イタチは小柄な動物なので、少しの隙間から家の中に侵入し人目のつかない屋根裏などに巣を作ってしまいます。
そんなイタチは夜中に突然甲高い鳴き声を出し、暴れまわることもあります。
この記事では、屋根裏に潜む動物がイタチの場合どんな鳴き声なのか、そしてその鳴き声の意味やイタチの追い出し方を紹介します。
屋根裏に動物がいる気がする、という方はぜひ参考にしてみてください。
屋根裏にいるイタチの鳴き声とは?
イタチは夜行性なので、夜中に突然鳴きだすことがあります。
そんなイタチの鳴き声の特徴のほか、どんな時に鳴きだすのかを紹介します。
イタチの鳴き声の特徴
イタチは「キュッ」「キューッ」などの甲高い鳴き声をしており、短く切れることも特徴です。
繁殖期や威嚇をする時には、ひときわ大きな声で鳴くこともあります。
また、イタチは通常時にはそれほど鳴き声を出しませんが「繁殖期」「威嚇時」「コミュニケーション時」にはよく鳴くことがあります。
(子供の)イタチの鳴き声の特徴
イタチの子供は「ギュー」「キュー」と何度も鳴くのが特徴です。
イタチの子供が鳴く理由は「親を呼ぶため」なので、親イタチが近くに来るまでは何度も鳴きます。
イタチの鳴き声の意味は求愛なのか
イタチが鳴き声を発する理由は求愛も含め、3つあります。
1つ目は「繁殖期による求愛のための鳴き声」
2つ目は「危険が迫った時、不安になっている時の鳴き声」
3つ目は「ほかのイタチとのコミュニケーションを取るための鳴き声」
イタチは普段あまり鳴くことはありませんが、この3つの状況にある時には頻繁に鳴くことが多いのが特徴です。
夜になるとイタチの鳴き声がするのはなぜ?
イタチは夜行性のため、夜になると活発に活動を始めます。
そのため求愛行動や縄張り争いなどのケンカ、仲間たちとのコミュニケーションを図るために鳴くことが増えます。
また、鳴き声以外にもよく動き回るため屋根裏に侵入されている場合、深夜になると忙しなく聞こえる足音に驚かされることもあるでしょう。
イタチが屋根裏にいるとき鳴き声以外の特徴は?
イタチに屋根裏に侵入されてしまった場合、足音による騒音被害に遭うことがあります。
ほかにも、天井に茶色いシミができ、かなり臭いニオイが家中に充満します。
これは、イタチが「溜めフン」という同じ場所でフン尿をする習性を持つためです。
また、ほかの仲間が入ってきたり繁殖をすることで数が増えると足音の数も増え、鳴き声も増えることで騒音被害がより深刻になり、ふん尿による天井への被害に加えニオイによる精神的なストレスが増える可能性が高くなります。
屋根裏から夜に聞こえるキーキーという鳴き声は何の動物か?
屋根裏から夜になると「キーキー」という鳴き声が聞こえる場合、ネズミまたはハクビシンが侵入している可能性があります。
イタチと鳴き声はよく似ていますが、ハクビシンの方が少しだけ鳴き声が長い傾向があります。
屋根裏から聞こえるキュッキュッという鳴き声は何の動物か?
屋根裏から聞こえる「キュッキュッ」「クルルルルル」といった鳴き声が聞こえる場合、アライグマが侵入している可能性があります。
アライグマの鳴き声の特徴は、高い音域と長く続くのが特徴のほか、何度も繰り返し鳴くことが多いのが特徴的です。
屋根裏にイタチがいる場合の被害とは?
イタチが屋根裏に住み着いてしまっている場合、考えられる被害は「騒音被害」と「フン尿による健康被害」の2つになります。
騒音被害
イタチは基本夜行性のため、寝静まった時間になると屋根裏からたくさんの足音、時折大きな鳴き声が聞こえることがあり、これは明け方まで続くことで、睡眠不足による体調の悪化へとつながる可能性が高くなります。
フン尿による健康被害
イタチは同じ場所でフン尿をする「溜めフン」をする習性を持ちます。
そのため、屋根裏に住み着いているイタチがいると、天井の一部が茶色く変色しシミになることがあるほか、屋根裏を通して家全体から悪臭がするようになります。
最悪の場合、天井の一部が腐ってしまい落ちてくる可能性も考えられます。
また、この溜めフンにより悪臭以外にも害虫を寄せ付けることにもなり、悪臭と害虫の発生によるストレスで体調を悪化させることにつながるほか、感染症やアレルギーによる健康被害の原因となります。
イタチが屋根裏に現れる時期は?
