洗濯したはずなのに、黄色い汚れがついていた経験を持つ方は以外と多いのではないでしょうか。
この汚れの正体、実は蜂(ミツバチ)のフンなのです。
この記事では、ミツバチのフンの特徴や多い時期のほか、フンの落とし方や対策を紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
蜂のフンの画像を紹介
この項では、蜂(ミツバチ)のフンの特徴や被害の多い時期を紹介しています。
一度は見たことのある謎の汚れの正体が判明する機会になるかもしれません。
蜂のフンの特徴
ミツバチは「白い場所にフンを落とす」という習性を持っています。
そのため、白いタオルを干していて取り込む際に「謎の黄色い汚れ」を見たことがある人は多く、洗濯物以外にも白い車のボンネットや天井に落とされているのを見かけることが多いかもしれません。
フンは黄色い色をしていて、乾くとニオイはありません。
ただ、花粉と油分が含まれているためシミになりやすく、車に付着すると塗装やコーティングを痛める可能性もあります。
また、ミツバチは綺麗好きなので巣の中では絶対にフンはしません。
冬の間は巣から動かず春~初夏にかけて活動を始めるのですが、この時にミツバチは体の中に溜め込んだフンを排泄しながら飛び回ります。
このため、この春~初夏にかけてはミツバチによるフン被害がとても多くなる時期でもあります。
蜂のフンの色
ミツバチのフンは「黄色~茶褐色」をしています。
飛び回りながらするフンなので、画像のように「黄色い線のような汚れ」が付着します。
白い車に乗っている方は画像のような汚れを見ることが多いかもしれません。
また、フンが付着してから時間が経つと汚れを落とすのに時間がかかることもあるほか、塗装やコーティングの被膜にシミを作る可能性もあるため、気が付いたときはすぐに洗い流すことをおすすめします。
蜂のフンが多い時期
越冬明けの春~初夏にかけて、フンによる被害が多く出る時期になります。
そのため、ミツバチの活動範囲(巣から100m~200m以内)にある白いものへの被害が集中します。
また、方角も影響しておりミツバチは巣から見て南~東方面に移動するため、飛行する方角と上記の活動範囲が重なる場所が最も被害に遭いやすい傾向にあります。
蜂のフンの被害事例
ミツバチによるフンの被害を経験している方は意外と多いもので、その多くは「窓」「洗濯物」「車のボディーやガラス」にフンが付着することによる汚れです。
白っぽい場所にフンを落とす習性を持つため、白いタオルなどの洗濯物や白系のボディーをした車に落とされやすく、落とされたフンには花粉のほかに油分も混じっていることで、時間が経つと取れにくくなるうえに黄色いシミになることもあります。
車の場合、コーティングを施されている方もいますが、フンが付着してから時間が経ってしまうとそのコーティングの被膜に花粉の色素が染み込み、黄色いシミのようなものが残ってしまうこともあります。
白系のボディーだと黄色いシミは結構目立つため、補修する場合は一度その部分のコーティングを削り、再度コーティングを施す必要があるなど金銭的にも時間的にもコストがかかることがあるので、ミツバチによるフンは見つけ次第すぐに洗い流すようにしましょう。
家に蜂のフンが多い場合の原因は?
ミツバチの巣や養蜂場が近くにある可能性が高いです。
ミツバチは巣を中心にすると、東方面~南方面に移動しつつフンをする習性があるため、その方面に家などがあると被害に遭いやすくなっています。
また、ミツバチの行動範囲は巣から100m~200mと決まっているため、フンによる被害が多い場合は近くに巣や養蜂場があるとみて間違いないでしょう。
ほかの原因として、甘い香りのする洗剤や柔軟剤を使用することでミツバチなどの虫を引き寄せることもあるため、無香料のものに変えることも対策の1つです。
蜂のフンの落とし方
ミツバチのフンは時間が経つと落としにくくなるうえ、黄色いシミが残ることもあります。
この項では、そんなミツバチのフンが付着したときの落とし方を紹介します。
基本的な落とし方
基本的には水ですぐに洗い流せば問題ありません。
洗濯物や車も面倒ですが、すぐに洗い直せばシミになることはほとんどありません。
蜂のフンが洗濯物についた場合
ミツバチのフンが付着していることに時間が経ってから気づいた場合、手洗いまたは古い歯ブラシと、食器用洗剤を使用します。
ミツバチのフンの成分は花粉と油分のため、食器用洗剤が効果的になります。
フンが付着した部分に食器用洗剤を垂らし、手洗いまたは古い歯ブラシで軽くたたくことで浸透させ、30分ほど浸け置きしてください。
その後に、40℃くらいのお湯で洗い流すときれいに落ちます。
蜂のフンが車についた場合
