壁の中から生き物がいるような気配や、物音が聞こえていませんか?
実はコウモリ(イエコウモリ)などの害獣が住み着いてしまっている可能性があり、すぐに対策を講じないとどんどん状況が悪くなってしまいます。
この記事では、壁の中や屋根裏からの物音の正体や、追い出すための方法などを紹介しています。
もしも、壁の中や屋根裏から変な音がするなど生き物の気配があるという方は、ぜひ参考にしてみてください。
壁の中からカサカサ音の正体はコウモリ?
壁の中から生き物がいるような音がしたときはコウモリが住み着いている可能性が高いでしょう。
コウモリはわずか1㎝~2㎝程度の隙間でも侵入してくるため、外壁と内壁の間に住み着くことがあります。
特に外壁が経年劣化でヒビ割れを起こしていて、気づかずに放置しているとその隙間から侵入してくることもあり、夕方や夜中に羽音や鳴き声が聞こえてくることもあります。
コウモリが屋根裏にいるときの特徴は?
屋根裏はコウモリ以外の害獣も住み付きやすい部分となっていて、もしも音がするなど生き物の気配がするときにはまず、正体をつきとめることが大事になってきます。
そこでこの項では、屋根裏に住み着いたのがコウモリだったときの特徴を3つ紹介します。
特徴を把握しておけば住み着いているのがコウモリなのか判別できるので、ぜひ参考にしてみてください。
フンがある
フンがある場合、コウモリがそこで生活していたという証拠です。
コウモリのフンの特徴は「5㎜~10㎜程度」「粒状」「黒褐色」となっていて、コウモリの主食は昆虫類であるため、消化しきれなかった昆虫の一部が混じっていることもあります。
鳴き声がする
コウモリは身の危険を感じたときに「キーキー」「ジージー」「キュッキュッキュ」と鳴きます。
ただし、これは住み着いているコウモリが身の危険を感じたときに出す鳴き声であって、通常の鳴き声は人の耳には聞こえません。
コウモリは人の耳には聞こえない「超音波」と言われる高周波数で鳴くことで、仲間と交流しています。
そのため、よく動物の鳴き声のようなものが聞こえると感じた場合、コウモリ以外の害獣が住み着いてしまっている可能性があるので、忌避グッズの使用や駆除業者への相談を検討しましょう。
羽音がする
屋根裏から「バサバサ」「パサパサ」といった音が聞こえてきたときは、コウモリの羽音による可能性が高いです。
また、コウモリは夜行性なので夕方以降に活動を行います。
夜、寝静まっているときに屋根裏から羽音が聞こえてきた場合、コウモリが住み着いてしまっている可能性があります。
屋根裏のコウモリのバルサンは効果的?
バルサンを含む燻煙剤は、屋根裏に住み着いているコウモリに一定の効果を発揮します。
また、超音波発生器よりも強い効果を得ることができるでしょう。
バルサン(燻煙剤)は粒子の細かい「煙」状の薬剤となっているため、どんなに小さな隙間にも入ることが可能です。
それにより、狭い隙間から侵入するコウモリの住処にも入り込むため効果が期待できるのです。
ただしデメリットとして、屋根裏とはいえ家の構造によっては煙が居住スペースまで漏れ出す可能性があること、そして燻煙剤を何度も使用しているとコウモリが慣れてしまう可能性があることです。
そのほか、バルサン(燻煙剤)を使用する場合に火災報知器や食器、冷蔵庫に入れていない食材がある場合、全てに袋を被せ薬剤が付着しないよう対策をする必要があり、ペットを飼っている方は燻製剤の使用中は一緒に外へ出て行かなければいけません。
コウモリを屋根裏から追い出す方法は?対策グッズを紹介
コウモリは鳥獣保護管理法により殺傷が禁止されているため、手荒な手法はおすすめ出来ません。
そこで、ホームセンターやドラッグストアなど身近なお店で購入できるコウモリ対策グッズをご紹介します。
市販のコウモリ忌避剤を使用する
屋根裏に住み着いたコウモリには、忌避スプレーが効果的です。
コウモリ用の忌避スプレーはホームセンターやドラッグストアなどで購入することができ、天然香料を使用した商品は安全性が高くおすすめです。
ただし、忌避スプレーは一度吹きかけ追い出すことができてもまた戻ってくることもあるため、何度も使用する必要があります。
一度の使用で量を使うのは「もったいない」と考えてしまうかもしれませんが、たっぷりと使用した方が効果がでやすいうえ、コウモリの嫌う成分やニオイを充満させやすく、コウモリが戻ってきてもニオイが残っていればまた出て行くこともあります。
コウモリを追い出す対策グッズは?
