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ハクビシンの駆除は補助金が使える?害獣駆除の報奨金例は?駆除費用相場もチェック!

ハクビシン 駆除 補助金

ハクビシンは、その名のとおり鼻すじから額にかけて白い線が入った特徴を持つ、ネコくらいの大きさの動物です。

本来は樹上生活をしているため、木登りが得意で、街の中では電線の上などを器用に歩く姿も目撃されたりしています。

近年では都市部での生息数も増え、住宅の屋根裏などをすみかとして利用したり、果樹などの農作物を食べてしまったりする被害も増えています。

ハクビシンを駆除したいと思っても、どれくらいの金額がかかるのか検討もつかない人は多いのではないでしょうか?

そこで、今回は、ハクビシンの駆除に補助金や報奨金があるのかといった疑問に答えるとともに、駆除費用の相場や費用を抑えるコツについても解説していきます。

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目次

ハクビシンの駆除は補助金が使える?

自治体によって異なる

被害の多い自治体では、ハクビシン駆除の補助金制度を設けている場合がありますが、全ての自治体で補助金が設定されているわけではありません

ハクビシンによる被害は、果樹などへの農作物被害と、家庭菜園を荒らされる、家屋に侵入されるなどの生活環境被害が報告されています。

被害報告の多い自治体では、補助金が使えることもありますが、お住まいの自治体のホームページや担当課に問い合わせて、対応状況を確認するようにしましょう。

補助金制度の対象が決まっていることが多い

制度の対象となる人は、その自治体に居住していて、被害を受けているもしくは受けるおそれがある人が基本となりますが、その中でも農業被害を防除することを目的として補助金を設置している自治体は多いです。

農業被害を軽減することを目的としている場合には、農地の防護柵などの購入費用にのみ限定していたり、農協などの団体職員のみを対象にしていたりと、細かく補助金の交付対象を定めていることがあります。

補助金をあてにして防護柵を買ったけど家庭菜園は対象ではなかった、なんてことにならないように、お住まいの自治体の対応がどうなっているか、事前に確認する必要があります。

補助金は物品購入費用として交付されることが多い

ハクビシンの侵入防止対策や捕獲を行うための物品購入の費用補助として交付されることが多いようです。

補助金を設定している自治体の多くは、農作物被害を防ぐための防護柵の設置費用や捕獲するための捕獲わなの購入費用の補助として交付しています。

ハクビシン駆除剤・アイテムに使える補助金例

自治体対象者補助金の内容
東京都 
奥多摩町
町に住民登録があり、町内の農地で耕作をし、設置後も継続して耕作をする人簡易電気柵購入に関わる費用の2分の1(最大30,000円、5,000円未満は補助対象外)
新潟県 
長岡市
長岡市内の町内会
及び、農家組合等の団体
わな1基 最大18,000円まで
複数基の場合 最大36,000円まで
静岡県 
裾野市
裾野市農地基本台帳に登録されている土地を耕作している方
及び、農家資格のある方
柵設置にかかる原材料費の2分の1まで(最大45,000円まで)
栃木県 
栃木市
○市内に住所を有する者
○市内に事業所を置く法人
○市内にある団体のうち自治会か里山林整備団体
○その他市長がこれらに類するものと認める団体
獣害対策設備の資材購入に要する経費(上限が細かく規定)
茨城県 
常陸大宮市
市内において有害鳥獣による被害を受けるおそれのある農地を所有又は耕作する方
及び、市内に住所を有する方
資材購入費用の2分の1以内(最大50,000円)
団体の場合:資材購入費用の2分の1以内(最大35,000円×構成員数)

上の例からもわかる通り、対策グッズ購入費の補助がほとんどです。

また、多くの自治体が農作物被害に対する対策を補助金の対象としていますが、栃木市のように個人の生活環境被害への対策をカバーしている自治体もあります。

ハクビシンを捕獲する際に使える報奨金制度はあるの?

報奨金の制度も、補助金同様に農作物被害が多い自治体で策定されていることが多いようです。

補助金制度がある自治体では、1頭あたり1,000〜3,000円くらいが相場となっています。

以下、一例を紹介します。

群馬県 富岡市1,000円/頭(プリペイドカードによる発行)
岡山県 岡山市有害鳥獣駆除による捕獲2,000円/頭
狩猟による捕獲1,000円/頭
栃木県 鹿沼市1,000円/頭

