ネズミが屋根裏や床下に棲みついてしまって困ってしまった、簡単に追い出せるのでしょうか。
業者に頼まず、自分でエサやワナなどを仕掛けて殺してしまっても問題ないのでしょうか。
それとも自分で駆除するのではなく、業者に頼むものなのでしょうか。
ここからネズミの駆除についていくつかの疑問にお答えしますので、ぜひ参考にしてみてください。
ネズミは殺してはいけない?
結論から言うと、ネズミは駆除が認められているため、殺しても問題ありません。
鳥や哺乳類にあたる野生動物は鳥獣保護管理法という法律で守られています。
ネズミについても法律に守られている動物ではありますが、人間の生活環境や衛生面に支障を及ぼす恐れがあるとしてドブネズミ・クマネズミ・ハツカネズミについては例外的に駆除が認められています。
殺してはいけない害獣は?
害獣の種類
人間の生活環境に悪影響をもたらす害獣として主にハクビシン・コウモリ・アライグマ・タイワンリスや、農作物に被害を与えるシカ・クマ・イノシシ・カラスなど多くの鳥類・哺乳類は免許や許可なしに駆除することはできません。
殺してはいけない理由
害を与える動物なのになぜ勝手に殺してはいけないかというと、それらの動物は鳥獣保護管理法という法律に守られているからです。
この法律は野生動物の保護や生態系のバランスを維持することを目的とした法律です。
違反すると1年以下の懲役又は100万円以下の罰金の罰則が課されます。
ねずみの殺し方
ドブネズミ・クマネズミ・ハツカネズミについてはこの法律の対象外の動物だとわかりました。
では自分で殺処分するにはどんな方法があるのか見てみましょう。
捕獲してから殺処分する方法
ネズミ捕獲用の粘着シートやワナを設置する方法です。
ネズミは警戒心の強い動物なので簡単に捕獲できるとは言えませんが、設置する手間はそれほど大変なものではないので比較的簡単と言えます。
ただし、捕獲した後の殺処分は精神的に重い作業になるかも知れません。
殺処分グッズを活用する方法
毒エサを仕掛ける方法です。
エサを食べたネズミは死んでしまうので、自分で殺処分をしなくて済むメリットがあります。
しかし、エサを食べてすぐに死んでしまうわけではないためネズミの死骸がどこにあるかわからないというデメリットがあります。
すぐに見つけて廃棄できればいいのですが、すみやかに死骸を処分できないとネズミの死骸が病原菌や寄生虫の温床となってしまいます。
殺処分グッズ(トラップ)の使い方と効果的に活用する方法
捕獲するグッズの種類はいくつかあります。
●粘着シート
粘着シートは簡単で手軽に設置でき、1枚のシートで複数のネズミを捕獲可能でコストパフォーマンスも高いです。
湿気や埃のある場所だと粘着力が弱くなってしまうため、設置場所に注意が必要です。
●カゴ式トラップ
カゴ式トラップは繰り返しの使用が可能です。
大型のネズミの捕獲もでき、粘着シートと違って設置場所の環境を選ばないので屋外での使用もできます。
難点は狭い場所への設置が難しいところです。
●バネ式トラップ
バネ式トラップも繰り返しの使用が可能で、カゴ式同様にネズミのサイズや設置場所を選びません。
またカゴ式よりも単価が安い傾向にあります。
設置の際に誤作動によるケガのリスクがある点が注意したいところです。
ネズミを殺さずに撃退する方法
害獣とはいえ殺処分には抵抗がある、できれば追い出すだけで済ませたいという方も多いでしょう。
その場合の方法をいくつか挙げてみます。
ネズミ追い出しスプレーを使う
ネズミが嫌う匂いや成分が配合されたスプレーを、ネズミがいる床下や天井裏にまくだけという手軽さです。
一般的に1回につき2週間程度の効果があるといいます。
また追い出すだけではなく、寄りつかないように予防の効果もあります。
忌避剤を使う
ゲル状の設置するタイプやくん煙剤などがあります。
くん煙剤を使用する際は火災報知器が反応しないように報知器の真下で行わない、薬剤が付着しないように食器や食べ物などは使用前に片付けるなどの注意が必要です。
超音波でネズミ追い出す
ネズミは聴覚が発達している動物で、人間には聞こえにくい超音波をとても嫌がるそうです。
ホームセンターやネットで手に入る超音波器を設置して追い出す方法ですが、ネズミが音に慣れてしまうと効果がなくなってしまうため一時的な対応になります。
一度追い出したらすみやかに出入り口をふさぐなどして、ネズミが戻ってこない環境を作りましょう。
ネズミに正露丸は効果ある?
