「家に侵入してきたネズミ、なんだか住み着いているような気がする…」
「だけど、ほっとけば勝手にいなくなるよね?」
そんなふうに思っていませんか?しかし、現実はそう甘くありません。
ネズミが勝手にいなくなることはあるのか、また急にいなくなるのはなにか理由があるのか、
家の環境によるものなのか。
本記事では、そんな疑問について解説していきます。
ネズミが勝手にいなくなることはある?
基本的に、家に侵入してきたネズミが勝手にいなくなることはありません。
出入口付近でたまたま侵入し、住み着く環境でなかった場合は自分から外に出ることもあるかもしれませんが、
人の住む家はネズミにとっても好都合な環境であることが多いです。
そのため、家で見かけた際は、勝手にいなくなるだろうと期待は出来ません。
また、一度ネズミにとって住み心地が良い環境であると認識された場合は、
巣を作って住み着くようになることがほとんどです。
これは人間と同じで、人間も住み心地の良い場所があればずっとそこで暮らしたいと思うはずです。
ネズミが勝手にいなくなる原因は?
食べるものがなくなった
ネズミが人の家に侵入し巣を作った場合、まず食べ物が必要になります。
初めは表に出ているような食材を狙いますが、表にも出ていない、食べ物を調達できないとなれば
住み続けることが困難のため、自然と家から出ていくと考えられます。
しかし、ネズミは雑食であるため、たとえ表に食材が出ていない場合でも
生ごみの入ったゴミ箱やゴミ袋を見つけてしまうと、箱を齧って穴をあけたり、
袋を破ってゴミから食料を得ようとする場合もあります。
こういったことが無いように、生ごみの入ったゴミ箱は簡単に壊れないものを使用し、
ゴミ袋などはしっかりと密閉し、まとめたらすぐに捨てにいくようにしましょう。
寒くなるなど住める環境ではなくなった
ネズミは人間と同様に、寒すぎたり暑すぎたり環境が悪いとその場所に住むのを嫌がります。
しかし、人と同じ空間にいるとなれば、寒ければ暖房をつけたり、暑ければ冷房をつけるので
ネズミにとって環境が悪いということは人間にとっても住み心地が悪いと言えるでしょう。
そのため、環境変化によるネズミの追い出しはあまり現実的にはありません。
ネズミの天敵が現れた
ネズミの天敵というとネコやイタチが当てはまります。
アニメや漫画でもあるように、ネコは動くものを追いかける習性があるため
ネズミが走りまわっていると追いかけていき、場合によってはネズミを殺してしまうこともあるでしょう。
ネズミはネコに対して、命の危機を感じ逃げるため、家にネコがいるとネズミは自然と外に出ていくでしょう。
しかし、ペットとして飼っているのであればともかく、野生のネコやイタチをネズミ避けとして
好んで家に入れる人はなかなかいないでしょう。
そのため、どの家でも実践できる追い出し方法とは言えません。
ネズミが勝手にいなくなるのを待つのはアリ?
前述に記載した通り、ネズミが勝手にいなくなるケースはかなり少ないです。
ネズイにとって住み心地が良く、巣も作り餌もある状態になってしまうと、
いなくなるのを待っている間にも、ネズミたちは繁殖していき、駆除に莫大な費用がかかってしまったり
最悪の場合、完全駆除が出来なくなってしまう場合があります。
ネズミが侵入してしまったり、住み着いているような場合は、
自らいなくなることを祈るよりも素早い対応が必要になります。
ネズミが出る家とは?
ネズミが出る家は縁起が良い?
ネズミはもともと縁起が良い生物とされており、ネズミが出る家はお金に困らない、金運が上がるといわれています。
商売をやっている人であれば売り上げがあがったり、サラリーマンであれば給料が上がり、
お金に困らない生活を送ることができるそうです。
また、他にはネズミが家にいるということは「快適に過ごせる家」であるという意味があったり、
ネズミの高い繁殖能力か「子孫繁栄の象徴」ともいわれています。
そのため、スピリチュアル的な考え方を大切にしている方にとっては縁起が良いとも言えます。
しかし、現実的には被害の面などもあるため、縁起が良いからと言って
家に住み着いたままにするというのは聞いたことはありません。
ネズミが出る家は汚い?
ネズミが出たから家が絶対に汚いとは言い切れません。
理由としては、片付けや食品の放置などが無くても、家に隙間や穴があれば餌を探してやってくるからです。
もちろん食材や生ごみを放置しているとネズミを誘引してしまうため、
家の中を清潔に整頓しておくことがネズミを近寄せない対処法にもなります。
見た目が汚くなくとも、ネズミを誘引してしまうようなものを置いていないか、が重要になってきます。
巣材になるものが多い
ネズミはダンボールや新聞紙、タオルなどを巣材にすることがあります。
このようなものを不要だからと家の隅に放置していると、人の目が行き届かず巣材として
ネズミに使われてしまう場合があります。
これらの巣材となり得るものはこまめに整理し、不要であれば早めに処分しましょう。
侵入経路が多い
ネズミは壁に空いた穴や隙間、通気口や配管などから家の中へ侵入してきます。
数cmの穴でも簡単に侵入出来てしまうため、侵入口となり得る場所は塞ぐ必要があります。
ダンボールやプラスチックなどの柔らかい素材だと、ネズミが齧ってしまうため、
パテや金網といった頑丈な素材を使用しましょう。
また、既に家の中にたくさんネズミがいる場合は、穴を塞いだ後に忌避剤などを使用しても
外に出れず意味がなくなってしまうため、家の中のネズミを駆除してから閉鎖しましょう。
エサになるものが多い
食べ残しや生ごみは放置せずに、蓋つきのゴミ箱や袋に入れるなどして触れられないようにしましょう。
ペットのエサや仏壇のお供え、庭の木のみなどもネズミのエサとなり得ますので、
家の中に侵入したり、家の近くにネズミが生息しているようであれば、片付けるようにしましょう。
ネズミはエサを求めて家に侵入するため、食材の管理を徹底することがとても重要です。
ネズミは昼間どこにいる?
