夕暮れになるとコウモリが飛び回っている姿を見かける方も多く、フン尿による被害に遭っている方も多くいます。
コウモリのフン尿には感染症の原因となる病原菌が潜んでいるほか、悪臭を放つ、害虫が寄ってくるといった被害が多く発生します。
この記事では、そんなコウモリのフン尿の特徴や外壁についた汚れの掃除方法を紹介します。
コウモリの尿掃除の仕方
コウモリのフンや尿は絶対に素手で触れないようにしてください。
それは、感染症を引き起こす病原菌のほか、寄生虫が紛れている可能性が高いためです。
この項では、そんなコウモリのフンや尿の掃除方法を紹介します。
準備するもの
コウモリの尿にはフンと同様に感染症を引き起こす病原菌が潜んでいる可能性があるため、絶対に素手で触れてはいけません。
そこで、準備するものは「マスクや手袋といった防具」のほか「除菌スプレーやハイター(塩素系漂白剤)」と「使い捨ての拭き取るもの(ティッシュや布など)」が必要になります。
基本的な尿掃除の流れ
コウモリの尿の掃除ついては、除菌スプレーやハイターを散布もしくは、ティッシュや布に染み込ませて拭き取り、拭き取った後は再度、除菌スプレーなどを使ってしっかりと消毒を行う流れとなります。
ただし、この一連の掃除作業はコウモリを追い出した後に行うようにしてください。
コウモリが暴れ、噛まれるなどで思わぬケガや病原菌に感染する可能性があるためです。
掃除作業が終わったら、拭き取ったものやマスク、手袋は袋に入れ密封してから捨ててください。
コウモリの尿がついた外壁の掃除方法
外壁に使用されている素材にもよりますが、外壁についたコウモリの尿は水で洗い流すことが可能です。
雨が降っている場合は、雨で洗い流されることもあるでしょう。
ただし、水で洗い流せないからといってブラシなどで擦ることはしないでください。
外壁が傷んだり、コーティングが剥がれるなどかえって外壁の損傷につながる可能性が高くなってしまいます。
コウモリの尿の特徴
この項では、コウモリの尿の特徴や危険性について紹介します。
コウモリの尿の成分
コウモリの尿には強烈なアンモニア臭が含まれています。
また、色は透明や少し黄色い色をしており、乾くと白くなります。
外壁などに白い水が垂れたような汚れを見つけた場合、そこにコウモリが来ている可能性が高いと考えられます。
コウモリの尿の臭い
ほかの動物と同じアンモニア臭が混ざっているため、独特のニオイがします。
見た目は透明だったり、少し黄色い色をしていますが、乾いてくると白くなります。
また、フンと混じると更に悪臭が強くなってしまうので、早急な掃除と消毒が必要となります。
コウモリの尿の危険性
コウモリは同じ場所でフン尿をする(溜めフン)習性をもっています。
そのため、天井裏を住処にされてしまうと天井に雨漏りのようなシミが出来てしまう可能性があるほか、カビが発生する原因にもなります。
また、感染症をひきおこす病原菌や寄生虫が潜んでいる可能性も高いため見つけたらすぐに掃除、消毒してください。
コウモリのフンの特徴
この項では、コウモリのフンの特徴や掃除方法を紹介します。
コウモリのフン画像
コウモリは一匹ではなく複数匹などの集団で住み着いているためフンや尿の量がかなり多くなります。
コウモリのふんの掃除の仕方
使い捨ての箒やチリトリを使って集め、除菌スプレーやハイターを使って消毒を行います。
また、掃除の際には使い捨ての手袋とマスクやゴーグルは必ず装備してください。
これは、直接フンに触れることが無いようにするためのほか、乾燥して空気中に漂ったフンを吸い込むことを防ぐためです。
コウモリのフンをハイターを使って掃除する方法
コウモリのフンをハイターを使用しての掃除はとても効果的です。
ハイターとは「塩素系漂白剤」のことで、とても強い殺菌力を持っています。
コウモリのフンを掃いて取り除いた後に、ハイターを使って消毒を行えばフンに含まれる病原菌や寄生虫を殺菌することが可能となります。
コウモリの尿やふん掃除が終わったあとの対策
コウモリの尿やフンの掃除が終わった後には、コウモリが再び戻ってくることを防ぎましょう。
そのためには、コウモリが侵入してくる場所を特定し、パンチングメタルや金網、パテなどを使って隙間を塞ぐ必要があります。
また、忌避剤を設置するなど組み合わせることでより高い、侵入を防ぐ効果が期待できます。
コウモリの尿やふんを触ってしまったら?
万が一、素手でコウモリのフンや尿に触れてしまった場合は、石鹸でしっかりと手を洗い、アルコール消毒も合わせて行ってください。
手を洗う前に目や口などの粘膜部分に触れてしまうと、病原菌がそこから侵入してしまい感染症を引き起こす可能性があるので、絶対に触れないよう注意してください。
コウモリの尿が落ちない場合は?
コウモリの尿がどうしても落とせない場合、専門の清掃業者に相談することをおすすめします。
時間が経ってしまって、こびりついてしまった尿は洗剤でふやかすなどしてから落とすことになります。
しかし、天井裏や外壁といった場所に洗剤を直接塗るわけにはいかず、特殊な配合を行った洗剤を使用する必要があります。
これはプロの専門業者に任せるのがもっともリスクが少ないでしょう。
そのため、コウモリの尿がどうしても落ちないという時には専門業者へ相談することをおすすめします。
「コウモリ 尿 掃除」を調べている人がよく思う質問
まとめ:対処が難しいコウモリの糞尿掃除はプロに依頼を!
この記事では、コウモリの尿やフンの特徴や掃除方法のほか、その後の対処方法など紹介しました。
外壁に付いたコウモリの尿は時間が経つと白くなり、水で流すだけでは落ちないようになってしまいます。
しかし、洗剤を直接外壁につけて擦ってしまうと外壁を傷めてしまい、無用な出費につながる可能性があります。
その場合は無理せず、プロの専門業者へ相談することをおすすめします。
外壁の素材や天井裏といった状況に合わせて、洗剤を調合したり様々な清掃用の道具を持っているため被害を最小限に抑えて綺麗に仕上げてくれます。
ただし、相談を行うのは必ず複数社に相見積もりをしてから決めてください。
サービス内容やアフターフォロー、各業者の方針など合う合わないが出てきます。
コウモリのことで焦る気持ちもあるかもしれませんが、少なくとも2~3社ほどは相見積もりを取ることをおすすめします。
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