ミツバチのフンには花粉と油分が混じっているため、コーティングされている車に付着、時間が経つと花粉の色素がコーティングの被膜に染み込んでしまい、黄色いシミになることがあります。
付着してから時間が経っていなければ、水やお湯で洗い流せばすぐに落ちます。
付着してから時間が経ってしまった場合、40℃ほどのお湯を使ってフンをふやかしてから洗い流しましょう。
お湯によって柔らかくなり、落としやすくなります。
コーティングに黄色いシミが残ってしまった場合は、その部分のコーティングをコンパウンドなどで削り、再度コーティングを施す必要があります。
手間もコストもかかるため乗る時だけでもできるだけ車の周りを見るようにし、フンの付着が無いか確認することをおすすめします。
蜂のフンの対策
この項では、ミツバチのフンによる被害を減らすための対策を紹介します。
・洗濯用洗剤、柔軟剤を無香料に変える
使用している洗濯用洗剤や柔軟剤を無香料に変えるだけでも、ミツバチや他の虫が集まってくるのを減らすことができます。
今は甘く良い香りのする洗剤や柔軟剤が数多く販売されていますが、この甘い香りはミツバチたちにとっては甘い花のニオイに感じるため、集まってきやすくなってしまいます。
また、蛍光増白剤が含まれている洗剤や柔軟剤を避けることも方法です。
蛍光増白剤とは、白い洗濯物をより白く見せる効果のあるものになり、漂白剤とは別の薬剤になります。
ミツバチは白いものや場所にフンをする習性を持っているため、蛍光増白剤によって白味が増した洗濯物は標的になる可能性が高くなってしまいます。
・ミツバチが嫌がる環境を整える
殺虫剤や木酢液、竹酢液を使用するなどミツバチが嫌がるニオイ成分を設置することで、洗濯物などに寄ってこない環境を作ります。
木酢液や竹酢液は自然由来の成分なので、家庭菜園をされている場合でも植物への影響があまり無いのでおすすめです。
ただし、木酢液や竹酢液は殺虫剤に比べて忌避効果は弱いため、殺虫剤の使用に抵抗があまり無い方は殺虫剤を使用することをおすすめします。
木材や竹などを炭化し、木炭や竹炭を作る際に発生する煙成分を冷却したときに得られる燻臭のする水溶液。
原材料が木材の場合「木酢液(もくさくえき)」
原材料が竹の場合「竹酢液(ちくさくえき)」
・防虫ネットなどを使用し、物理的に近づけないようにする
防虫ネットを使用し、物理的に洗濯物などに近づけなくすることはフン被害を減らすことに大きな成果が得られます。
ただし、賃貸に住んでいる場合には大家、または管理会社へ相談し許可を得る必要があるほか、隙間をできるだけ作らないようにする必要があるなど設置方法が難しいといったデメリットも存在します。
・ミツバチの巣を駆除する
飛来してくるミツバチの数が多く、フン対策をしてもなかなか被害が減らない場合は近くに巣が作られている可能性があります。
放っておくと巣の規模がどんどん大きくなり、ミツバチの数も増えていきフン被害もひどくなってしまうほか、刺されてしまうなど人体への被害も出る可能性があるため、早急に巣を駆除する必要があります。
巣を作られやすい場所として、家の屋根裏や軒下、床下になります。
防護服無しに近づくと大量のミツバチに刺されてしまい、アナフィラキシーショックを起こすこともあるため専門の駆除業者へ相談することをおすすめします。
複数のアレルギー症状が一度に発生、急速に症状が現れます。
最も気を付けたいのは、急激な血圧低下により意識を失う「ショック症状」も起こる可能性があり、これはとても危険な状態になります。
引用元:アナフィラキシーの症状
車を蜂のフンから予防することはできる?
ミツバチのフンから車を守る方法は3つあります。
- 車にシートを被せる
- ガレージに入れる
- 虫を寄せ付けない対策を施したカーポートに入れる
どの方法もミツバチのフンから車を守るのに効果的で、合わせて定期的な洗車をすることで車に汚れが付着しシミができてしまうことへの予防にもなります。
洗車は全身運動にもなるので、運動不足だと感じる方は週に1度くらいの頻度でやってみるのはいかがでしょうか。
「蜂のフン 画像」を調べている人がよく思う質問
まとめ:ハチの巣がある場合は駆除をしてもらおう!
この記事では、ミツバチのフンの特徴や多い時期のほか、フンの落とし方や対策などを紹介しました。
ミツバチはほかの蜂(スズメバチ、アシナガバチなど)と違いほぼ1年中活動をしています。
そのため、フンによる被害が1度でも起きてしまうとずっと続く可能性もあるため、早急に対策を講じる必要があります。
近くに養蜂場が無い場合は野生のミツバチが巣を作っている可能性が高く、家の中(屋根裏、軒下、床下など)に巣を作っていることもあるため、見つけた場合は自分で対処せず専門の駆除業者へ相談することをおすすめします。
コメント