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ムカデを殺すと集まる?殺してはいけない理由は?出る時期や出る家の特徴も解説!

ムカデ 殺すと集まる

気温や湿度が高くなる時期になると現れる「ムカデ」は益虫と言われると共に、その見た目と噛まれると激痛に襲われるため害虫とも言われています。

そんなムカデには「ムカデを殺すと他のムカデが集まってくる」「ムカデは殺したらダメだ」など様々な噂を聞くことがあります。

この記事では、なぜムカデを殺すと集まってくるのか、なぜ殺してはいけないのかのほか、ムカデの駆除方法や対策も合わせてご紹介しています。

もしも部屋で見かけた際の参考にしてみてください。

目次

ムカデを殺すと集まる?

ムカデ 殺すと集まる?

ムカデを殺したからといって他のムカデが集まってくることはありません

また、潰したりすると体液が出てくることで、そのニオイに引き寄せられほかのムカデが寄ってくるという話を多くの人が聞いたことがあるようですが、こちらも科学的根拠はなく迷信です

このことから、ムカデを殺さずそのまま放置すれば突然噛まれるなど身体的な被害も発生する可能性が高くなるため、見つけ次第すぐに駆除することをおすすめします。

ムカデを殺してはいけないと言われる理由は?

ムカデ 殺してはいけない 理由

ムカデを殺してはいけない理由にはスピリチュアルな話も多く「ムカデを殺してしまうと、運気を下げてしまう」と信じられているからになります。

以下にムカデを殺してはいけないと言われる理由をまとめてみました。

先祖の使いだと考えられている

ムカデを先祖の使いとし、何かを伝えに現れるという説があります

これは、ムカデが発生する時期に関係しており、夏になると気温と湿度が共に高くなるためムカデが活発に活動をしている時期でもあります。

冬や春先など気温と湿度がそれほど高く無い間は見かけることも無いため、お盆時期に見かけたムカデを先祖の使いと考える人もいるようです。

子孫繁栄と夫婦円満の象徴

ムカデは繁殖力が高く子供をたくさん産みます。

そのため、子孫繁栄と夫婦円満の象徴と言われており、ムカデを殺すことは運気を下げることだと信じられているようです。

商売繁盛と金運向上の象徴

ムカデの特徴でもある「足」にあやかり、商売人と言われる人たちからは「客足が伸びる」などと商売繁盛の象徴の一つとされていたようです。

また、昔はお金のことを「お足(御銭)」と言われていることもあり、ムカデは金運を向上させる虫と伝えられてきました。

なので、ムカデを殺すと金運が下がると信じられているようです。

毘沙門天の使いと考えられている

毘沙門天は金運の向上や商売繁盛にご利益のある神様です。

そんな神様とムカデにはつながりがあり、毘沙門天を祀る寺院や絵馬にはムカデが描かれています

そのことから、ムカデは金運にご利益がある虫と言われているようです。

ただ、毘沙門天の使いがなぜムカデなのか、諸説ありますが実際は不明なのです。

勇ましさの象徴

ムカデは前にしか進めない虫なので、昔から勇ましさや力強さの象徴とされてきました。

あの武田信玄も同じような理由で、武具甲冑や旗指物にムカデを描いていました。

武士の間では「勝ち虫」と言われる縁起の良い虫なのです。

鉱山の神様

ムカデは鉱山や鉱脈の守り神とされています。

ただ、その由来は不明なことが多く、一説では鉱山や鉱脈を掘った穴がムカデの形に似ているからというものがあります。

ほかに、ムカデは生命力が強く山の中を臆さず進むことから、鉱山で働く人たちの無事や鉱物を掘りあてる縁起物とされていたようです。

益虫と言われることもある

ムカデにとっての餌は、ゴキブリやそのほかの昆虫などとなるため益虫と言われています

ほかにも、壁に穴を開けたり病原菌を運ぶネズミまで捕食するムカデも存在し、人間にとってはとてもありがたい存在なのかもしれません。

ただし、ムカデにとっては益虫であるクモも餌の対象であり、また人間にも噛みつく恐れがあるため益虫と言われていてもやはり怖い存在でもあります。

漢方薬として重宝

「百足(ひゃくそく)」と言われる漢方として重宝されてきました

見た目はムカデをそのまま乾燥させたものなので、興味のある方は検索してみてください

昔から、薬になるから殺してはいけないとされてきた可能性があります。

さて、ここまで様々なムカデを殺してはいけない理由を紹介してきましたが、実際にムカデを見ると驚く人がほとんどだと思いますし、もしかしたら噛まれることもあるかもしれません。

