夕方になるとヒラヒラと飛んでいるコウモリ、このコウモリは「イエコウモリ(アブラコウモリ)」と呼ばれている種になります。
このコウモリは基本的には人の耳には聞こえない超音波と呼ばれる高周波数で鳴いています。
ただ、身の危険を感じた際には人の耳にも聞こえるような低周波数の鳴き声で威嚇したりすることがあります。
他にも、コウモリは夜行性で目がほとんど見えていませんが、周囲にある障害物や仲間の位置、エサとなる昆虫の位置に至るまでしっかりと把握しています。
これはコウモリが超音波を発し、その反響を使って周囲の状況を常に把握しています。
これを「エコーロケーション」といい、戦闘機などにも使用されているレーダーと同じような役割を果たしています。
そんなコウモリも建物の中に棲みついてしまうと、騒音被害に悩まされることがあります。
この記事では、コウモリの鳴き声の特徴のほか、鳴き声がうるさい時の対策、鳴き方の違いによって何を意味しているのかを紹介します。
コウモリの鳴き声が夜にうるさいときの対策は?
コウモリの鳴き声や物音による騒音被害に対しての対策は3つあります。
・強い光(LEDライトなど)を照射する
コウモリは強い光をとても嫌います。
特にストロボのような明滅するタイプはコウモリの発するエコーロケーションを妨害するため、追い払う効果が期待できます。
注意したいのは、光だけでは慣れてしまう個体も出てくることもある点と、強い光や明滅する光は人や他の動物(ペットなど)にも影響を与えかねないため、使用する場合は注意が必要になります。
・苦手とするニオイを発するもの(忌避剤)を設置
コウモリはハッカなどの「ミント系」やユーカリ、シナモンと言ったニオイを嫌います。
市販されているコウモリ用の忌避剤にもミント系のニオイを採用されています。
この忌避剤をコウモリの棲み処や家に設置すると、ニオイによるストレスでコウモリを追い出すことができ、家への侵入口に設置すれば、入ってくるコウモリを中に入れさせない効果が期待できます。
ただし、ニオイは時間が経つと薄くり効果も薄くなることがあるため、定期的に新しいものに交換したり、再度散布する必要があります。
また、ニオイだけだと慣れてしまう個体も出てくることもあるため、忌避剤だけでなく他の方法も組み合わせて対策することが大事になります。
・出入りしている侵入口を塞ぐ
コウモリを家に入れさせないことが、最も重要なポイントです。
コウモリは大きいようで、実は小さい動物で、1cm~2cmほどの隙間があれば侵入することが出来ます。
一般的な一戸建ての家にはたくさんの侵入口となり得る場所(屋根や壁のひび割れや隙間、換気口など)が存在します。
そのため、金網やコーキングなどを使用することで、コウモリの侵入口となりそうな場所は全て塞ぐことが重要です。
夜にコウモリが鳴く意味は?
コウモリは飛んでいる時、狩りをしている時、仲間とコミュニケーションを取っている時は人には聞こえない超音波を発して行っています。
しかし、そんなコウモリも人に聞こえる周波数で鳴くことがあります。
この項では、夜に聞こえてくるコウモリの鳴き方別にどんな意味があるのか紹介します。
夜に聞こえるコウモリの「キュキュキュ」という鳴き声の場合
コウモリが警戒している時もしくは、威嚇時に発する鳴き声です。
夜に聞こえるコウモリの「チッチッチッ」という鳴き声の場合
コウモリが警戒している時もしくは、威嚇時に発する鳴き声です。
夜に聞こえるコウモリの「キュルキュル」という鳴き声の場合
コウモリが警戒している時もしくは、威嚇時に発する鳴き声です。
夜に聞こえるコウモリの「キーキー」という鳴き声の場合
コウモリが警戒している時もしくは、威嚇時に発する鳴き声です。
もうお分かり頂けたかと思います。
コウモリが人の耳に聞こえる音域で鳴く時は「警戒している」「威嚇している」という理由で相手にもその鳴き声が届くように鳴いています。
ただ、注意したいのはコウモリの鳴き声だけを聞くと「ネズミ」の声にもよく似ていて、判別が難しいとされています。
コウモリの場合は、鳴き声と一緒に「バサバサ」「パタパタ」といった羽音も聞こえ、ネズミの場合は「トトトト」と足音が聞こえてくるのが特徴になります。
夜にネズミのようなコウモリのような鳴き声が聞こえてきた際には、鳴き声と一緒に他の音にも耳を傾ければ、屋根裏などに潜んでいる動物の正体がわかるかもしれません。
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コウモリの鳴き声の特徴
この項では、コウモリの鳴き声の特徴や参考動画を紹介します。
コウモリの鳴き声の周波数
コウモリはおよそ20kHz~100kHzの周波数を出していることが知られており、最もよく見かけるアブラコウモリ(イエコウモリ)が30kHz~50kHzと言われています。
これは人には聞くことができない高い音を超音波と言い、人が感知できる周波数はおよそ20Hz~23kHzになることから、かなり高い音域となります。
ただし、子供や年齢の若い方には、23kHzより高い音域でも聞こえることがあります。
コウモリの鳴き声の参考動画(youtube)
コウモリの鳴き声が録音されている動画です。
コウモリの鳴き声の音域が高すぎるのか、ノイズが走る場面も見受けられます。
どの動画もコウモリにとっては普通の状態では無い(明るい場所、ぶら下がっていない、突かれるなどの刺激がある)ため、機械音のような「キュキュキュ」「キーキーキー」といった鳴き声を出し威嚇しているのがわかります。
コウモリによる鳴き声以外の被害とは?