イタチは1年中活動をする動物です。
クマのように冬眠することも無く暴れまわっているため、屋根裏に現れた際には早急な対策が必要になります。
また、イタチは1年を通して活動を続けますが、季節によってその活動には違いもあります。
・春
イタチの繁殖期にあたる季節のため、エサ以外にも番(つがい)となる仲間を求めて元気に活動します。
・夏
昆虫や小動物の活動が活発になるため、イタチにとってはエサが豊富になるため動きが活発になりますが、日中は暑さを避けるため活動が少なる傾向にあります。
・秋
冬眠はしませんが、冬に備えてエサを求めて動きが活発になります。
また、越冬できるための巣作りを始めます。
・冬
寒さに加えエサとなる昆虫や小動物の数が激減するため、イタチの活動量も少なくなります。
夜行性のため、基本は夜の活動が主となりますが、冬は暖かい日中に活動をする傾向にあります。
イタチを屋根裏から追い出す方法
イタチを屋根裏から追い出す方法として、ホームセンターやドラッグストアで販売されている忌避剤や燻煙剤を使用するのが最も一般的な方法になります。
ほかの方法として、イタチの持つ特性や苦手なものを利用した追い出し方法も存在します。
それは「光を嫌うこと」「嗅覚を使う」の2点です。
光を嫌うこと
イタチは強い光をとても嫌う傾向にあります。
屋根裏など日中でも暗い場所で、突然強い光に照らされるとイタチにとっては「身の危険」を感じとり逃げだします。
特に、強い光で明滅するタイプのものは最も効果的な追い出し装置になります。
嗅覚を使う
イタチの嗅覚はとても鋭いため、苦手なニオイには大きなストレスを感じるようで、すぐに逃げ出します。
イタチが苦手だと感じるニオイは「漂白剤」「木酢液(竹酢液)」「お酢」「燻製」などとなり、ホームセンターやドラッグストアでも安価に購入することができるものばかりなので、試してみるのもいいかもしれません。
ただし、間違っても捕獲または殺傷することはしないでください。
イタチは「鳥獣保護管理法」に守られた動物のため、違反すると「1年以下の懲役または100万円以下の罰金」に処される可能性があります。
また、自分で屋根裏から追い出す作業中にイタチに遭遇しても追いかけたり、近づいたりなど絶対にしないでください。
イタチは獰猛な気性も持っているため、噛まれたり引っかかれたりと思わぬケガを負う恐れがあり、噛まれた場合には狂犬病や鼠咬症などの重篤な症状となる感染症に罹る可能性もあります。
自分で屋根裏にいるイタチの対処ができない場合
屋根裏など高所の作業となることも多く、慣れない人が対策を行うと思わぬケガをしてしまうほか、フン尿などによる感染症に罹る可能性もあります。
清掃や対策作業に不安を感じる方は、害獣駆除の専門業者に相談することをおすすめします。
イタチの行動や侵入経路の特定、効果的な侵入対策を提案し実施してくれます。
「屋根裏 イタチ 鳴き声」を調べている人がよく思う質問
まとめ:被害が大きくならないうちに対策を!
この記事では、屋根裏にいるイタチの鳴き声や鳴き声の意味、現れる時期や追い出す方法などを紹介しました。
イタチは夜行性の動物のため、屋根裏に侵入されてしまうと鳴き声や足音によって睡眠妨害をされてしまうほか、溜めフンを行う習性のせいで天井にシミや悪臭をさせる原因を作ってしまうので、早急な対処を行わなければ確実に体調不良などの健康被害に発展してしまいます。
自分で追い出すことが難しいと感じた場合、害獣駆除の専門業者へ相談することをおすすめします。
清掃から駆除、その後の侵入対策まで提案と実施を行ってもらえるので、安心して任せることもできます。
「天井裏から音がするかも?」と小さな違和感を感じたら、被害が大きくなる前に対策を行うことが何よりも重要です。
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