もしも、紹介したムカデを殺してはいけない理由に1つでも納得や共感される方は、無理に殺さず室内などで見つけたらそっと外に逃がしてあげるのがいいのかもしれません。

そうすることで、より良い事が起こるかどうかはわかりませんが。

ムカデの特徴

ムカデ 特徴

ムカデは漢字で「百足」と書き、たくさんの足が生えた節足動物という分類となり、1つの体節には1対の足しか無いのが特徴です。

見た目がよく似た「ヤスデ」とよく間違われる、そんなムカデの生態や特徴について紹介します。

ムカデの生態

ムカデは夜行性のため、主に夜に活動をします

目が退化しているため、ほとんどの感覚を触覚に頼ることで生活をしており、動いているものに触れるとものすごい速度で反応します。

ただし、死んでいるなどの動かないものにはまったく反応しません。

これは、ムカデが捕食性という習性を持っているためで、餌となるのは「生きている」虫やクモ、ミミズなどになります。(動かない餌には無反応になります)

暖かく湿ったところを好み、温度が18℃以上になると活発に活動を始めます。

その反面、冷たい場所では活動が少なくなり、温度が10℃以下になってしまうと完全に動きを停止させてしまいます。

ムカデが出る時期

ムカデが出る時期は「産卵期の5月~6月ごろ」「成虫期の9月~10月ごろ」です。

冷たい場所や温度が低い時期は動きが鈍くなり、冬になり温度が10℃以下になると冬眠に入ってしまうため、冬の間はほとんど姿を見ることはないでしょう。

ムカデが出る家の特徴

ムカデが出る家の特徴は以下の通りです。

  • 薄暗く狭い場所
  • 温度が高い(18℃以上)
  • 湿度が高い
  • 餌(ゴキブリ、クモなど)が豊富

もしも家にムカデが侵入してきた場合、家の中の環境がムカデが好む状態になっている証拠です。

また、浴室や洗面所、台所などの水回りのほか床下などはムカデが大好きな環境になりやすい場所なので注意が必要です。

ムカデが家に出たらどうしたらいい?

ムカデが家に現れた場合、取る選択肢は2つです。

  • 生きたまま外に出す
  • すぐに駆除

嫌だと思っても、そのまま放置してしまうのは状況を更に悪化させる可能性が高く、小さな子供やペットがいる場合には噛まれてしまうこともあるので、見つけたらすぐに対処することをおすすめします。

また、家に現れた以上、侵入経路が存在するので隙間を埋める、忌避剤を散布するなどその後の対策を怠らないようにしましょう。

ムカデを駆除する方法

ムカデは見た目がダメだと言われる方も多くおり、目を背けたくなる気持ちもわかりますが、そのまま放置することは状況を更に悪くする可能性が高くなってしまいます。

そこで、ムカデを駆除すると決めた方に向けて駆除方法をご紹介していきますので、参考にしてみてください。

熱湯で撃退する

ムカデには熱湯(50℃以上)が効果的です

割りばしなどでつかみ、熱湯に浸ける方法が最も片付けが楽かもしれません。

ただし素手で触れると噛まれる可能性が高いため、必ず道具を使用することをおすすめします。

殺虫剤・凍殺スプレーを使う

市販の殺虫剤でもムカデには有効な方法です。

ホームセンターやドラッグストアでも簡単に手に入るので、最も手軽な方法ではないでしょうか。

ムカデ専用の薬剤でなくても、ゴキブリ用の殺虫剤でも十分効果が期待できます。

ただし、ムカデ専用の殺虫剤であっても一度のスプレーでは大きな効果は得られないので、何度かに分けて噴射するのがいいでしょう。

数ある殺虫剤やスプレーの中でも、凍殺スプレーはムカデ駆除にはとてもおすすめできるアイテムです。

凍殺スプレーの中はものすごく冷たくなるガスが入っており、殺虫成分は入っていません。

殺虫成分が入っていない分、小さい子供やペットが居てもほとんど無害なうえ、室内で使用しても問題ありません。

ムカデは温度が10℃以下になると動かなくなるので、スプレーされた瞬間に動けなくなりそのまま凍死します。

他の害虫などにも使用できるので、もしもの時のために1本持っておくといいかもしれません。

新聞紙やスリッパで退治する

これは身近な道具ですぐに実行できる方法になりますが、新聞紙やスリッパで叩いた後の後始末のことを考えると躊躇する方が多い方法ではないでしょうか。

ただ、ムカデの体が潰れない程度に叩くことで弱らせ、その間に殺虫剤や熱湯を準備するという方法がいいかもしれません。

叩きすぎるとムカデの体液が飛び散る可能性もあるため、力加減は注意してください。

また、ムカデの弱点は頭となっているため、頭付近を集中的に叩くのがベストです

ドライヤーを使ったムカデの殺し方は?

ドライヤーの熱風を浴びせ続けるとムカデを駆除することもできます。

ドライヤーは吹き出し口から5㎝くらいになると80℃ほどの高温の熱風が出ており、駆除効果を期待することができますが、熱湯のような即死させるほどの効果は期待できないため、確実に駆除できる方法とは言えません。

ムカデを見失ったらどうしたらいい?