コウモリの鳴き声以外の被害としては「フン尿による被害」「害虫被害」が挙げられます。
・フン尿による被害
コウモリは体が小さいですが、1日に大量のエサを食べるため、排泄する量も多くなっています。
フンにはニオイがあり、大量のフンを排泄することによるニオイ被害はかなり深刻なものになるほか、感染症の原因となる病原菌が潜んでいる可能性もあります。
また、コウモリは集団で生活を行うので、数日放置するだけでも驚くほどの量のフンが屋根裏に溜まります。
・害虫被害
コウモリの排泄するフンのニオイに呼び寄せられるかのように、ゴキブリやハエなどの害虫が集まって来やすくなる他、その害虫が様々な病原菌を運んでくるため、健全な生活が脅かされることになります。
また、コウモリ自体にもノミやダニといった寄生虫がついている可能性が高いため、いつの間にか屋根裏から下りてきてしまい、皮膚炎や痒み、喘息や感染症といった健康被害につながることもあります。
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コウモリの撃退方法
コウモリを撃退する方法は1つになります。
それは「追い出す」こと。
方法として、コウモリの棲み処につながる出入口に忌避剤を設置したり散布することです。
夕方頃になると、コウモリはエサを求めて外に飛び立ちます。
屋根裏(棲み処)にいたコウモリが出て行ったことを確認したら、その出入口にコウモリの嫌いなニオイを使用した忌避剤(ハッカやナフタレンなど)を設置したり散布します。
戻ってきたコウモリは、その嫌いなニオイがするため屋根裏に戻ることができず、追い出すことができます。
ただ、コウモリは帰巣本能が強い動物のため、1度棲み処にした場所には何度も戻ってきます。
忌避剤による効果が高いですが、すぐにニオイ成分が薄まってしまうため、効果も薄くなります。
定期的に新しいものに交換したり、再度散布するなど根気のいる作業となります。
また、コウモリは「鳥獣保護管理法」という法律で守られた動物になります。
もし、違反すると「1年以下の懲役または100万円以下の罰金」に科される可能性があるため、無暗な捕獲や殺傷は行わないでください。
コウモリ対策をしても撃退できない場合は?
コウモリの出入口となる隙間を注意深く探し出し塞いでも、コウモリはどこからともなく侵入してきます。
侵入したコウモリを忌避剤を使って追い出すことが出来ても、いつの間にか戻ってきてしまい、また追い出しの最初の作業から始めなければいけないなど、個々人による対策には限界があります。
そこで使いってもらいたいのが「害獣駆除の専門業者」になります。
長年培われた知識と技術、道具を駆使することで害獣の駆除を行います。
現在、多くの業者が相談を聞き、現地調査から見積りの算出までを無料で行っているので、コウモリを含む害獣による被害に困っている方は一度相談してみるのはいかがでしょうか。
「コウモリ 鳴き声 夜」を調べている人がよく思う質問
まとめ:コウモリによる被害が大きくなる前に対策を!
この記事では、コウモリの鳴き声が夜にうるさいときの対策のほか、キュキュキュ・チッチッチッと鳴く意味や周波数はどの程度なのかを紹介しました。
コウモリは法律(鳥獣保護管理法)で守られた動物です、無暗に傷つけたりすると「1年以下の懲役または100万円以下の罰金」といった罰を科されることもあるため、追い出し作業や対策を行う際は注意してください。
個人での対策には限界もあるため、無理に行うよりも害獣駆除の専門業者に相談することをおすすめします。
不要なケガや時間をロスすることも無く、コウモリを含む害獣を駆除とその後の対策やアフターフォローまでしっかりとサービスして貰えるため、安心して任せられるでしょう。
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