忌避スプレーのほかにもコウモリを追い出すための対策グッズは数多く存在します。
・設置型忌避剤
設置型の忌避剤はホームセンターやドラッグストアで購入することができ、最大のメリットは設置するだけで効果が出るというその手軽さです。
コウモリを含む害獣にも効果があるので、屋根裏以外の気になる場所に設置すると害獣対策にもなります。
注意点として、設置後に効果が切れた状態で放置されてしまいやすい点です。
カレンダーなどに交換時期を記入するなどの対策をし、常に新しいものと交換できるようにしておくといいでしょう。
・ハッカ油
ハッカ油はホームセンターやドラッグストアで購入することができ、空のスプレーボトルに水を入れ、ハッカ油を入れればハッカスプレーを自作することも可能です。
コウモリは嗅覚が優れているため、ハッカのニオイは大の苦手なので作成したハッカスプレーを屋根裏などに吹きかけておけば高い効果を得られます。
ただしハッカ油の取り扱いについて3点ほど注意点があります。
1点目はハッカ油は80℃程度でも引火する可能性があるので、冬場など暖房器具のそばに置くことは決してしないようにしてください。
2点目は、ハッカのニオイはコウモリ以外の動物にも強いストレスを与えます。
ペットを飼っている方はハッカのニオイで大事なペットにストレスを与えないよう、使用した後は部屋を変えたり、ニオイが流れてこない風上に避難させてあげたりと対策をしてください。
3点目は、ハッカ油は妊婦さんや赤ちゃんに悪影響を及ぼす成分が含まれています。
成分には身体の体温を1℃下げてしまうものもあり、避けたほうがいいでしょう。
また、赤ちゃんはまだ皮膚が弱く、ハッカ油の原液が直接付着すると炎症をおこしてしまったりと大事になることもあるため、赤ちゃんがいる家庭では取扱いに注意が必要になります。
・蚊取り線香(燻煙剤)
蚊取り線香やバルサンといった燻煙剤も、コウモリには有効な手段の一つです。
また、煙はスプレーでは届かない狭い隙間にも入っていきコウモリに強いストレスを与えることが可能です。
コウモリ用でなくても、コウモリが苦手な成分を含んだ商品は多数あるので害虫駆除などのついでに試してみるのはいかがでしょうか。
燻煙剤にも注意点があり、個体差にもよりますが全てのコウモリに効くわけではありません。
また、燻煙剤を使用する場合ペットを飼っている方はペットの避難、食器や冷蔵庫に入っていない食材の保護など薬剤が付着するのを防ぐための準備に手間がかかります。
・ライト
コウモリは夜行性のため光が苦手です。
今はLEDライトなど安価でも強い光を放つものもあるので、コウモリを傷つけずに追い出すことも可能なのでおすすめです。
フンなどを放置せず清掃・除菌する
コウモリを追い出すことに成功した後は、コウモリが居た場所の掃除を行います。
コウモリが住み着いていた周辺には大量のフンがあり、これを放置してしまうと悪臭の原因となるほか、病原菌による感染症のリスクが上がってしまいます。
しっかりと清掃と除菌を行い、綺麗な状態に戻すことは衛生面だけでなく精神面でも大事になってきます。
フンの清掃と除菌にあたり、マスクと手袋のほかアルコール(除菌スプレー)を用意してください。
アルコールや水で湿らせたティッシュなどで拭き取り、拭き取った後もアルコールや除菌スプレーを使って除菌し、使用したマスクや手袋は病原菌が付着している可能性もあるため、掃除が終わったら捨ててください。
コウモリの侵入経路をふさぐ
コウモリを追い出し、フンの掃除が終わったら次に行うのはコウモリの侵入経路を塞ぐ作業です。
コウモリには帰巣本能があり、一度住み着いたことのある場所にまた戻ってくる習性を持つため、再発防止の対策を講じる必要があります。
コウモリが屋根裏へ侵入する経路は主に屋根や瓦の隙間、外壁などに亀裂になります。
隙間を埋めるためにガムテープなどでは耐久性が低く、コウモリの爪や牙で破られてしまうことが多いので、パンチングメタルや金網、コーキング剤といった丈夫なものにしましょう。
パンチングメタルや金網、コーキング剤はホームセンターに行くと購入することができます。
専門業者へ相談
コウモリは1㎝~2㎝といったわずかな隙間からでも侵入し、高所となる場所からも侵入してきます。
高所となると追い出すことや掃除、隙間を埋める作業は素人では難しいのが現実でしょう。
そういった場合は「プロの駆除業者」に相談することをおすすめします。
プロの駆除業者は害獣となる動物の生態や習性を熟知しており、効率的にかつ効果的な方法で対策を講じてもらえ、高所の作業でも安心して任せられます。
また、プロに任せることは料金はかかってしまいますが、時間と労力の節約になり、駆除以外にも再びコウモリが戻ってきても再発しないよう対策をしてもらえるので、解決したいと思う人は一度相談してみるものいいでしょう。
「壁の中 音 コウモリ」を調べている人がよく思う質問
まとめ
この記事では、壁や屋根裏から音が聞こえたときの音の正体、バルサンなど燻煙剤はコウモリに効果があるのかなどをまとめ、紹介しています。
壁や屋根裏から音がするからと言っても、音の種類によってはコウモリ以外の害獣(ネズミやハクビシンなど)の可能性もあるため、よく確認してからそれぞれに合った対策を行いましょう。
また、フンを掃除する際には使い捨ての手袋とマスクを着け、フンを拭き取った後はしっかりと除菌することで、病原菌による感染症を防ぐことができ、衛生面や健康面でもリスクを下げることができます。
そして、こういった作業を屋根裏などの高所で行ったり害獣駆除対策を行いたい場合、素人では危険を伴う作業となることも多いので、害獣駆除業者に相談すると安全に駆除と対策ができるので、検討してみるのもおすすめです。
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