ムカデを見失った時は「水」を使うとおびき寄せることが可能です。

準備するものは「水をたっぷりと含ませた雑巾数枚」「水が広がらないようにするためのビニール」になります。

ビニールの上に水をたっぷりと含ませた雑巾を数枚重ねて置いておけば、翌朝には雑巾の間にムカデが入り込んでいる可能性がかなり高いです。

これは、ムカデが餌よりも水を好むことと、隙間に入りたがる習性を利用した罠になります。

ムカデが寄ってくる人の特徴はある?

ムカデが寄ってくる人の特徴として「ムカデの近くで動き回る」が当てはまります。

ムカデの視力は無く、触覚で動きや温度などを感じ取っています。

そのため、動くものは全て餌という認識なので、時には自分の子供ですら食べてしまうこともあるほどです。

ムカデを見かけたら、下手に騒がず殺虫剤などを吹きかけるなどの方法で撃退しましょう。

ムカデは匂いで寄ってくる?

ムカデはソーセージやサラミといった肉類のニオイを好む傾向があり、そういった食品を出しっぱなしにしているとムカデが寄ってくる可能性があります。

ムカデは嗅覚がとても優れており、太い触覚が視覚・聴覚・嗅覚の役割を果たしています。

ニオイを感じ取ったムカデは、玄関のドアや窓のわずかな隙間から侵入することが可能で、夜中になると餌を求めて家の中を這いずり回っていることがあります。

ムカデの発生を防ぐためには?

ムカデ 発生 防ぐ

ムカデの発生を防ぐための方法を4つ紹介します。

部屋を清潔にする

食べ物などを放置するとゴキブリなどの害虫が寄ってくることで、結果的にムカデをおびき寄せることにつながります

食べ物やニオイの強いものはそのまま放置せず、片付けておきましょう。

また、部屋だけでなく庭がある方は落ち葉や雑草は放置せずに定期的に掃除することで、ムカデが住み着くことを事前に防ぐことができます。

侵入経路となる隙間を塞ぐ

ムカデの体は大きく見えても、ものすごく平べったくなっています。

そのため、どんな隙間からでも侵入することが可能で、窓のサッシやエアコンのダクト、玄関のドアの隙間などがあり、この隙間を埋めることがムカデの侵入を阻止するためにとても重要になります。

ムカデが嫌がるニオイを利用

ムカデの嗅覚はとても優れています。

優れているからこそ、ハッカヒノキローズマリーなどのハーブ類のニオイをとても嫌います

また、ニオイとは少し違いますが、も嫌う傾向にあります。

それは、粉が触覚に付着し汚れてしまうことを嫌います。

ムカデの餌となる害虫などが発生しないよう対策する

ムカデの好物それは、ゴキブリです。

このゴキブリが家に発生しているとそれを捕食するために、ムカデが侵入してきます。

それならば、最初からゴキブリが発生しない環境にしておくことがムカデの侵入を防ぐことにもつながります。

定期的に掃除をする、食べ物などを放置しないよう心がけましょう。

自分でムカデ対策できない場合は?

自分でムカデ対策が難しいと感じる場合、虫が平気な友人にお願いするか、害虫駆除の専門業者へ相談することを検討してみるのはいかがでしょうか?

害虫駆除の専門業者は自分では気づけなかった侵入経路となる隙間などを見つけ出すこともでき、さらに薬剤の取り扱いや駆除方法に長けています。

ムカデの見た目がダメだと感じる人が多いので、駆除業者へお願いすれば見ることもなく駆除と対策を行ってもらえます。

「ムカデ 殺すと集まる」を調べている人がよく思う質問

ムカデは殺すと集まるって本当?

科学的な根拠はなく、迷信です。

また、ムカデを潰したり胴体を切断するなどした際に体液が出ることで、他のムカデをおびき寄せることになるという話、これも根拠のない迷信です。

ムカデは一匹いたら何匹もいますか?

ムカデは番(つがい)で行動することが多いため、1匹見かけたらもう1匹いると考えても間違いありません。

ちなみに、この番は夫婦ではなく母と子の番だったりします。

ムカデは何に弱いですか?

ニオイの強い植物(樟脳、ヒノキ、ハッカ、ローズマリーなどのハーブ類)を苦手にしています。

ムカデにとって触覚は全ての感覚器官に等しいためその触覚が汚れてしまう「粉」も苦手としています。(忌避剤などに使用されている)

ムカデが出る家の特徴は?

「湿度が高く、薄暗く狭い場所」「餌となるゴキブリやクモがいる場所」を好みます。

ムカデが侵入しているのを発見したときは、家がこの条件に当てはまる環境になっていると考えましょう。

まとめ:ムカデは撃退しても問題ない!

この記事では、ムカデを殺すと集まってくるのか?を中心に紹介してきました。

まず、ムカデを殺しても集まってくることはありませんし、体液によってほかのムカデをおびき寄せるなどという話も迷信です。

ただ、ムカデが家に侵入してきたという事実は変わらないため、家または部屋の環境を改善することをおすすめします。

この記事でも、ムカデの発生を防ぐ方法などを紹介していますので、環境改善の参考にしてみてはいかがでしょうか。

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