ネズミは夜行性であるため、多くの人はネズミは昼間寝ていると思われている方も多いのではないでしょうか。
もちろん、その習性から昼間は大人しくしている場合もあります。
しかし、基本的に家の中に侵入してくるネズミは、人間に依存して生活しているため
昼間であっても食べ物を探しに姿を表すことがあります。
普段は天井や屋根裏に作った巣の周辺で生活していても、
餌をもとめて昼間でも台所や食べ物の置いてある場所に降りてくることもあります。
ネズミがいなくなる方法は?
ネズミが住みつく環境をつくらない
ネズミが出る家の特徴でご紹介した通り、エサとなるようなものを放置しないことや、
侵入口となってしまうような穴や隙間を作らない、見つけた場合はすぐに塞ぐことが重要です。
スピリチュアルでは、縁起の良い生物といわれているとはいえ、
実際にネズミが住み着くと、糞尿による悪臭や騒音、電気製品のコードを齧られるなど被害が止まらなくなってしまいます。
ネズミが家に出ないような環境づくりをしましょう。
ネズミがいなくなるスプレーなどの忌避剤を使う
忌避剤とは、ネズミの嫌いなニオイを発する薬剤のことです。
スプレータイプのものは、ネズミの巣や、住み着いていると思われる場所に吹きかけると、
鼻の効くネズミは強いニオイを嫌がり、追い出すことが出来ます。
忌避剤はドラックストアやスーパーなどでも売っているため、手に入りやすく
即効性もあるため、ネズミを見かけたらまずは試してみると良いでしょう。
ネズミが嫌いなニオイで追い出す
くん煙剤も前述した忌避剤に分類されます。
水を加えるとネズミの嗅覚を刺激する煙が発生し、ネズミは驚き逃げ出します。
ネズミの巣の場所がわからないときでも、家中に煙を拡散させることができるため、
天井裏や屋根裏で音がするけど姿が見えない、という時におすすめです。
ペットを飼っていたり、子供がいる場合は注意して使用する必要があります。
説明書をよく読んで、置きたい場所に設置しても大丈夫か判断をしましょう。
ネズミの侵入経路をふさぐ
ネズミが家に侵入したということは、侵入口となる隙間や穴があったはずです。
その穴を塞がなければ、またネズミが入り込む可能性があります。
パテや板材で塞ぐか、自分で難しい場所であれば業者に依頼すると綺麗に直してくれます。
しかし、ネズミが家に侵入してしまっている状態で塞いでしまうと、追い出せなくなってしまうため
しっかりとネズミが家にいないことを確認した後、再発防止として塞ぐようにしましょう。
ネズミ対策で蚊取り線香は効果ある?
蚊取り線香は名前の通り、蚊を取るために作られている線香のため、ネズミには効果がありません。
蚊取り線香の主な成分は除虫菊(シロバナムシヨケギク)と言われる除虫成分を抽出した粉と、
ピレスロイド系の合成化合物を加えたものから構成されています。
ピレストロイド系は哺乳類や鳥類などにとって安全性が高い成分であり、
人間はもちろん、ネズミにも害のないものとなっています。
自分で駆除できない場合は?
まずはインターネットなどを使ってお近くの地域に来てもらえる業者を探し、
電話で問い合わせをすれば基本的に無料で現地調査、見積りまでしてくれます。
現地調査では、どの辺でネズミを見かけるかなどのヒアリングをおこない、
その後徹底的に侵入経路や巣の場所などの特定、対処の仕方を提案される流れになります。
予算などがあれば先に伝えておけば、予算内で出来ることを提案してもらえる場合もあるため、
なるべく要望は細かく伝えるようにしましょう。
「ネズミ 勝手にいなくなる」を調べている人がよく思う質問
まとめ:いなくなるのを待つのはNG!早めの対策を!
基本的に、家に侵入したネズミが勝手にいなくなることはありません。
そのため、家で見かけた際は、勝手にいなくなるだろうと期待はしないでおきましょう。
ネズミにとって住み心地が良い環境であると認識されてしまった場合、
ネズミたちはものすごい勢いで繁殖していき、駆除に莫大な費用がかかってしまったり
最悪の場合、完全駆除が出来なくなってしまう場合もあります。
ネズミが侵入してしまった場合、住み着いている場合は、
勝手にいなくなることを祈るよりも、迅速な対応が重要になります。
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