軒下にくるコウモリの侵入はネットで防げるの?
防鳥ネットはコウモリ対策に使える?
などと、お悩みではないでしょうか。
この記事では、コウモリよけネットの使い方と、場所に応じた効果的なコウモリ対策をお伝えします。
コウモリよけネットは効果ある?
軒下にコウモリがやってくるときや、住み着いてるコウモリを追い出したいとき
コウモリよけネットは効果的です。
物理的にコウモリが入れなくするのは対策として非常に有効でしょう。
ただし、コウモリよけネットを有効活用するには設置方法が重要です。
この記事では、順を追ってコウモリよけネットを使った対策方法を説明していきます。
コウモリ対策に防鳥ネットは使える?
防鳥ネットは鳥対策用ですので、体がもっと小さく柔軟なコウモリにはあまりおすすめしません。
家に住み着くのは「アブラコウモリ」とよばれるコウモリが一般的です。
アブラコウモリは、体長約5cmの非常に小さく柔らかい体を持っています。
防鳥ネットの一番細かい網目の大きさは通常は15mm以下ですが、小さく柔軟なコウモリはネットの網目を
通ってしまう可能性があります。
そのためご購入をお考えであれば、防鳥ネットよりコウモリよけネットをおすすめします。
次に、コウモリよけネットの使い方を見ていきましょう。
コウモリよけネットの使い方
通常、コウモリは辺りが暗くなってくる頃に巣から飛び出して、活動を始めます。
コウモリがいなくなったタイミングで、なるべく素早くネットを張ることが重要になります。
もしくは、コウモリ除けスプレーなどの忌避剤で追い出してから行うことが大切です。
コウモリよけネットの使い方を、以下の場所別に詳しくご説明いたします。
- ベランダ
- 換気口
- シャッターや軒下のスキマ
正確な場所の特定・スキマなく・しっかり固定・安全にを心がけましょう。
カットすると細かいクズが落ちますので、新聞紙などの上でカットすると良いです。
コウモリよけネットをベランダに設置する場合
ベランダは、コウモリにとって出入りが簡単で風雨がしのげる活動しやすい場所です。
コウモリよけネットをベランダに設置する際の、基本的な手順は以下の通りです。
- コウモリが出入りしている場所を特定する
- そこを中心にネットを張る、もしくはベランダ全体に張る計画を立てる
- コウモリよけネットはステンレス素材の耐久性や防水性、防さび性のあるものを選ぶ
- ベランダの手すり下のスキマなど、場所によっては棒状のコウモリよけネットが有効
換気口にコウモリよけネットを設置する場合
換気口は空気の循環のためどの家にもありますが、コウモリにとって絶好のすみかになります。
コウモリよけネットを換気口に設置する際の、基本的な手順は以下の通りです。
- 換気口の外枠を正確に型をとり、ネットのサイズを決定する
- スキマなく張るには、外枠より少し大きめにネットをカットしたほうが調節しやすい
- 外の風雨に耐えないといけないため、コーキング剤やビスでがっちりと固定する
換気口にコウモリよけネットをビスで取付
シャッターや軒下のスキマにネットを設置する場合
シャッターや軒下などの、細くて長い場所にネットを設置する場合は、スキマにネットを埋め込みましょう。
コウモリよけネットは、簡単に丸めたり伸ばしたり、詰めてみたりと自由自在に形を変えることができます。
- 棒状のコウモリよけネットが、使用しやすく非常に効果的
- スキマなくすようにコウモリよけネットをきっちりと埋め込む
- 外観を損なわないので◎
以下の棒状ネットは、柔らかすぎず硬すぎず、簡単に設置ができて効果が期待できます。
コウモリよけネットを使用する際の注意点
コウモリよけネットを使用するには、大切なポイントが3つあります。
- 集合住宅のネット設置について
- 網目の大きさについて
- 鳥獣保護管理法について
ここを見落としては、せっかくの対策が無駄になってしまうことがありますので確認していきましょう。
集合住宅のネット設置について
集合住宅の場合、まずは管理会社や大家さんにコウモリのことをお話して、ネット設置の許可をとりましょう。
多くの集合住宅では、外観や景観を損なわないように、集合住宅特有の管理規約でネットの設置が禁止されて
いる場合があります。
事前に話をしておくことで、トラブルを防ぐことができます。
網目の大きさについて
家に住み着くアブラコウモリは、1~2cmしかないような、こんな小さなスキマにいるの?と思うような
スキマに潜り込んでいます。
そのため、ネットの網目は1cm以下の細かい網目でないと効果がありません。
鳥獣保護管理法について
コウモリは、「鳥獣保護管理法」に指定されている保護動物です。
コウモリは「益獣」とも言われ、自然のサイクルの中で虫が増えすぎないように捕食する役目を持っています。
そのため、許可なく捕獲や殺傷は法律違反となり、「1年以下の懲役、または100万円以下の罰金」が科せら
れますので、注意が必要です。
傷つけないように、慎重に追い払いましょう。
コウモリ対策はネットだけで大丈夫?