ネズミは嗅覚にも優れた動物で、ネズミが不快に思う匂いがいくつかあります。
正露丸はその強烈な匂いで忌避剤として一定の効果があるとされているようですが、あくまで胃腸薬として作られているものですから、確実に効果があるとは言い切れません。
ネズミ対策に猫の匂いは効果ある?
ネズミの嫌う匂いのうち、天敵の匂いがあります。
これはネズミが本能的に恐怖を感じる匂いだとされており、市販の忌避剤にも猫の匂いの成分が配合された商品があります。
ネズミを追い出す音は何がいい?
ネズミが嫌がる音として先ほど紹介した超音波のほかに、天敵の鳴き声なども効果があるようです。
例えばフクロウや鷹などの猛禽類や猫の声でもいいでしょう。
ただし超音波と違って人間にも聞こえる音を流すため、ストレスに感じることもあるかも知れません。
ネズミは逃がすと戻ってくる?
忌避剤全般に言えることですが、音にしても匂いにしてもネズミが慣れてしまえば効果は薄れてしまいます。
忌避剤を使って一度追い出したネズミが戻ってくることは充分に考えられます。
追い出して終わりではなく、のちに戻ってこられないようなネズミが嫌がる環境作りが大切です。
ネズミの追い出しに成功した後は何をしたらいい?
それでは追い出し後に具体的に何を知ればいいか見てみましょう。
清掃
まずは清掃です。
ネズミはゴミ捨て場や下水道などの不衛生な場所にいます。
また人間にうつる細菌を持っている可能性の高い動物です。
ネズミがいなくなった後はマスクや手袋を装備した上で清掃・消毒を行いましょう。
予防
清掃・消毒が終わったら、今度はネズミを寄せ付けない環境作りです。
ネズミが好むのは天敵の目につかない薄暗い場所で、暖かく食べ物と巣を作る材料がある環境です。
ネズミは大変な大食いで、食べ物がないと2〜3日で死んでしまいます。
ですので食べ物のないところには絶対に棲みつきません。
食べ物を放置しない・巣の材料になるものを片付けるなど、清潔を心がけましょう。
ネズミ用の忌避剤を予防として使うのも効果的です。
自分でネズミ駆除が難しい場合は?
ネズミは非常に警戒心が強いため、設置したワナに簡単にかからな買ったり、なかなか毒エサを食べないということがあります。
また忌避剤で追い出しに成功してもまたすぐに戻ってきたりを繰り返すうちに、忌避剤では追い出せなくなってしまったなんてことも。
そんなときは無理をせず専門の業者にお願いしましょう。
「ネズミ 殺してはいけない」を調べている人がよく思う質問
まとめ:自分でネズミ駆除ができない場合はプロにお願いしよう!
警戒心の強いネズミは、捕獲も追い出しもなかなか簡単にはいかない場合が多いようです。
また、殺処分や死骸の処理に抵抗がある方も少なくないと思います。
捕獲して万一噛まれたりでもしたら健康被害を受けるリスクもありますので、難しいときはネズミの習性を知り尽くしたプロに頼んだ方がいいでしょう。
費用はかかりますが何より安全で確実ですし、保証期間を設けている業者を選べばその後のアフターフォローもしてもらえて安心です。
費用を抑えて自分で駆除をするか、費用をかけてでもプロに依頼して安心を買うか、それぞれだとは思いますので自分に合った対策を選びましょう。
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