ねずみのふんって同じ場所に何個も落ちていることが多いことをご存じですか?
実はこれにはねずみの習性が関係していて、ふんの落ちている場所によって
ねずみの生活範囲がわかることがあります。
本記事では、なぜこれらのことが言えるのか、ねずみの種類によるふんの特徴の違い、
そして、家の中や外にふんがあった場合の対策法などを解説していきます。
ねずみのふんが同じ場所に落ちているのはなぜ?
ねずみのふんが同じ場所に落ちているのは、ねずみの行動範囲が決まっているためです。
ねずみは視覚に頼らず、嗅覚やヒゲの感覚で移動するため、安全だと判断した道を繰り返し通る習性があります。
そのため、ねずみのふんも行動範囲である道や場所に集中して見つかることがほとんどです。
決まった行動範囲を作るねずみには縄張りの意識があり、他のねずみが侵入しないように
同じ場所を頻繁に利用するため、同じ場所にふんを落とすことも多いです。
また、ふんが集中して見られる場所は、ねずみの巣の近くである可能性もあります。
巣に戻るルート上や、巣の近くでふんをするため
巣の周囲や行動範囲内の限られた場所にふんが集まることが多いです。
ドブネズミのフン
形状と大きさ:やや太くて、先端が丸い形。長さは約18~20mm程度。
色:黒色または濃い茶色。
質感:乾燥すると固くなり、やや光沢があることが多い。
量:体が大きいため、ふんの量も多く、1日に多くのふんを排泄する。
クマネズミのフン
形状と大きさ:細長くて、先端が少しとがった形。長さは約10~14mm程度。
色:黒から灰色。
質感:ふんは乾燥していて光沢は少ないことが多い。
場所:クマネズミは高い場所にいることが多いため、屋根裏や天井付近でふんが見つかりやすい。
ハツカネズミのフン
形状と大きさ:小さくて、やや細長い。長さは約3~6mm程度。
色:黒色または濃い灰色。
質感:ドブネズミやクマネズミのふんよりも乾燥が早く、固い。
特徴:ふんの大きさが小さいため、比較的簡単に見分けられる。家具の隙間や床の隅にふんが落ちていることが多い。
ねずみのふんの写真
ねずみのふんは乾燥したらどうなる?
新しいふんは柔らかく湿っていますが、乾燥すると硬くなっていきます。
触ったときに粉っぽくなり、崩れやすくなることもあります。
また、水分が抜けることで軽くなり、風などで飛ばされやすくなることもあります。
特に古いふんは、簡単に粉状に崩れることがあります。
乾燥すると色が褪せ、黒や濃い茶色から灰色っぽく変わることもあり、
完全に乾燥したふんは新しいふんよりも色が薄く見えます。
乾燥したふんは粉状になると、空気中に舞い上がったり、吸い込むことで健康被害を引き起こす可能性があります。
ハンタウイルスやサルモネラ菌などの病原菌が含まれていることもあり、
呼吸器に影響を及ぼすリスクが高くなるため、掃除をする際にはマスクや手袋が必要です。
乾燥具合や色の変化を観察することで、ふんがどれくらい前のものか、判断する手がかりにもなります。
ねずみのふんが一個だけ落ちていたらどうしたらいい?
ふんが一個でも、健康被害のリスクがあるため、手袋とマスクを着用して清掃しましょう。
乾燥したふんの粉が舞い上がらないように、霧吹きや濡れたタオルなどでふんを濡らしてから拭き取ると安全です。
目立つ場所に落ちているのが一個の場合は、他にもふんが落ちていないか、
特に家具の隙間や暗い場所、壁際などをよく確認しましょう。
一箇所に多くのふんが集まっている場合、ねずみが頻繁に通っている可能性が高いです。
また、ねずみが侵入できる小さな隙間がないか、よく周囲を確認し、発見した場合は隙間を塞ぎましょう。
見つけたのが一個のふんであっても、ねずみが一度でも室内に入り込んだ可能性があるため、早めの対策が重要です。
ねずみのふんを見つけたらどうしたらいい?
ネズミのフンを家の中で見つけた場合
まず手袋とマスクを着用し、ふんを直接触れないようにします。
ふんが乾燥している場合は、漂白剤や消毒液で湿らせてから拭き取り、ふんが舞い上がらないようにします。
回収したふんを廃棄した後は、ふんが落ちていた場所の周辺を全体に消毒しましょう。
その後、ふんが集まっている場所がないか、床や家具の隙間、天井裏、食料庫周りなどを確認します。
複数箇所でふんが見つかる場合、ねずみの活動範囲が広がっている可能性があるため注意が必要です。
また、ねずみが通れそうな小さな隙間や配管周りの穴がないか確認し、パテや金網でしっかりと塞ぎます。
特に、玄関や台所など出入りが多い場所は徹底的に確認し侵入対策をしましょう。
また、食料は密閉容器に保管し、生ゴミや残り物を放置しないようにすることも大切です。
食料品が置いてある台所やパントリーなどは特に清潔を保つよう心がけましょう。
ねずみのふんを家の外や庭で見つけた場合
外でふんを見つけた場合も、手袋とマスクを着用して処理します。
ねずみが屋外で生息していたとしても、家の中に侵入するリスクがあるため、
玄関や窓の周り、通風口などに隙間がないか確認し、隙間があるようであれば塞ぎましょう。
また、庭に餌となる食料が落ちていないか、植栽が密集してねずみの隠れ場所になっていないか確認します。
生ごみを家の近くに放置しない、庭の手入れをしっかり行い、雑草や積み上げた材木なども定期的に整理しましょう。
ねずみが庭から家に入るのを防ぐため、家の周辺に超音波装置やねずみ用の忌避剤を配置することも効果的です。
ねずみが家に侵入しないよう、玄関のドアや窓を閉める習慣をつけましょう。
ネズミにふたたびフンをされないようにするには?
ねずみは小さな隙間からも侵入するため、家の外周を徹底的にチェックし、
隙間や穴があればパテや金網でしっかりふさぎます。
配管や通気口なども、侵入されないよう金網や目の細かいメッシュなどで対策しましょう。
ねずみは匂いに引き寄せられるため、食料品は密閉容器に入れ、食べ物が外に出ている時間を短くしましょう。
生ごみや残飯などはしっかりと袋の口を閉めて捨てます。
また、床やテーブルに食べかすや飲み物のこぼれがないよう、こまめに掃除しましょう。
屋外においても、庭に雑草や積み上げた木材があると、ねずみの隠れ場所になります。
定期的に庭を整理し、ねずみが隠れやすい環境を作らないようにする必要があります。
ねずみの侵入を再発させないために、ねずみがふんをしたエリアや
隠れ場所となってしまった場所の近くに、ねずみ用の忌避剤や捕獲器、粘着シートなどを設置するのも効果的です。
設置したものは定期的に点検し、必要に応じて駆除業者への相談も検討しましょう。
「ねずみのふん 同じ場所」を調べている人がよく思う質問
まとめ:正しい掃除方法でねずみのふんを片付けよう!
ねずみのふんからは、ねずみの種類や生活範囲、巣の場所などが推測できます。
家の中で見つかったり、外で見つかったり、状況によって混乱してしまう方もいると思いますが、
清掃の仕方は大きく変わりありません。
感染症予防のため、しっかりと手袋とマスクを着用し、安全対策を徹底しましょう。
清潔にした後は周辺の確認をし、対策していくことで再発防止することが出来ます。
迅速な対応が重要となってきますので、自身での対策に不安がある方は
専門業者に相談されることをお勧めします。
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