スズメバチは日本だけでなく、世界中で猛威を振るっており「殺人バチ」の異名を持つほど恐れられています。
そんなスズメバチはある日突然、1匹で飛んでいる姿を見かけることもあります。
「偵察行動」「エサを探している」など、色々な憶測が飛び交っていますが、実際のところはどうなのか。
この記事では、スズメバチが1匹で飛んでいる理由や寄せ付けない方法など紹介します。
スズメバチが家の周りを飛んでるときの対処法は?
時期にもよりますが、見かけるスズメバチは「働きバチ」に分類されるものになります。(春~初夏は新女王バチ)
巣の近くにエサとなるものが無いか探している可能性もあり、秋頃になると最も凶暴性が強くなることも知られています。
そんなスズメバチが家の周りを飛んでいる時の対処法を紹介します。
刺激せず、静かにその場を離れる
スズメバチが飛んでいる時に「大声を出す」「急に走り出す」「物を投げる」など、例え離れた場所であってもこういった動作を突然行うと、スズメバチからは「危険だ」と認識されてしまうことで攻撃を受ける可能性があります。
たとえ見かけても、こちらから刺激を与える行動をとらなければスズメバチはそのまま飛び去って行くこともあるので、可能な限り刺激せず、そっとその場を離れることが大切です。
忌避剤を使用する
スズメバチが飛んでいたということは、エサとなるものを探している可能性があるほか、巣を作る場所を探している新女王バチの可能性もあります。
巣を作られてしまうと厄介なうえ、そのまま放置していると自分にも回りにも危険が及ぶ可能性があるので、忌避剤を使用し、この場所では巣は作れないということを知らせましょう。
忌避剤にはスズメバチ専用の忌避剤があるほか、木酢液(竹酢液)やハッカ油といったスズメバチが苦手なニオイも存在します。
スプレーボトルに木酢液やハッカ油を入れ、家の周りに散布しておけばスズメバチに「この場所はダメだ」と思わせることができます。
注意したいのは、忌避剤を散布したり設置するだけで簡単ですが、定期的に交換や散布のし直しをする必要がることと、木酢液やハッカ油はかなりニオイが強いため、風向きなどに注意する必要があります。
庭の手入れを行う
定期的に庭木の剪定や消毒などを行うことで、スズメバチのエサとなる害虫の発生を防ぐことが出来ると共に、巣を作る場所を無くすことにもつながります。
忌避剤の使用も合わせて行うとより効果があるので、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
状況別にスズメバチに関する対処法
スズメバチが飛んでいる状況とそれに対しての対処法を紹介します。
スズメバチが1匹ウロウロ飛んでいる理由と対処法は?
春~初夏にかけて、スズメバチが1匹だけでウロウロと飛んでいる場合、新女王バチが巣を作る場所を探している可能性があります。
この時期はまだ巣が出来ていないことも多く、働きバチとなる数も少ない状態です。
ただし、女王バチと言えどスズメバチなので下手に刺激すると大変危険です。
静かにその場を離れることを優先してください。
もしも、自宅の周辺で見かけた場合は、巣を作られていないかを確認し、見つけた時は早急な対策を行うことが重要です。
スズメバチが家の中に入ってきてしまった場合の対処法
家の中にスズメバチが入ってきた時は、慌てず落ち着いてください。
大声を出したり、追い払おうと腕を振ったり、物を投げる行為はスズメバチにとって「攻撃されている」と認識され、襲われる可能性があります。
スズメバチを外に出す方法は、最初に窓を開けゆっくりとスズメバチが外へ出て行くように誘導します。
スズメバチの習性で光のある場所を好むため、部屋を暗くすると明るい外へ向かうように誘導することが可能です。
もしも、スズメバチが外へ出て行かない場合には殺虫剤などを使用して追い払うようにします。
ただし、殺虫剤の成分は人体にも害がある可能性があるものも多いため、風向きや薬剤がついた食べ物や食器を使用しないように気を付けてください。
庭にスズメバチが来る理由と対処法は?
庭にスズメバチが来る理由には「エサを求めて来ている」というのが考えられます。
スズメバチは基本的には肉食になります。
ただ、働きバチは樹液や花の蜜を食べるため、植物に止まっているのを見かけることがあるかもしれません。
カブトムシやクワガタムシと同じ、「クヌギ、コナラ、タブノキ、アベマキ、ハルニレなどの広葉樹」からの樹液はスズメバチにとっては好物のため、必死に舐めている姿を見ることができるでしょう。
また、生垣として利用される「プリペット、ネズミモチ、シマトネリコ」にもスズメバチがよく止まることが判明しています。
他にも、モッコウバラという植物にもスズメバチが集まることが知られています。
モッコウバラの新芽や若い葉の部分には「花外蜜線」と言われる分泌腺があり、そこから甘い蜜を出しています。
スズメバチ以外にもアシナガバチやアリなども蜜を食べに来ているようです。
生垣にはアブラムシやカイガラムシといった害虫がよく見られます。
こういった害虫には、お尻から「甘露」と呼ばれる糖分を多量に含んだ排泄物を出す事が知られています。
この甘露、実はたくさんの昆虫達の重要な栄養源だったりします。
スズメバチも例に漏れず、この甘露を舐めに飛んでくることがあります。
スズメバチの巣を見つけた場合の対処法は?