コウモリ対策は、ネットだけだと再び戻ってくる可能性があります。
コウモリは、強い帰巣本能を持っているためです。
忌避剤をネットと併用をすることで、コウモリが戻ってきても、すぐに逃げだすようにしておきましょう。
コウモリが来ないようにするには?
ご自分の家に最適な、コウモリ対策を見つけましょう。
ここでは、コウモリが来ないようにするための別の方法をご紹介します。
100均で用意できるコウモリ対策
100均で購入できるネズミ対策用忌避剤が、コウモリ対策にも使用ができます。
ネズミによる被害も、コウモリと同じように多いため対策グッズが100均で販売されています。
コウモリはハーブの一種であるハッカの匂いがとても苦手です。
100均のネズミよけゲルタイプの忌避剤は、コウモリも嫌いなハーブのニオイを利用しているものがあります。
コウモリよけネットと一緒に使ってみましょう。
換気口のコウモリ対策
すでにコウモリがいる場合、スプレーの忌避剤でコウモリを追い出して、アルコール消毒をしながら糞尿を
掃除します。
その後、目の細かい金網やパンチングメタルをコーキング剤や結束バンドでくっつけましょう。
パンチングメタルは、金属板に穴を開け加工がしてあるものです。
コーキング剤は、隙間を埋めたり物を固定したりする際に使われます。
材料は錆びにくいステンレス素材のものをおすすめします。
また、結束バンドは黒色のものが、熱や紫外線に強いです。
これにより、再発を防ぐことができます。
わかりやすいYouTubeを見つけたので、このような形の換気口をお持ちのかたは、特にご参考なさってみてください。
金網を使用したコウモリ対策
ステンレスメッシュなどの名前で売られているものが一般的で、ネズミなど他の害獣対策にも使用されています。
コウモリは小さな隙間から侵入するため、換気口など、コウモリが入り込みやすい場所に金網を設置します。
金網はステンレス製で、耐久性や防錆性があり、網目が1cm以下のものを選びましょう。
1~3mmピッチのステンレスネットは、網目が細かくネズミやコウモリの侵入防止に効果的です。
好きな大きさにカットできて、対策したい場所に張ったり、簡単に曲げることができます。
カットするときは、金網の細かいクズが落ちますので、新聞紙などの上でカットしましょう。
市販の忌避剤を使ったコウモリ対策
コウモリに悩まされているお家は多く、さまざまな忌避剤が出ています。
一時的に追い出して、その間にネットなどの対策をされる場合は、コウモリ除けスプレーがおすすめです。
また置くタイプは屋根裏などニオイのこもりやすい場所の使用をおすすめします。
超音波を利用したコウモリよけ対策
コウモリは視力が弱く超音波を発生させて、建物や虫との距離などを計測しています。
そのため、コウモリにとって超音波を乱されることはとても不快で、追い出せる可能性があります。
コウモリの撃退の超音波は、YouTubeにあったり超音波バリアなどアプリもいくつかあります。
また駆除グッズで超音波を発生させるものもありますので、試してみましょう。
ただし、効果は「一時的か、個体によって効かない場合」がありますので、コウモリよけネットや他の忌避剤
との併用が望ましいです。
「コウモリよけネット」を調べている人がよく思う質問
ここでは、「コウモリよけネット」を調べている人がよく考える質問について回答します。
まとめ:ネットだけではコウモリ対策は難しい場合も!
この記事では、コウモリ対策にネット使用を中心にお伝えしました。
コウモリは帰巣本能がとても強い動物なので、追い出したと思っても戻ってくることが良くあります。
また、昔ながらのお家など、軒下に隙間の多いお家はすべて埋めることや、高所の場合は作業が困難で、危険を
ともないますね。
そんなときは、無理して危険を冒すよりも、一度プロの駆除業者に相談してみるのも一手です。
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