙等で吹きとってから流水するようにしましょう。

鳩のフン被害を防ぐ対策

鳩は雨風がしのげる物陰やベランダなどに集まる可能性があります。

鳩を寄り付かせないために、まず物陰になるような段ボールや不要な荷物などは片付けることが重要です。

また鳩には帰巣本能があり、フンが残っているとそこを安全な場所と思い、再び戻るという習性があるため、フンを見かけたら早めに掃除し処分することが大切です。

その他にも、鳩が嫌いなにおいであるバラやミントの植物を置いたり、漂白剤や酢などを手すり等に塗るなどもおすすめです。

それでも鳩が寄ってくる場合は、鳩よけネットや剣山を使用することも考えておくとよいでしょう。

「鳩のフン 病気」を調べている人がよく思う質問

ハトのフンには毒がありますか?

ハトのフンには多くの細菌やウイルスが含まれています

それらを体内に取り込むと感染症になるリスクがあるため注意しなければなりません。

鳥のフンで病気にかかる潜伏期間は?

鳥のフンによる病原菌の潜伏期間は種類にもよりますが、10日以内とされています。

ほとんどの場合2日~5日で症状が出るといわれています。

鳩のフンでかかる病気は?

ハトのフンによる病気として、鳥アレルギー、鳥インフルエンザ、オウム病、ヒストプラズマ病、サルモネラ食中毒、気管支喘息といったものが挙げられます。

人によっては重症化する可能性もあるため注意が必要です。

鳥のフンを素手で触ったらどうしたらいいですか?

鳥のフンを素手で触れてしまった場合はまず、アルコール成分のはいったウェットシート等を使ってふき取るようにしましょう。

その後はできる限り早めに石鹸を使った手洗いを行うようにして下さい。

まとめ:フン被害を防ぐための対策も忘れずに!

ハトのフンには健康を害す多くの細菌やウイルスが潜んでいます。

ハトにフンをされないようにまずは寄せ付けない対策をすることが大事です。

万が一、ハトのフンを見つけた場合は、健康被害を受けないためにも、すみやかに適切な対処方法で掃除するようにしましょう。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次