スズメバチの巣の大きさにもよりますが、巣を見つけた場合、自分で取り除こうとするのは絶対に止めてください。
1匹のスズメバチでもその攻撃性と毒性による危険性が問題視されているのに、巣を守るために大量のスズメバチが巣から出てきて、集団で襲われる可能性がかなり高いでしょう。
ただし、まだ巣が作られ始めたばかりで小さい場合には殺虫剤などで駆除することが可能です。
また、駆除する時は、日没後に行うことをおすすめします。
日没後であれば、スズメバチの活動が鈍くなるため、反撃に遭うリスクを減らすことができます。
巣の大きさが不気味に思える大きさまでになってしまった場合は、迷わず害虫駆除専門業者へ相談することをおすすめします。
豊富な知識と経験、道具を駆使することで安全に駆除を行ってくれます。
スズメバチにさされた場合の対処法は?
スズメバチに刺されたら、傷口の周りを圧迫し、毒液を絞り出しながら流水で傷口をしっかり洗い流しましょう。
ハチの毒は水に溶けやすい性質があるため、洗い流すことが最も効果的になります。
もしも、スズメバチの針が残っている場合、指やピンセットを使用して取り除いてください。
抗ヒスタミン剤を含む、ステロイド軟膏を持っているのであれば塗布してください。
後は、濡れたタオルなどで患部を冷やし、最寄りの皮膚科を受診してください。
ハチに刺されたらアンモニア(おしっこ)をかけるといい、という話を聞いたことがある方も居るかもしれません。
これ、実は迷信で間違った方法(不潔なだけ)のため、絶対にしないでください。
スズメバチは一匹殺すと危険なのか?
スズメバチは体から特殊なフェロモンを出すことで仲間に危険を知らせることが知られています。
また、スズメバチは攻撃性が強いハチのため大声を出したり、物などを投げつけるなどの行為はスズメバチから離れていても「攻撃されている」と認識され、襲ってくる可能性が高くなり、フェロモンによって仲間を大量に呼び寄せることもあります。
1匹を駆除したところで大量のスズメバチに襲われる危険性もあるため、刺激を与えずにその場から静かに去ることが最も安全な方法となります。
スズメバチが飛ぶ音の特徴は?
スズメバチが飛ぶ時は低い音で「ブーン」と鳴る特徴的な羽音をしています。
ほかにも「カチカチ」とアゴを鳴らし威嚇してきます。
また、その場で動かず羽ばたいている状態(ホバリング)は敵と認識し、いつでも攻撃が可能だという合図でもあります。
この状況になってしまったら決して騒がず、静かにその場を離れてください。
スズメバチを寄せ付けない方法
スズメバチを寄せ付けない方法として、大きく3つ紹介します。
・飲み物や食べ物など、甘いニオイのするものは放置しない
スズメバチは甘い、食べ物のニオイに引き寄せられます。
そのため、ピクニックやバーベキューといった屋外で行う食事の後は、食べ残しや飲み残しをしっかりと後片づけしておかないと、大きな羽音と共にスズメバチが襲来する可能性が高くなります。
・忌避剤を使用する
スズメバチ専用の忌避剤をホームセンターやドラッグストアで購入することができます。
この忌避剤をスズメバチが巣を作りそうな場所や飛んでいた辺りに散布しておくだけで大丈夫です。
また、自然由来の忌避剤(木酢液(竹酢液)、ハッカ油など)もあり、こちらもホームセンターで購入可能です。
スプレーボトルに入れて希釈し、スズメバチが飛んでいた辺りにスプレーすれば効果があります。
ただし、木酢液(竹酢液)は濃度が濃すぎると植物に悪影響が出るほか、ハッカ油も刺激が強いため肌に付いたり、吸い込んだりしないように注意してください。
木酢液(竹酢液)とは、木炭(竹炭)を作る際に出る煙(水蒸気)を冷やし、回収した液体。
山火事の際にも発生するニオイのため、動物や昆虫は本能的に恐怖を感じるニオイ。
忌避剤の使用方法は散布になるため、日が経ったり、雨が降ったりすると効果が薄れてしまいます。
定期的に散布するなど少し手間がかかることもあるので、留意してください。
・死角となる場所をできるだけ作らない
スズメバチの巣は人目につかない場所、巣が作りやすいと感じる場所に作ることが多いため、出来る限り死角となる場所を作らないことが大切です。
生垣なども定期的に剪定することで、植物の合間に巣を作ることを防ぐことができます。
「スズメバチ 家の周りを飛んでる」を調べている人がよく思う質問
まとめ:スズメバチを見つけたら安全な行動を!
この記事では、スズメバチが家の周りを飛んでるときの対処法のほか、1匹でウロウロ飛ぶ理由や寄せ付けない方法を紹介しました。
スズメバチは凶暴性や毒性からも危険視されているハチのため、家の近くや外で出くわした時は例え1匹でいる場合でも、刺激せずゆっくりとその場を離れる、家の中に入るなどの行動をとりましょう。
慌てて「急」がつく行動をとってしまうと、スズメバチからは危険と認識されてしまい、襲われる可能性が高くなります。
また、大量のスズメバチを見かける場合、近くに巣がある可能性がかなり高いため、害虫駆除の専門業者へ相談することをおすすめします。
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