害獣駆除の報奨金例

害獣駆除に対する報奨金は、狩猟免許を取得している猟友会などの団体に対して支払われているケースが多いです。

「北海道」害獣駆除の報奨金例

北海道では、野生動物による被害が深刻なエリアも多く、エゾシカやヒグマ、アライグマなどへの報奨金制度が導入されている自治体があります。

以下、一例を紹介します。

浦河町 有害鳥獣駆除奨励金

有害鳥獣による農業被害などを防止することを目的に、有害鳥獣の駆除に対して奨励金を交付しています。

エゾシカ駆除7,000円/1頭
ヒグマ駆除10,000円/1頭
キツネ駆除3,000円/1頭
カラス駆除700円/1羽

アライグマに対する奨励金を設定している自治体

アライグマの生息域拡大を防止する目的で奨励金を交付している自治体には、以下のような市町があります。

  • 深川市(2000〜3000円/頭)
  • 雨竜町(1000円/頭)
  • 沼田町(2000円/頭)
  • 小平町(2000円/頭)

「東京」害獣駆除の報奨金例

東京都では、東京都猟友会が狩猟期間の取組の一環として、農作物被害は報告されているキツネ・タヌキ・カラス・ハクビシン・アライグマ・カワウなどの捕獲を推進しています。

東京都猟友会では、それぞれの地区に対し、1回あたり3万円の助成金の交付を行っています。

「千葉県」害獣駆除の報奨金例

千葉県も野生動物による農作物被害などが深刻なエリアで、自治体と地域の猟友会が協力して被害の削減を図るために、有害鳥獣の捕獲駆除を積極的に実施しています。

以下、一例を紹介します。

勝浦市

イノシシ8,000円/頭
ニホンジカ6,000円/頭
ニホンザル8,000円/頭
キョン6,000円/頭
タヌキ2,000円/頭
アライグマ2,000円/頭
ハクビシン2,000円/頭
カラス500円/頭

睦沢町

イノシシ10,000円/頭
ニホンジカ10,000円/頭
キョン7,500円/頭
ハクビシン3,000円/頭
アライグマ3,000円/頭

ハクビシン駆除は市役所に依頼できる?

市役所が直接的な駆除を実施しているケースは少ないですが、駆除に関するサポートは行っていることが多いです。

対応状況は各自治体で様々なので、まずは問い合わせてみることをおすすめします。

駆除に関するサポートとしては以下のようなことがあげられます。

有害鳥獣の捕獲許可 

県もしくは市町村が鳥獣保護管理法に基づく有害鳥獣の許認可業務を行っています。

自宅の被害などが捕獲の許可を取れるケースなのか確認することもできます。

忌避対策などに関するアドバイスや専門業者の紹介 

ハクビシンを追い払う方法などについてのアドバイスをもらうことができます。

自分たちでできるハクビシン対策としては、家周りにある餌となりうるものの除去家屋への侵入路となりそうな樹木の剪定苦手な匂いなどを使った忌避対策家屋への侵入口を塞ぐなどが挙げられます。

また、捕獲を希望の場合には、専門事業者の問い合わせ先を教えてくれることもあります。

委託事業者による現地調査

屋根裏から音がするけど、ハクビシンなのかどうかわからないなどの場合には、専門業者を無料で派遣してくれる自治体もあります。

捕獲おりの貸出と捕獲個体の回収処分または委託事業者による捕獲と捕獲個体の回収処分

被害件数の多い自治体では、専門業者を派遣する形で、捕獲や回収処分まで行ってくれるケースもあります。

ただし、生活被害のみを対象事業としていたり、居住している住居だけに限定していたりと、条件等が細かく規定されていることが多いです。

ハクビシンの駆除費用は?

ハクビシン駆除は100万円かかる?

被害の程度や作業範囲、作業の難易度などによって、金額は大きく変動します。

でも、ハクビシンの駆除に100万円もかかることは通常ありません。

長期間に渡ってハクビシンが家屋に侵入していた場合には、被害も拡大し、駆除にかかる作業量も増大しますし、家屋そのものを修繕するなどの必要も発生してしまいます。

そういった場合には、高額な費用となってしまうこともあります。

ハクビシン駆除費用の計算方法

ハクビシンが家屋に侵入した際に、駆除するための作業行程は以下のようなことが考えられます。

工程作業内容費用例
追い出し燻煙剤や忌避剤で天井裏などのハクビシンを追い払う380円/㎡〜
捕獲自治体に捕獲申請を出す
箱わななどの捕獲おりを使って捕獲、殺処分を行う
7,000〜30,000円/頭
清掃巣材に使われた断熱材などのゴミや糞尿を清掃する500円/㎡〜、10,000〜30,000円/1ヶ所など
消毒雑菌などの消毒を行う500円/㎡〜、10,000〜30,000円/1ヶ所など
進入口封鎖家の中への侵入口を塞ぐ5,000〜10,000円/1ヶ所

専門業者の多くは、作業工程にかかるそれぞれの費用を積み上げて、駆除費用として積算します。

上記に加えて、作業の範囲(家の大きさ)や高所作業の有無、家屋損傷部位の修復作業の有無などを組み合わせて、総合的に予算を計算します。

ハクビシン駆除費用相場

ハクビシンの駆除費用の相場は、数万円〜30万円程度に収まることが多いようです。

一言でハクビシン駆除といっても金額にはかなりの開きがあり、依頼する作業範囲や、被害状況によって大きく変動します。

作業ごとの価格設定も業者によって様々ですので、いきなり作業を依頼するのではなく、作業の詳細のわかる見積もりをもらって、複数社を検討するようにしましょう。

ハクビシンの駆除費用を抑える方法は?

費用を抑えるためのポイントは以下の3点です。

すぐに対策に取り組む

家屋侵入などの被害が疑われる場合には、被害を最小限に抑えるためにもできるだけ早く対策を実施することが重要です。

ハクビシンは“ため糞”といって同じところで糞尿をする性質があるので、天井裏などがため糞の場所となった場合には、糞尿による家屋への被害は急速に悪化します

天井裏をすみかとして利用されているような場合には、繁殖により生息する個体数も増えてしまい、追い出しや捕獲にかかる費用も増大します。

すみかとして執着を持つ前に危険な場所だとハクビシンに感じさせるほうが、忌避対策も効率的です。

自分で行える作業は自分で行う

被害状況にもよりますが、自分でできる作業は自分で行うことで、費用は抑えることができます

例えば、ハクビシンの追い出しだけ業者に依頼して、清掃と侵入口の封鎖を自分で行えばその分費用負担はなくなります。

でも、被害面積が広がったり、糞尿などの蓄積がひどくなるほど、自力で対応することは難しくなるので、早期に対策を始めることが必要です。

相見積もりをとる

地域で実績のある業者を選ぶとともに、複数の会社に見積もりを依頼して作業工程ごとの代金をきちんと比較検討するようにしましょう。

必要のない作業工程が含まれていないかも細かく確認します。

また、現地調査や見積もりを無料で実施してくれる業者に依頼することも費用を抑える上では重要なポイントです。

ハクビシン駆除を自分で出来ない場合は?

自治体や専門業者に相談するようにしましょう。

ハクビシンが家の中に侵入しているような場合、燻煙剤や忌避剤などで追い払うだけでは、すぐに戻ってきたり、別の個体が再び侵入してしまうケースは多いです。

根本的な対策には、侵入口を封鎖するなどの物理的な対策を実施する必要があります。

ハクビシンはもともと樹上生活を行う動物なため、樹木や電線を器用に歩いて屋根付近にある侵入口から家の中に侵入したり、床下から壁の間を登ったりして、天井裏などにすみつきます。

そのような場合には、侵入口を封鎖するにも、高所での作業が必要となったり、そもそも侵入口をみつけることができなかったりします。

被害が長期に及んだ場合には、家屋内の糞尿による汚染や家屋損傷を修復することも自力では困難になることも多いです。

また、ハクビシンは鳥獣保護管理法(鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律)の対象動物であるため、許可なく捕獲したり、殺傷したりすることはできない点にも注意が必要です。

「ハクビシン 駆除 補助金」を調べている人がよく思う質問

ハクビシン駆除の費用はいくらですか?

数万〜30万円程度が相場といわれています。被害状況や対応してもらう作業内容によって、その金額には開きがあります。

ハクビシンを捕獲するための補助金はありますか?

農作物被害や生活環境被害の多い自治体では補助金を交付していることがあります。補助金が支払われるケースでは、ハクビシン対策のための物品購入の補助費として活用できることが多いです。

ハクビシンを捕獲するといくら報酬がもらえますか?

農作物被害の報告が多い自治体では、報奨金を交付している場合があります。1頭あたり1,000〜3,000円が相場です。

害虫駆除の報奨金はいくらですか?

ヒグマ、ニホンジカ、イノシシなど、農業被害の深刻な動物に対して、報奨金を交付している自治体があります。一例ですが、ヒグマ10,000円/頭、ニホンジカ8,000円/頭、イノシシ8,000円/頭などです。

まとめ:補助金が使えない場合は費用を抑えるコツを参考に!

自治体によるハクビシンの被害対策は、住んでいる市町村によって様々です。

自治体による補助金や報奨金制度も活用できる場合があるので、まずはお住まいの自治体に問い合わせて、支援制度を確認してみましょう。

お住まいの自治体に支援制度もなく、専門業者に依頼しなくてはならない場合には、複数の業者から見積もりを取って、作業内容と金額を比較検討することで、高額な費用を請求されないように工夫します。

ハクビシンによる家屋侵入の被害は急速に悪化してしまうこともあります。

被害が拡大するほど駆除のために必要な費用も高くなってしまうので、早めに対策にとりかかることが重要です。

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